【レビュー】ThinkStation P7(Intel) | Xeon wで32コア

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【レビュー】ThinkStation P7(Intel) | Xeon wで32コア ガジェット
引用元:Lenovo公式サイト

こんにちはマサです。

今回はThinkStation P7(Intel)・ワークステーションのレビューをしていきます。

結論からお伝えすると、

ThinkStationのタワーのなかで、CPUを2基積むPXに次ぐ重さのモデルです。約175×508×440.4mm、約24.5kg(筐体の寸法はThinkStation P8と共通です)。

CPUはインテル Xeon wシリーズ。いちばん上のw7-3565Xで32コア64スレッドです。

メモリはECC対応のDDR5 RDIMMを8スロット、上限1TB。PCI Expressは7本あります。

電源は1000W。横に倒せばラックにも収まる筐体です。

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ThinkStation P7(Intel)の評価

【レビュー】ThinkStation P7(Intel) | Xeon wで32コア
引用元:Lenovo公式サイト

総合点・・・・・・4.3
処理性能・・・・・4.5
コスパ・・・・・・3.0
拡張性・端子・・・4.5
静音性・冷却・・4.5
デザイン・質感・・4.5

※評価はmasalog運営者の主観です

各項目は1.0〜5.0で評価しています。

点数意味
5.0このクラスで最高水準
4.0十分に満足できる
3.0標準的。価格なりで不足はない
2.0用途によっては足りない
1.0おすすめしない

5項目の内容は以下のとおりです。

項目見ているもの
処理性能CPU・メモリ・ストレージ。制作や解析の快適さ
コスパ絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか
拡張性・端子スロットとベイの数、あとから足せる余地
静音性・冷却冷却方式とファン構成。高負荷時にどれだけ静かでいられるか
デザイン・質感外観、筐体の素材、仕上げ

総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。

向いている人

  • 1基で30コア超が欲しい方(w7-3565Xは32コア64スレッドです)
  • メモリを積み増していく方(8スロットで上限1TBです)
  • グラフィックスカードを増設する方(PCI Expressがフルレングス・フルハイトで7本あります)
  • ラックに入れたい方(横置きに対応する筐体です)

向かない人

  • 机の上に置きたい方(約24.5kg・高さ440.4mmあります)
  • 前面にUSBが欲しい方(前面はコンボジャックのみで、USBはすべて背面です)
  • 消費電力を抑えたい方(最大消費電力1000Wです)
  • 一般的な事務作業が中心の方(この構成は過剰です)

ThinkStation P7(Intel)のスペック評価

各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。

各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。

項目基準にしている数値換算のしかた
CPUPassMark(CPU Mark)デスクトップPC向けCPU272件の最高値で10.0、中央値で5.0
グラフィックスPassMark(G3D Mark)デスクトップPC向けGPU143件の最高値で10.0、中央値で5.0
メモリ容量8GB=6.0/16GB=7.5/32GB=9.0/64GB=10.0
ストレージ容量と規格256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0
電源電源ユニットの定格W数500W=5.0/750W=7.5/1000W=10.0
拡張性空きスロットと空きベイの数空きなし=5.0を基準に、メモリスロット空き+1.5/M.2空き1つにつき+1.0/PCIeスロット空き1つにつき+1.5/3.5型ベイ空き+1.0

CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。

仕様書に載っている構成のうち、いちばん上の組み合わせ(Xeon w7-3565X・64GB・1TB・RTX 4000 Ada 世代)で評価したものです。このチャートには「ディスプレイ」と「バッテリー」の軸がありません。画面の付かない据え置き機だからです。ワークステーションは独立GPUを積むので、グラフィックスの軸は残しています。

「設置性」の軸は外しました。当サイトの換算(5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0)に約24.5kgを当てると0.0になってしまい、チャートとして読めなくなるためです。大きさと重さは本文で扱います。

ワークステーションのスペック目安

どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。

CPUメモリストレージ
CADの2D作図・事務作業Intel Xeon/Ryzen Threadripper の下位32GB512GB以上
3D CAD・写真編集12〜16コア64GB1TB以上+RTX A1000相当
映像編集・3DCGレンダリング24コア以上128GB以上1TB以上+RTX 4000 Ada相当
AIの学習・大規模シミュレーション32コア以上/デュアルCPU256GB以上2TB以上+GPU複数枚

この機種は表の下から2行目まで対応できます。1基で32コア64スレッド、メモリは1TBまで、グラフィックスカードはRTX 4000 Ada 世代まで。映像編集や3DCGのレンダリングが視野に入ります。

ThinkStation P7(Intel)のスペック

主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。

項目内容
筐体タワー型ワークステーション(横置き対応)
製品番号30F2000QJP/30F2000RJP/30F2000SJP
OSWindows 11 Pro for Workstations 64bit(日本語版)
稼働確認:Windows 11/10 Pro for Workstations(64bit)
CPUインテル Xeon プロセッサー w5-3525(16コア・3.20GHz・キャッシュ45MB)
インテル Xeon プロセッサー w5-3535X(20コア・2.90GHz・キャッシュ52.5MB)
インテル Xeon プロセッサー w7-3565X(32コア・2.50GHz・キャッシュ82.5MB)
CPUスロット:1(空き0)
チップセットインテル W790 チップセット
インテル AMT16 対応
メモリ32GB(16GB×2)/64GB(32GB×2)ECC対応 DDR5 SDRAM RDIMM ※構成により異なります
最大1TB/8スロット(空き6)・メモリバス4800MHz
ストレージ1TB SSD(M.2 PCIe NVMe・OPAL対応)
HDD:2TB(7200rpm・シリアルATA/3.5インチ) ※構成により異なります
オンボードRAIDコントローラー(RAID 0/1/5/10・初期設定なし)
グラフィックスNVIDIA RTX A1000(8GB)/RTX 2000 Ada 世代(16GB)/RTX 4000 Ada 世代(20GB) ※構成により異なります
最大解像度 5120×2880ドット(約10億色・60Hz)/4画面出力対応
拡張スロットPCI Express x16:3(空き2・Gen5 フルレングス フルハイト)+1(空き1・Gen4 フルレングス フルハイト)
PCI Express x8:1(空き1・Gen4 フルレングス フルハイト)
PCI Express x4:1(空き1・Gen5 フルレングス フルハイト)+1(Gen4 フルレングス フルハイト)
オンボードM.2:標準2(空き1)+出荷時オプション1(空き1)
ストレージベイ3.5型:標準2(空き1)+オプション1(空き1)
5.25型・2.5型:なし
USB前面:なし
背面:Type-A USB 2.0×2、Type-A USB 3.2 Gen2×3、Type-C USB 3.2 Gen2x2×1
映像出力グラフィックスカード側(DisplayPort/Mini DisplayPort×4)
有線LAN1000BASE-T(Wake on LAN対応)+10GBASE-T(2.5G/5G対応・Wake on LAN対応)
オーディオハイデフィニション・オーディオ/内蔵モノラルスピーカー
前面:コンボジャック×1 背面:ライン入力×1、ライン出力×1
光学ドライブ/カードリーダーなし
セキュリティTPM(TCG V2.0準拠)、パワーオン/ハードディスク/スーパーバイザー/システムマネジメントパスワード
シャーシイントルージョンスイッチ、シャーシカバーキー、ケーブルロックスロット(3×7mm)
電源1000W(最大消費電力1000W)/AC 100-240V(50/60Hz)
サイズ・重量約175×508×440.4mm/約24.5kg(梱包時 約27.7kg)
使用環境温度10〜35℃/湿度20〜80%
付属品フルサイズ・キーボード(109A 日本語・OADG準拠・USB)、光学ホイール・マウス、電源コード
保証3年間(国内:翌営業日オンサイト修理)
発表日2024年9月24日(保守活動終了予定日 2031年10月31日)

Xeon wシリーズを1基、最大32コア64スレッド

CPUソケットは1つで、インテルの Xeon w シリーズを1基積みます。仕様書の「CPUスロット数」は1(空き0)です。

CPUコア数スレッド数クロックキャッシュPassMark
Xeon w7-3565X32コア64スレッド2.50GHz82.5MB70,385(サンプル23件)
Xeon w5-3535X20コア40スレッド2.90GHz52.5MB54,244(サンプル9件)
Xeon w5-352516コア32スレッド3.20GHz45MB45,841(サンプル15件)

いちばん上の w7-3565X は32コア64スレッド、PassMarkは70,385です。

デスクトップPC向けCPU272件の中央値(21,753)の3.2倍を超えます。ただしこのクラスのXeonは出荷台数が少なく、PassMarkのサンプルも23件です。数値は目安として見てください。下位の w5-3535X はサンプル9件なので、こちらはさらに参考値寄りです。

下位構成は w5-3525(16コア32スレッド・45,841)と w5-3535X(20コア40スレッド・54,244)。クロックはコア数が少ないほうが高く、w5-3525が3.20GHz、w7-3565Xが2.50GHzです。コア数を取るか、1コアあたりの速さを取るかという選び方になります。

チップセットはインテル W790。インテル AMT16に対応するので、IT部門が遠隔で電源操作やBIOS設定までできます。メモリバスは4800MHzです。

CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。

メモリは8スロットで上限1TB

ThinkStation P7(Intel)の上面
引用元:Lenovo公式サイト

メモリスロットは8つ、上限は1TBです。

規格はECC対応のDDR5 SDRAM RDIMM。仕様書の構成は32GB(16GB×2)と64GB(32GB×2)で、どちらも6スロット空いています。

ただしこの空き数は仕様書に載っている構成での値です。CTOで大容量のモジュールを選べば、空きの数は変わります。

ストレージは1TBのM.2 SSD(PCIe NVMe・OPAL対応)。オンボードM.2は標準スロットが2つ(空き1)、出荷時オプションのスロットが1つ(空き1)です。

3.5型ベイは標準2つ(空き1)とオプション1つ(空き1)。構成によっては2TBの7200rpm HDDが載ります。オンボードRAIDコントローラーでRAID 0/1/5/10を組めます。

仕様書には、CTO出荷時オプションで標準の3.5インチSATA HDDベイ2つをM.2 SSDベイ2つに差し替えられるとあります。HDDを使わず、SSDだけで組む構成も選べます。

PCI Expressが7本、GPUはRTX 4000 Ada 世代まで

ThinkStation P7(Intel)の側面
引用元:Lenovo公式サイト
グラフィックスビデオRAMPassMark(G3D Mark)
NVIDIA RTX 4000 Ada 世代20GB23,634
NVIDIA RTX 2000 Ada 世代16GB16,935
NVIDIA RTX A10008GB10,726

拡張スロットはPCI Express x16がGen5で3本(空き2)とGen4で1本(空き1)、x8がGen4で1本(空き1)、x4がGen5とGen4で1本ずつ。合計7本です。

すべてフルレングス・フルハイトに対応します。空き数は仕様書の値で、カスタマイズによって変わります。

仕様書に載っているGPUはRTX A1000(8GB)、RTX 2000 Ada 世代(16GB)、RTX 4000 Ada 世代(20GB)の3種類です。

デスクトップPC向けGPU143件で見ると、RTX 4000 Ada 世代は23,634。上位のPXやP8と同じカードが上限になっています。GPUをさらに上げたい場合はCTOの選択肢を確認することになります。

最大解像度は5120×2880ドット(約10億色・60Hz)。いずれのカードもDisplayPortまたはMini DisplayPortを4つ備えるので、4画面出力に対応します。

1000Wの電源と約24.5kg

ThinkStation P7(Intel)をラックに収めたところ
引用元:Lenovo公式サイト

本体寸法は約175×508×440.4mm、重量は約24.5kg。梱包時は約27.7kgになります。

幅175mmはタワーとしては細いほうですが、奥行きが508mmあります。机の下に置くなら奥行きを先に測っておいたほうが安全です。

当サイトの「設置性」の換算(5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0)に当てはめると0.0です。チャートの軸から外したのはそのためです。

電源は1000W、最大消費電力も1000Wです。省エネ法のエネルギー消費効率は18区分で760.7kWh/年(達成率68%)。性能に振った機械なので、ここは割り切る部分になります。

この筐体は横に倒してラックに収める使い方にも対応します。同じ寸法のThinkStation P8、幅の違うP5やP5 Gen 2も同じ使い方ができます。

使用環境は温度10〜35℃・湿度20〜80%。一般的なオフィス向けPCと同じ条件です。

端子は背面に集約、セキュリティは一式

ThinkStation P7(Intel)の端子配置
引用元:Lenovo公式サイト

USBは前面に0、背面に6つです。内訳はType-AがUSB 2.0×2とUSB 3.2 Gen2×3、Type-CがUSB 3.2 Gen2x2×1。

前面にあるのはマイク/ヘッドホンのコンボジャックだけです。机の上ではなく足元や別室に置く前提の配置といえます。

有線LANは2系統。1000BASE-Tと、2.5G/5G/10GBASE-Tに対応するものが1つずつオンボードで載っています。どちらもWake on LAN対応です。

セキュリティはTPM(TCG V2.0準拠)に加えて、パワーオン/ハードディスク/スーパーバイザー/システムマネジメントの各パスワード。物理面ではシャーシイントルージョンスイッチ(筐体を開けた記録が残る)、シャーシカバーキー、ケーブルロックスロット(3×7mm)があります。

初期導入OSはWindows 11 Pro for Workstations 64bit。稼働確認OSにはWindows 10 Pro for Workstationsも入っています。

保証は3年間で、国内は翌営業日オンサイト修理です。付属品はフルサイズ・キーボード(109A 日本語・OADG準拠・USB)と光学ホイール・マウスです。

ThinkStationの中での位置づけ

ThinkStation P7(Intel)を斜めから見たところ
引用元:Lenovo公式サイト

当サイトで扱ったThinkStationのタワーと並べると、以下のようになります。

CPUメモリ上限PCI Express電源重量
ThinkStation PXXeon Gold×2(最大64コア)2TB9本1850W×2約35.6kg
ThinkStation P7Xeon w(最大32コア)1TB7本1000W約24.5kg
ThinkStation P8Threadripper PRO(最大24コア)1TB7本1000W約22.7kg
ThinkStation P5Xeon w(最大12コア)512GB6本750W約19kg

CPU1基で32コア64スレッドというのがこの機種の位置です。PXはCPUを2基積んで最大64コアになりますが、約35.6kgで電源も1850W×2。11kg軽く、電源も1台で済むのがP7です。

AMDのThinkStation P8は約22.7kgで、PCI Expressは同じ7本、メモリ上限も同じ1TB。約1.8kg軽いぶんP8が扱いやすく、コア数はP7(32コア)が上です。CPUをインテルで揃えたいかAMDで揃えたいか、という選び方になります。

下のThinkStation P5は約19kgで電源750W、メモリ上限512GB。PCI Expressは6本で1本少なく、x16もGen5で2本(P7は3本)です。3.5型ベイの数は標準2つ+オプション1つで同じです。

「CPUは1基でいい。ただしコア数とスロットは確保したい」という条件なら、この機種が合います。

レビューは以上です。

詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。

まとめ

ThinkStation P7(Intel)を斜めから見たところ
引用元:Lenovo公式サイト

ThinkStation P7(Intel)のレビューをしました。

この機種の特徴は大きく分けて3つです。

  • Xeon wシリーズを1基。最大32コア64スレッド
  • メモリ8スロットで上限1TB、PCI Expressは7本
  • 1000W電源。ただし約24.5kg

ThinkStationのタワーのなかで、CPUを2基積むPXに次ぐ重さのモデルです。w7-3565Xで32コア64スレッド、メモリは8スロットで上限1TB、PCI Expressは7本。電源は1000Wで、保証は3年間です。

弱いのは大きさと置き場所です。約24.5kg・奥行き508mmで、最大消費電力は1000W。机の上に置く機械ではありません。

CPUを2基積みたいならThinkStation PX、もう少し軽くしたいならThinkStation P5が選択肢になります。

今回の記事が少しでもデスクトップPC選びの参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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