【レビュー】ThinkStation P4(AMD) | Ryzen PROのタワー

※当サイトはアフィリエイト広告を使用しています。

【レビュー】ThinkStation P4(AMD) | Ryzen PROのタワー ガジェット
引用元:Lenovo公式サイト

こんにちはマサです。

今回はThinkStation P4(AMD)・ワークステーションのレビューをしていきます。

結論からお伝えすると、

ThinkStationでは新顔の、AMD Ryzen PROを積むタワーです。約180×401.5×415mm、約8.75kg。2026年6月の発表です。

CPUはRyzen 9 PRO 9955で12コア24スレッド。チップセットはAMD Pro 675です。

グラフィックスはRTX PRO 4000 Blackwell(24GB)まで。電源は750Wです。

前面にUSBが5つ並びます。ThinkStationのタワーでは珍しい構成です。

スポンサーリンク

ThinkStation P4(AMD)の評価

【レビュー】ThinkStation P4(AMD) | Ryzen PROのタワー
引用元:Lenovo公式サイト

総合点・・・・・・4.2
処理性能・・・・・4.5
コスパ・・・・・・4.0
拡張性・端子・・・4.0
静音性・冷却・・4.0
デザイン・質感・・4.0

※評価はmasalog運営者の主観です

各項目は1.0〜5.0で評価しています。

点数意味
5.0このクラスで最高水準
4.0十分に満足できる
3.0標準的。価格なりで不足はない
2.0用途によっては足りない
1.0おすすめしない

5項目の内容は以下のとおりです。

項目見ているもの
処理性能CPU・メモリ・ストレージ。制作や解析の快適さ
コスパ絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか
拡張性・端子スロットとベイの数、あとから足せる余地
静音性・冷却冷却方式とファン構成。高負荷時にどれだけ静かでいられるか
デザイン・質感外観、筐体の素材、仕上げ

総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。

向いている人

  • AMDで揃えたい方(Ryzen PRO 9000シリーズを積みます)
  • 前面に端子が欲しい方(USBが5つ、カードリーダーも選べます)
  • 持ち運ぶ場面がある方(約8.75kg。Pシリーズのタワーではいちばん軽い部類です)
  • ビデオRAMが要る処理をする方(RTX PRO 4000 Blackwell は24GBです)

向かない人

  • メモリスロットを空けておきたい方(64GB構成は16GB×4でスロットが埋まります)
  • コア数を積み上げたい方(上限は12コア24スレッドです)
  • 3年保証が前提の方(構成によって1年保証と3年保証に分かれます)
  • NPUを使いたい方(仕様書のNPU欄は「なし」です)

ThinkStation P4(AMD)のスペック評価

各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。

各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。

項目基準にしている数値換算のしかた
CPUPassMark(CPU Mark)デスクトップPC向けCPU272件の最高値で10.0、中央値で5.0
グラフィックスPassMark(G3D Mark)デスクトップPC向けGPU143件の最高値で10.0、中央値で5.0
メモリ容量8GB=6.0/16GB=7.5/32GB=9.0/64GB=10.0
ストレージ容量と規格256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0
電源電源ユニットの定格W数500W=5.0/750W=7.5/1000W=10.0
拡張性空きスロットと空きベイの数空きなし=5.0を基準に、メモリスロット空き+1.5/M.2空き1つにつき+1.0/PCIeスロット空き1つにつき+1.5/3.5型ベイ空き+1.0

CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。

仕様書に載っている構成のうち、いちばん上の組み合わせ(Ryzen 9 PRO 9955・64GB・1TB・RTX PRO 4000 Blackwell)で評価したものです。このチャートには「ディスプレイ」と「バッテリー」の軸がありません。画面の付かない据え置き機だからです。ワークステーションは独立GPUを積むので、グラフィックスの軸は残しています。

「拡張性」が8.5で、ほかのThinkStationのタワー(10.0)より低いのは、この64GB構成が16GB×4でメモリスロットを4つとも使い切るためです。下位の8GB/16GB/32GB構成は1枚挿しなので3スロット空きます。あとから積み増す前提なら、下位構成を選んでCTOで足すほうが素直です。

「設置性」の軸は外しました。ほかのThinkStationのタワーと同じ6軸で並べるためです。約8.75kgという重量は当サイトの換算(5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0)だと6.3にあたり、タワーとしてはかなり軽い部類です。この点は本文で扱います。

ワークステーションのスペック目安

どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。

CPUメモリストレージ
CADの2D作図・事務作業Intel Xeon/Ryzen Threadripper の下位32GB512GB以上
3D CAD・写真編集12〜16コア64GB1TB以上+RTX A1000相当
映像編集・3DCGレンダリング24コア以上128GB以上1TB以上+RTX 4000 Ada相当
AIの学習・大規模シミュレーション32コア以上/デュアルCPU256GB以上2TB以上+GPU複数枚

この機種は表の上から2〜3行目が中心です。12コア24スレッド、メモリ64GB、RTX PRO 4000 Blackwell(24GB)という構成なら、3D CADや写真編集に加えて映像編集も扱えます。

ThinkStation P4(AMD)のスペック

主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。

項目内容
筐体タワー型ワークステーション
製品番号30KQ0000JP/30KQ0001JP/30KQ0002JP/30KQ0003JP/30KQ0004JP
OSWindows 11 Pro 64bit(日本語版)
稼働確認:Windows 11 Home/Pro(64bit)
CPUAMD Ryzen 5 PRO 9655(6コア12スレッド・3.9GHz)
AMD Ryzen 7 PRO 9745(8コア16スレッド・3.8GHz)
AMD Ryzen 9 PRO 9955(12コア24スレッド・3.4GHz)
キャッシュ 32MB/64MB ※構成により異なります
CPUスロット:1(空き0)/NPU:なし
チップセットAMD Pro 675 チップセット
AMD Pro Manageability 対応
メモリ8GB(8GB×1)/16GB(16GB×1)/32GB(32GB×1)/64GB(16GB×4)DDR5 SDRAM UDIMM(上位構成はECC対応) ※構成により異なります
最大256GB/4スロット(空き3、64GB構成は空き0)・メモリバス5600MHz
ストレージ256GB/512GB/1TB SSD(M.2 PCIe NVMe・OPAL対応) ※構成により異なります
HDD:なし/2TB(7200rpm・シリアルATA/3.5インチ)
オンボードRAIDコントローラー(RAID 0/1/5・初期設定なし)
グラフィックスAPU内蔵(AMD Radeon グラフィックス・最大約4GB)/NVIDIA RTX A400(4GB)/RTX A1000(8GB)/RTX PRO 2000 Blackwell(16GB)/RTX PRO 4000 Blackwell(24GB) ※構成により異なります
最大解像度 7680×4320ドット(約10億色・60Hz)
拡張スロットPCI Express x16:1(Gen5 フルレングス フルハイト)
PCI Express x4:1(空き1・Gen4 ハーフレングス フルハイト/x16メカニカル)
PCI Express x1:2(空き2・Gen4 ハーフレングス フルハイト)
オンボードM.2:3(空き2)
ストレージベイ3.5型:標準2+オプション1
5.25型・2.5型:なし
USB前面:Type-A USB 5Gbps×2、Type-A USB 10Gbps×2、Type-C USB 20Gbps×1
背面:Type-A USB 5Gbps×4
映像出力グラフィックスカード側(DisplayPort/Mini DisplayPort×4)
有線LAN1000BASE-T/2.5GBASE-T(Wake on LAN対応)オンボード
オーディオRealtek ALC623(オンボード)/内蔵モノラルスピーカー
前面:マイク入力×1
カードリーダーなし/3-in-1 メディアカードリーダー ※構成により異なります
光学ドライブなし
セキュリティTPM(TCG V2.0準拠)、パワーオン/ハードディスク/スーパーバイザー/システムマネジメントパスワード
シャーシイントルージョンスイッチ、ケーブルロックスロット(3×7mm)
電源750W(最大消費電力750W)/AC 100-240V(50/60Hz)
サイズ・重量約180×401.5×415mm/約8.75kg(最大構成時)
使用環境温度10〜35℃/湿度20〜80%
付属品フルサイズ・キーボード(109A 日本語・OADG準拠・USB)、光学ホイール・マウス、電源コード
保証1年間/3年間 ※構成により異なります(国内:翌営業日オンサイト修理)
発表日2026年6月2日(出荷開始 2026年6月30日/保守活動終了予定日 2033年10月31日)

Ryzen PRO 9000シリーズを積む

ThinkStationのタワーでAMDといえばThreadripper PROのP8でしたが、この機種はRyzen PROの9000シリーズを積みます。CPUソケットは1つ(空き0)です。

CPUコア数スレッド数クロック(通常)クロック(最大)PassMark
Ryzen 9 PRO 995512コア24スレッド3.4GHz5.4GHz53,278(サンプル5件)
Ryzen 7 PRO 97458コア16スレッド3.8GHz5.4GHz36,787(サンプル460件)
Ryzen 5 PRO 96556コア12スレッド3.9GHz5.4GHz31,751(サンプル11件)

いちばん上のRyzen 9 PRO 9955は12コア24スレッド、PassMarkは53,278です。デスクトップPC向けCPU272件の中央値(21,753)の約2.4倍にあたります。

ただしRyzen 9 PRO 9955のPassMarkはサンプルが5件、Ryzen 5 PRO 9655は11件しかありません。数値は参考値として見てください。中位のRyzen 7 PRO 9745だけはサンプル460件あり、こちらは安定しています。

クロックはコア数が少ないほうが高く、9655が3.9GHz、9955が3.4GHz。最大クロックはどれも5.4GHzで揃っています。

チップセットはAMD Pro 675で、AMD Pro Manageabilityに対応します。メモリバスは5600MHzです。なお仕様書の「NPU」欄は「なし」になっています。AIの処理をCPU内蔵のNPUに任せる機種ではありません。

CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。

メモリは4スロットで上限256GB

ThinkStation P4(AMD)の背面
引用元:Lenovo公式サイト

メモリスロットは4つ、上限は256GBです。規格はDDR5 SDRAM UDIMMで、上位構成はECC対応になります。

注意したいのは64GB構成です。16GB×4でスロットを4つとも使い切ります。仕様書のメモリスロット欄も、この構成では空き0になっています。あとから積み増すには、いま載っているモジュールを外して大きいものに替えることになります。

下位の8GB/16GB/32GB構成は1枚挿しで、3スロット空きます。積み増す前提なら、こちらを選んでCTOで足すほうが素直です。ただしこの空き数は仕様書に載っている構成での値で、CTOの選び方によって変わります。

ストレージはM.2 SSD(PCIe NVMe・OPAL対応)で256GB/512GB/1TBの3段階。オンボードM.2スロットは3つ(空き2)あります。

3.5型ベイは標準2つとオプション1つ。構成によっては2TBの7200rpm HDDが載ります。オンボードRAIDコントローラーでRAID 0/1/5を組めます。

GPUはRTX PRO 4000 Blackwell まで

ThinkStation P4(AMD)の前面
引用元:Lenovo公式サイト
グラフィックスビデオRAMPassMark(G3D Mark)
NVIDIA RTX PRO 4000 Blackwell24GB27,313
NVIDIA RTX PRO 2000 Blackwell16GB20,259
NVIDIA RTX A10008GB10,726
NVIDIA RTX A4004GB5,972
AMD Radeon グラフィックス(APU内蔵)メインメモリと共有(最大約4GB)—

グラフィックスは5段階あります。いちばん下はAPU内蔵のRadeonグラフィックス(メインメモリと共有・最大約4GB)で、ここから独立GPUが4種類。

上限のRTX PRO 4000 Blackwell はビデオRAM 24GB、PassMarkは27,313です。デスクトップPC向けGPU143件のなかでは上位に入ります。

拡張スロットはPCI Express x16がGen5で1本、x4がGen4で1本(ハーフレングス・フルハイト/x16メカニカル)、x1がGen4で2本。合計4本です。x16の1本は独立GPUを選ぶと埋まります。

最大解像度はAPU内蔵と上位GPUで7680×4320ドット(約10億色・60Hz)、RTX A400/A1000の構成で5120×2880ドットです。

P8(PCI Express 7本)やP5(6本)に比べるとスロットは少なめです。カードを何枚も挿す使い方には向きません。

前面にUSBが5つ

ThinkStation P4(AMD)の端子配置
引用元:Lenovo公式サイト

この機種のいちばんの違いは前面の端子です。USBが5つあります。内訳はType-AがUSB 5Gbps×2とUSB 10Gbps×2、Type-CがUSB 20Gbps×1。前面にマイク入力も1つあります。

同じThinkStationでもP7・P5・P5 Gen 2・PXは前面USBが0で、前面にあるのはオーディオジャックだけでした。机の上や足元の手が届く場所に置いて、カードリーダーやストレージを抜き差しする使い方を想定した配置といえます。

背面はType-AのUSB 5Gbpsが4つ。Type-Cは背面にはありません。高速な端子は前面に寄せた形です。

3-in-1のメディアカードリーダーも構成によって選べます。

有線LANは1系統で、1000BASE-Tに加えて2.5GBASE-Tに対応します。オーディオはRealtek ALC623、内蔵モノラルスピーカー付きです。

セキュリティはTPM(TCG V2.0準拠)、パワーオン/ハードディスク/スーパーバイザー/システムマネジメントの各パスワード、シャーシイントルージョンスイッチ、ケーブルロックスロット(3×7mm)という構成です。

約8.75kgという軽さと750Wの電源

ThinkStation P4(AMD)を使っている様子
引用元:Lenovo公式サイト

本体寸法は約180×401.5×415mm、重量は約8.75kg(最大構成時)です。

ThinkStationのタワーとしてはいちばん軽い部類で、P3 Tower Gen 2(約14.38kg)より5.6kg、P5(約19kg)より10kg以上軽くなります。当サイトの「設置性」の換算(5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0)だと6.3にあたります。

高さ415mmは机の下に収まる寸法です。ひとりで持ち上げて席を移すことも、現実的な範囲に入ります。

電源は750Wで、最大消費電力も750W。省エネ法のエネルギー消費効率は17区分で277.5kWh/年(達成率A)。同じ750WのP5が523.6kWh/年(68%)だったので、消費電力の面ではこちらが有利です。

使用環境は温度10〜35℃・湿度20〜80%。一般的なオフィス向けPCと同じ条件です。

保証は構成によって1年間と3年間に分かれます。国内はどちらも翌営業日オンサイト修理です。購入前に構成ごとの保証年数を確認してください。

P8やP3 Towerと比べる

ThinkStation P4(AMD)を斜めから見たところ
引用元:Lenovo公式サイト

当サイトで扱ったThinkStationと並べると、以下のようになります。

CPUメモリ上限PCI Express電源重量
ThinkStation P4Ryzen PRO(最大12コア)256GB4本750W約8.75kg
ThinkStation P8Threadripper PRO(最大24コア)1TB7本1000W約22.7kg
ThinkStation P3 Tower Gen 2Core Ultra(最大24コア)256GB4本500W約14.38kg
ThinkStation P5Xeon w(最大12コア)512GB6本750W約19kg

同じAMDのThinkStation P8はThreadripper PROを積み、最大24コア、メモリ上限1TB、PCI Express 7本。性能では明確に上ですが、約22.7kgで電源も1000Wです。P4はその約4割の重さに収まっています。

インテルで同じくらいの位置にいるのがThinkStation P3 Tower Gen 2です。Core Ultra 9 285で24コア、メモリ上限256GB、PCI Express 4本、電源500W、約14.38kg。スロット数とメモリ上限はほぼ同じで、重量はP4のほうが5.6kg軽くなります。

ECC対応のRDIMMと大容量メモリが要るならP5やP5 Gen 2、コア数ならP8。そこまで要らず「AMDで、軽くて、前面に端子がある機械」を探しているなら、この機種が合います。

レビューは以上です。

詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。

まとめ

ThinkStation P4(AMD)を斜めから見たところ
引用元:Lenovo公式サイト

ThinkStation P4(AMD)のレビューをしました。

この機種の特徴は大きく分けて3つです。

  • Ryzen 9 PRO 9955で12コア24スレッド
  • 前面にUSBが5つ。ThinkStationのタワーでは珍しい
  • 約8.75kg。タワーとしてはいちばん軽い部類

ThinkStationのタワーにAMD Ryzen PROを積んだモデルです。最大12コア24スレッド、メモリは4スロットで上限256GB、GPUはRTX PRO 4000 Blackwell(24GB)まで。電源は750Wです。

弱いのはメモリスロットの空きと拡張スロットの数です。64GB構成は4スロットを使い切り、PCI Expressは4本。カードを何枚も挿す使い方には向きません。

コア数が要るならThinkStation P8、インテルで揃えたいならThinkStation P3 Tower Gen 2が選択肢になります。

今回の記事が少しでもデスクトップPC選びの参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました