【レビュー】ThinkStation P5(Intel) | 入口のXeonタワー

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【レビュー】ThinkStation P5(Intel) | 入口のXeonタワー ガジェット
引用元:Lenovo公式サイト

こんにちはマサです。

今回はThinkStation P5(Intel)・ワークステーションのレビューをしていきます。

結論からお伝えすると、

Xeonを積むThinkStationのタワーのなかでは入口にあたるモデルです。約165×453.9×446mm、約19kg。

CPUはインテル Xeon wシリーズの下位。w5-2545で12コア24スレッドです。

メモリは8スロットで上限512GB、PCI Expressは6本。電源は750Wです。

前面にUSBはありませんが、15-in-1のメディアカードリーダーが載ります。

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ThinkStation P5(Intel)の評価

【レビュー】ThinkStation P5(Intel) | 入口のXeonタワー
引用元:Lenovo公式サイト

総合点・・・・・・4.1
処理性能・・・・・4.0
コスパ・・・・・・3.5
拡張性・端子・・・4.5
静音性・冷却・・4.5
デザイン・質感・・4.5

※評価はmasalog運営者の主観です

各項目は1.0〜5.0で評価しています。

点数意味
5.0このクラスで最高水準
4.0十分に満足できる
3.0標準的。価格なりで不足はない
2.0用途によっては足りない
1.0おすすめしない

5項目の内容は以下のとおりです。

項目見ているもの
処理性能CPU・メモリ・ストレージ。制作や解析の快適さ
コスパ絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか
拡張性・端子スロットとベイの数、あとから足せる余地
静音性・冷却冷却方式とファン構成。高負荷時にどれだけ静かでいられるか
デザイン・質感外観、筐体の素材、仕上げ

総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。

向いている人

  • ワークステーションを初めて導入する方(Xeonを積むタワーでは入口にあたります)
  • 1コアあたりの速さが効くソフトを使う方(w5-2545は3.50GHzです)
  • グラフィックスカードを増設する方(PCI Expressがフルレングス・フルハイトで6本あります)
  • メディアカードを頻繁に読む方(15-in-1リーダーが載ります)

向かない人

  • 机の上に置きたい方(約19kg・高さ446mmあります)
  • コア数を積み上げたい方(上限は12コア24スレッドです)
  • メモリを大量に積む方(上限512GBです。P7とP5 Gen 2は1TBです)
  • 前面にUSBが欲しい方(USBはすべて背面です)

ThinkStation P5(Intel)のスペック評価

各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。

各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。

項目基準にしている数値換算のしかた
CPUPassMark(CPU Mark)デスクトップPC向けCPU272件の最高値で10.0、中央値で5.0
グラフィックスPassMark(G3D Mark)デスクトップPC向けGPU143件の最高値で10.0、中央値で5.0
メモリ容量8GB=6.0/16GB=7.5/32GB=9.0/64GB=10.0
ストレージ容量と規格256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0
電源電源ユニットの定格W数500W=5.0/750W=7.5/1000W=10.0
拡張性空きスロットと空きベイの数空きなし=5.0を基準に、メモリスロット空き+1.5/M.2空き1つにつき+1.0/PCIeスロット空き1つにつき+1.5/3.5型ベイ空き+1.0

CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。

仕様書に載っている構成のうち、いちばん上の組み合わせ(Xeon w5-2545・64GB・1TB・RTX 4000 Ada 世代)で評価したものです。このチャートには「ディスプレイ」と「バッテリー」の軸がありません。画面の付かない据え置き機だからです。ワークステーションは独立GPUを積むので、グラフィックスの軸は残しています。

「設置性」の軸は外しました。当サイトの換算(5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0)に約19kgを当てると0.0になってしまい、チャートとして読めなくなるためです。大きさと重さは本文で扱います。

ワークステーションのスペック目安

どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。

CPUメモリストレージ
CADの2D作図・事務作業Intel Xeon/Ryzen Threadripper の下位32GB512GB以上
3D CAD・写真編集12〜16コア64GB1TB以上+RTX A1000相当
映像編集・3DCGレンダリング24コア以上128GB以上1TB以上+RTX 4000 Ada相当
AIの学習・大規模シミュレーション32コア以上/デュアルCPU256GB以上2TB以上+GPU複数枚

この機種は表の上から2行目あたりまでが中心です。12コア24スレッド、メモリ64GB、RTX 4000 Ada 世代という構成なら3D CADや写真編集は快適に回ります。レンダリングを大量に回すなら上の機種が向きます。

ThinkStation P5(Intel)のスペック

主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。

項目内容
筐体タワー型ワークステーション(横置き対応)
製品番号30G9000VJP/30G9000WJP/30G9000XJP
OSWindows 11 Pro for Workstations 64bit(日本語版)
稼働確認:Windows 11/10 Pro for Workstations(64bit)
CPUインテル Xeon プロセッサー w3-2525(8コア・3.50GHz・キャッシュ22.5MB)
インテル Xeon プロセッサー w5-2545(12コア・3.50GHz・キャッシュ30MB)
CPUスロット:1(空き0)
チップセットインテル W790 チップセット
インテル AMT16 対応
メモリ32GB(16GB×2)/64GB(32GB×2)ECC対応 DDR5 SDRAM RDIMM ※構成により異なります
最大512GB/8スロット(空き6)・メモリバス4800MHz
ストレージ1TB SSD(M.2 PCIe NVMe・OPAL対応)
HDD:2TB(7200rpm・シリアルATA/3.5インチ) ※構成により異なります
オンボードRAIDコントローラー(RAID 0/1/5/10・初期設定なし)
グラフィックスNVIDIA RTX A1000(8GB)/RTX 2000 Ada 世代(16GB)/RTX 4000 Ada 世代(20GB) ※構成により異なります
最大解像度 5120×2880ドット(約10億色・60Hz)/4画面出力対応
拡張スロットPCI Express x16:2(空き1・Gen5 フルレングス フルハイト)
PCI Express x8:1(空き1・Gen4 フルレングス フルハイト)
PCI Express x4:3(空き2〜3・Gen4 フルレングス フルハイト)
オンボードM.2:2(空き1)
ストレージベイ3.5型:標準2(空き1)+オプション1(空き1)
5.25型・2.5型:なし
USB前面:なし
背面:Type-A USB 2.0×2、Type-A USB 3.2 Gen2×3、Type-C USB 3.2 Gen2x2×1
映像出力グラフィックスカード側(DisplayPort/Mini DisplayPort×4)
有線LAN1000BASE-T(Wake on LAN対応)オンボード
オーディオハイデフィニション・オーディオ/内蔵モノラルスピーカー
前面:コンボジャック×1 背面:ライン入力×1、ライン出力×1
カードリーダー15-in-1 メディアカードリーダー
光学ドライブなし
セキュリティTPM(TCG V2.0準拠)、パワーオン/ハードディスク/スーパーバイザーパスワード
シャーシイントルージョンスイッチ、シャーシカバーキー、ケーブルロックスロット
電源750W/AC 100-240V(50/60Hz)
サイズ・重量約165×453.9×446mm/約19kg(梱包時 約21.5kg)
使用環境温度10〜35℃/湿度20〜80%
付属品フルサイズ・キーボード(109A 日本語・OADG準拠・USB)、光学ホイール・マウス、電源コード
保証3年間(国内:翌営業日オンサイト修理)
発表日2024年9月24日(保守活動終了予定日 2031年10月31日)

Xeon wシリーズの下位、最大12コア24スレッド

CPUソケットは1つ。仕様書の「CPUスロット数」は1(空き0)です。積むのはインテル Xeon w シリーズの下位にあたる2000番台です。

CPUコア数スレッド数クロックキャッシュPassMark
Xeon w5-254512コア24スレッド3.50GHz30MB41,109(サンプル31件)
Xeon w3-25258コア16スレッド3.50GHz22.5MB28,373(サンプル21件)

上のw5-2545は12コア24スレッド、PassMarkは41,109です。デスクトップPC向けCPU272件の中央値(21,753)の約1.9倍にあたります。

下位のw3-2525は8コア16スレッドで28,373。どちらもクロックは3.50GHzで、1コアあたりの速さは揃っています。コア数の差がそのまま値の差になっている構成です。

サンプル数はw5-2545が31件、w3-2525が21件。同じP5系でもP7に載るw5-3535X(9件)などに比べると計測数が多く、数値は比較的安定しています。

チップセットはP7と同じインテル W790。インテル AMT16に対応するので、IT部門が遠隔で電源操作やBIOS設定までできます。メモリバスは4800MHzです。

CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。

メモリは8スロットで上限512GB

ThinkStation P5(Intel)の上面
引用元:Lenovo公式サイト

メモリスロットは8つ、上限は512GBです。規格はECC対応のDDR5 SDRAM RDIMMです。

仕様書の構成は32GB(16GB×2)と64GB(32GB×2)で、どちらも6スロット空いています。ただしこの空き数は仕様書に載っている構成での値です。CTOで搭載するモジュールを変えれば、空きの数も変わります。

上限512GBというのは、同じ筐体サイズのP5 Gen 2(1TB)の半分です。メモリを積み上げる前提なら、そちらを見ることになります。

ストレージは1TBのM.2 SSD(PCIe NVMe・OPAL対応)。オンボードM.2スロットは2つ(空き1)です。

3.5型ベイは標準2つ(空き1)とオプション1つ(空き1)。構成によっては2TBの7200rpm HDDが載ります。オンボードRAIDコントローラーでRAID 0/1/5/10を組めます。

PCI Expressが6本、GPUはRTX 4000 Ada 世代まで

ThinkStation P5(Intel)の側面
引用元:Lenovo公式サイト
グラフィックスビデオRAMPassMark(G3D Mark)
NVIDIA RTX 4000 Ada 世代20GB23,634
NVIDIA RTX 2000 Ada 世代16GB16,935
NVIDIA RTX A10008GB10,726

拡張スロットはPCI Express x16がGen5で2本(空き1)、x8がGen4で1本(空き1)、x4がGen4で3本(空き2〜3)。合計6本です。

すべてフルレングス・フルハイトに対応します。空き数は仕様書の値で、カスタマイズによって変わります。

仕様書に載っているGPUはRTX A1000(8GB)、RTX 2000 Ada 世代(16GB)、RTX 4000 Ada 世代(20GB)の3種類。上限はP7と同じです。

デスクトップPC向けGPU143件で見ると、RTX 4000 Ada 世代は23,634。CPUが12コアどまりなので、GPU側に余裕がある構成になります。GPUを使う処理が中心なら、この組み合わせは悪くありません。

最大解像度は5120×2880ドット(約10億色・60Hz)。いずれのカードもDisplayPortまたはMini DisplayPortを4つ備えるので、4画面出力に対応します。

電源は750W、重量は約19kg

ThinkStation P5(Intel)をラックに収めたところ
引用元:Lenovo公式サイト

本体寸法は約165×453.9×446mm、重量は約19kg。梱包時は約21.5kgです。

幅165mmはThinkStationのタワーでもっとも細い部類です。奥行き453.9mmもP7の508mmより5cmあまり短く、置き場所の制約はP7よりゆるくなります。

電源は750W。P7の1000Wより250W小さいぶん、設置先の電源容量を気にする場面は減ります。省エネ法のエネルギー消費効率は17区分で523.6kWh/年(達成率68%)です。

当サイトの「設置性」の換算(5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0)に約19kgを当てると0.0です。チャートの軸から外したのはそのためです。

この筐体も横に倒してラックに収める使い方に対応します。

使用環境は温度10〜35℃・湿度20〜80%。一般的なオフィス向けPCと同じ条件です。

端子とメディアカードリーダー

ThinkStation P5(Intel)の端子配置
引用元:Lenovo公式サイト

USBは前面に0、背面に6つです。内訳はType-AがUSB 2.0×2とUSB 3.2 Gen2×3、Type-CがUSB 3.2 Gen2x2×1。

前面にUSBはありませんが、15-in-1のメディアカードリーダーが載ります。P7やP5 Gen 2にはないので、カードを頻繁に読む使い方ならここが効きます。

前面のオーディオはマイク/ヘッドホンのコンボジャック1つ。背面にライン入力とライン出力が1つずつあります。内蔵モノラルスピーカーも付いています。

有線LANは1系統で1000BASE-T(Wake on LAN対応)。P7は10GBASE-Tを含む2系統だったので、ここはP7のほうが上です。

セキュリティはTPM(TCG V2.0準拠)、パワーオン/ハードディスク/スーパーバイザーの各パスワード、シャーシイントルージョンスイッチ、シャーシカバーキー、ケーブルロックスロットという構成です。

初期導入OSはWindows 11 Pro for Workstations 64bit。保証は3年間で、国内は翌営業日オンサイト修理です。

どの機種と比べるか

ThinkStation P5(Intel)を斜めから見たところ
引用元:Lenovo公式サイト

当サイトで扱ったThinkStationと並べると、以下のようになります。

CPUメモリ上限PCI Express電源重量
ThinkStation P5Xeon w(最大12コア)512GB6本750W約19kg
ThinkStation P5 Gen 2Xeon(最大48コア)1TB6本750W/1000W約19kg
ThinkStation P7Xeon w(最大32コア)1TB7本1000W約24.5kg
ThinkStation P2 Tower Gen 2Core Ultra(最大20コア)128GB4本500W約9.67kg

注意したいのは、ほぼ同じ寸法(高さだけ446mm→440mm)・同じ重量のThinkStation P5 Gen 2が2026年3月に出ていることです。CPUは最大48コア、メモリ上限は1TB、GPUはRTX PRO 5000 Blackwell まで。置き場所の条件が同じなら、そちらが上位互換に近い形になります。

上のThinkStation P7は約24.5kgでPCI Expressが7本。重量は5.5kg増えますが、CPUは最大32コアまで伸びます。

下にはThinkStation P2 Tower Gen 2があります。約9.67kgでCore Ultraを積む機種で、半分の重さです。XeonのECCメモリが要るかどうかが分かれ目になります。

「ワークステーションの筐体と保証は欲しいが、コア数はそこまで要らない」という条件なら、この機種が合います。

レビューは以上です。

詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。

まとめ

ThinkStation P5(Intel)を斜めから見たところ
引用元:Lenovo公式サイト

ThinkStation P5(Intel)のレビューをしました。

この機種の特徴は大きく分けて3つです。

  • Xeon w5-2545で12コア24スレッド
  • メモリ8スロット・上限512GB、PCI Expressは6本
  • 15-in-1メディアカードリーダーが載る

Xeonを積むThinkStationのタワーのなかでは入口にあたるモデルです。CPUは最大12コア24スレッド、メモリは8スロットで上限512GB、PCI Expressは6本。電源は750Wで、保証は3年間です。

弱いのはコア数とメモリ上限です。どちらもほぼ同じ寸法のThinkStation P5 Gen 2に置き換わる余地があります。

軽いほうがいいならThinkStation P2 Tower Gen 2(約9.67kg)、コア数が要るならThinkStation P7が選択肢になります。

今回の記事が少しでもデスクトップPC選びの参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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