こんにちはマサです。
今回はThinkStation P2 Tower Gen 2(Intel)・ワークステーションのレビューをしていきます。
結論からお伝えすると、
当サイトで扱ったThinkStationのタワーのなかでは、構成がいちばん控えめなモデルです。約170×315.35×376mm、約9.67kg。
CPUはCore Ultra 7 265で20コア。GPUはRTX 2000 Ada 世代(16GB)まで載ります。
メモリは4スロットで上限128GB、PCI Expressは4本、電源は500Wです。
前面にUSBが5つ。タワーとしては小さく、約9.67kgに収まっています。
ThinkStation P2 Tower Gen 2(Intel)の評価

※評価はmasalog運営者の主観です
各項目は1.0〜5.0で評価しています。
| 点数 | 意味 |
| 5.0 | このクラスで最高水準 |
| 4.0 | 十分に満足できる |
| 3.0 | 標準的。価格なりで不足はない |
| 2.0 | 用途によっては足りない |
| 1.0 | おすすめしない |
5項目の内容は以下のとおりです。
| 項目 | 見ているもの |
| 処理性能 | CPU・メモリ・ストレージ。制作や解析の快適さ |
| コスパ | 絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか |
| 拡張性・端子 | スロットとベイの数、あとから足せる余地 |
| 静音性・冷却 | 冷却方式とファン構成。高負荷時にどれだけ静かでいられるか |
| デザイン・質感 | 外観、筐体の素材、仕上げ |
総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。
向いている人
- ワークステーションを低い予算帯から始めたい方(Pシリーズのタワーでは入門にあたる位置づけです)
- タワーの拡張性は欲しいが置き場所が狭い方(約9.67kg・高さ376mmです)
- 前面に端子が欲しい方(USBが5つ並びます)
- 2.5型のストレージを足したい方(オプションベイが1つあります)
向かない人
- メモリを積み上げたい方(上限128GBです。P3 Tower Gen 2は256GBです)
- グラフィックス性能が要る方(上限はRTX 2000 Ada 世代(16GB)です)
- 24コアが欲しい方(上限はCore Ultra 7 265の20コアです)
- 3年保証が前提の方(構成によって1年保証と3年保証に分かれます)
ThinkStation P2 Tower Gen 2(Intel)のスペック評価
各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。
各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。
| 項目 | 基準にしている数値 | 換算のしかた |
| CPU | PassMark(CPU Mark) | デスクトップPC向けCPU272件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| グラフィックス | PassMark(G3D Mark) | デスクトップPC向けGPU143件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| メモリ | 容量 | 8GB=6.0/16GB=7.5/32GB=9.0/64GB=10.0 |
| ストレージ | 容量と規格 | 256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0 |
| 電源 | 電源ユニットの定格W数 | 500W=5.0/750W=7.5/1000W=10.0 |
| 拡張性 | 空きスロットと空きベイの数 | 空きなし=5.0を基準に、メモリスロット空き+1.5/M.2空き1つにつき+1.0/PCIeスロット空き1つにつき+1.5/3.5型ベイ空き+1.0 |
CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。
仕様書に載っている構成のうち、いちばん上の組み合わせ(Core Ultra 7 265・32GB・1TB・RTX 2000 Ada 世代)で評価したものです。このチャートには「ディスプレイ」と「バッテリー」の軸がありません。画面の付かない据え置き機だからです。ワークステーションは独立GPUを積むので、グラフィックスの軸は残しています。
「設置性」の軸は外しました。当サイトの換算(5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0)に約9.67kgを当てると5.2で、ほかのThinkStationのタワー(いずれも0.0)と並べる意味が薄いためです。大きさと重さは本文で扱います。
ワークステーションのスペック目安
どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。
| CPU | メモリ | ストレージ | |
| CADの2D作図・事務作業 | Intel Xeon/Ryzen Threadripper の下位 | 32GB | 512GB以上 |
| 3D CAD・写真編集 | 12〜16コア | 64GB | 1TB以上+RTX A1000相当 |
| 映像編集・3DCGレンダリング | 24コア以上 | 128GB以上 | 1TB以上+RTX 4000 Ada相当 |
| AIの学習・大規模シミュレーション | 32コア以上/デュアルCPU | 256GB以上 | 2TB以上+GPU複数枚 |
この機種は表のいちばん上の行が中心です。20コア、メモリ32GB、RTX 2000 Ada 世代(16GB)という構成なら、2D作図や事務作業に加えて3D CADや写真編集まで扱えます。
ThinkStation P2 Tower Gen 2(Intel)のスペック
主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。
| 項目 | 内容 |
| 筐体 | タワー型ワークステーション |
| 製品番号 | 30JR0000JP/30JR0001JP/30JR0002JP/30JR0003JP |
| OS | Windows 11 Pro 64bit(日本語版) |
| CPU | インテル Core Ultra 5 プロセッサー 225(10コア・3.30GHz・キャッシュ22MB) インテル Core Ultra 7 プロセッサー 265(20コア・2.40GHz・キャッシュ36MB) CPUスロット:1(空き0)/NPU:インテル AI Boost(最大13TOPS) |
| チップセット | インテル W880 チップセット インテル AMT16 対応 ※Core Ultra 5 225の構成は非対応 |
| メモリ | 8GB(8GB×1)/16GB(16GB×1)/32GB(32GB×1)DDR5 SDRAM UDIMM ※構成により異なります 最大128GB/4スロット(空き3)・統合メモリコントローラー5600MHz |
| ストレージ | 256GB/512GB/1TB SSD(M.2 PCIe NVMe・OPAL対応) ※構成により異なります オンボードRAIDコントローラー(RAID 0/1/5・初期設定なし) |
| グラフィックス | CPU内蔵(インテル グラフィックス・最大約4GB)/NVIDIA RTX A400(4GB)/RTX A1000(8GB)/RTX 2000 Ada 世代(16GB) ※構成により異なります 最大解像度 5120×2880ドット(約10億色・60Hz) |
| 拡張スロット | PCI Express x16:1(Gen5 フルレングス フルハイト) PCI Express x4:1(空き1・Gen4 ハーフレングス フルハイト/x16メカニカル) PCI Express x1:2(空き2・Gen3 ハーフレングス フルハイト) オンボードM.2:3(空き2) |
| ストレージベイ | 3.5型:標準1(空き1)+オプション1(空き1) 2.5型:オプション1(空き1)/5.25型:なし |
| USB | 前面:Type-A USB 3.2 Gen1×2、Type-A USB 3.2 Gen2×2、Type-C USB 3.2 Gen2x2×1 背面:Type-A USB 3.2 Gen1×2、Type-A USB 2.0×2 |
| 映像出力 | 本体:DisplayPort×2、HDMI×1 独立GPU構成:Mini DisplayPort×4 |
| 有線LAN | 1000BASE-T(Wake on LAN対応)オンボード |
| オーディオ | ハイデフィニション・オーディオ/内蔵モノラルスピーカー 前面:マイク入力×1 |
| カードリーダー | なし/3-in-1 メディアカードリーダー ※構成により異なります |
| 光学ドライブ | なし |
| セキュリティ | TPM(TCG V2.0準拠)、パワーオン/ハードディスク/スーパーバイザーパスワード、シャーシイントルージョンスイッチ |
| 電源 | 500W(最大消費電力500W)/AC 100-240V(50/60Hz) |
| 省エネ | 16区分 191.7kWh/年(2022年度省エネ基準達成率 AA) |
| サイズ・重量 | 約170×315.35×376mm/約9.67kg(最大構成時・梱包時 約12.26kg) |
| 使用環境 | 温度10〜35℃/湿度20〜80% |
| 付属品 | フルサイズ・キーボード(109A 日本語・OADG準拠・USB)、光学ホイール・マウス、電源コード |
| 保証 | 1年間/3年間 ※構成により異なります(国内:翌営業日オンサイト修理) |
| 発表日 | 2025年6月18日(出荷開始 2025年6月19日/保守活動終了予定日 2033年1月31日) |
Core Ultraを積む、入門にあたるタワー
ThinkStationのPシリーズのうち、タワーで入門にあたる位置づけなのがこのP2 Tower Gen 2です。CPUソケットは1つ(空き0)で、Core Ultraを積みます。
| CPU | コア数 | スレッド数 | クロック(通常) | キャッシュ | PassMark |
| Core Ultra 7 265 | 20コア | 20スレッド | 2.40GHz | 36MB | 49,689 |
| Core Ultra 5 225 | 10コア | 10スレッド | 3.30GHz | 22MB | 30,318 |
上のCore Ultra 7 265は20コア、PassMarkは49,689です。デスクトップPC向けCPU272件の中央値(21,753)の2.3倍にあたります。下位はCore Ultra 5 225(10コア・30,318)。
上位のThinkStation P3 Tower Gen 2がCore Ultra 9 285(24コア・57,724)まで選べるのに対し、こちらは20コアどまり。PassMarkでP3 Tower Gen 2のほうが16%ほど高い数字です。
NPUはCPU内蔵のインテル AI Boostで最大13TOPS。Copilot+ PCの要件(40TOPS以上)には届きません。AIの処理はGPU側に任せる設計です。
チップセットはP3 Tower Gen 2と同じインテル W880、統合メモリコントローラーは5600MHz。インテル AMT16への対応はCPUによって変わり、Core Ultra 5 225の構成は非対応です。
CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
メモリは4スロットで上限128GB

メモリスロットは4つ、上限は128GBです。規格はDDR5 SDRAM UDIMMで、ECC対応の記載はありません。
仕様書の構成は8GB/16GB/32GBの1枚挿しで、いずれも3スロット空きます。ただしこの空き数は仕様書に載っている構成での値で、CTOの選び方によって変わります。
上位のThinkStation P3 Tower Gen 2は同じ4スロットで上限256GB、上位構成はECC対応です。メモリの規格と上限が、この2機種のいちばん大きな違いになります。
ストレージはM.2 SSD(PCIe NVMe・OPAL対応)で256GB/512GB/1TBの3段階。オンボードM.2スロットは3つ(空き2)あります。
3.5型ベイは標準1つとオプション1つ、さらに2.5型のオプションベイが1つあります。小さいタワーながら、HDDやSSDを内蔵で足せる余地は残っています。オンボードRAIDコントローラーでRAID 0/1/5を組めます。
GPUはRTX 2000 Ada 世代まで、PCI Expressは4本

| グラフィックス | ビデオRAM | PassMark(G3D Mark) |
| NVIDIA RTX 2000 Ada 世代 | 16GB | 16,935 |
| NVIDIA RTX A1000 | 8GB | 10,726 |
| NVIDIA RTX A400 | 4GB | 5,972 |
| インテル グラフィックス(CPU内蔵) | メインメモリと共有(最大約4GB) | — |
グラフィックスは4段階。CPU内蔵のインテル グラフィックスから、RTX A400(4GB)、RTX A1000(8GB)、RTX 2000 Ada 世代(16GB)まで選べます。
上限のRTX 2000 Ada 世代はPassMark 16,935、ビデオRAMは16GB。P3 Tower Gen 2のRTX 4000 Ada 世代(23,634・20GB)には届きません。筐体がはるかに小さいThinkStation P3 Ultra SFF Gen 2(約3.6kg)でもRTX 4000 SFF Ada 世代まで載ることを考えると、ここは筐体サイズではなく製品の位置づけで決まっている部分です。
拡張スロットはPCI Express x16がGen5で1本、x4がGen4で1本(ハーフレングス・フルハイト/x16メカニカル)、x1がGen3で2本。合計4本で、P3 Tower Gen 2と同じ構成です。
CPU内蔵グラフィックスの構成でも、本体背面にDisplayPortが2つとHDMIが1つあります。独立GPUを積む構成では、そのカードのMini DisplayPortが4つ使えます。
最大解像度は5120×2880ドット(約10億色・60Hz)です。
前面にUSBが5つ、電源は500W

USBは前面に5つ、背面に4つです。前面はType-AがUSB 3.2 Gen1×2とGen2×2、Type-CがUSB 3.2 Gen2x2×1。背面はType-AのUSB 3.2 Gen1×2とUSB 2.0×2で、Type-Cはありません。
P3 Tower Gen 2とまったく同じ構成です。高速な端子を前面に寄せた配置で、机の脇に置いて使う前提といえます。3-in-1のメディアカードリーダーも構成によって選べます。
電源は500Wで、最大消費電力も500W。省エネ法のエネルギー消費効率は16区分で191.7kWh/年、達成率はAA(110%以上140%未満)です。
有線LANは1系統で1000BASE-T(Wake on LAN対応)。2.5GBASE-Tには対応しません。
オーディオはハイデフィニション・オーディオで、内蔵モノラルスピーカー付きです。前面にマイク入力が1つあります。
セキュリティはTPM(TCG V2.0準拠)、パワーオン/ハードディスク/スーパーバイザーの各パスワード、シャーシイントルージョンスイッチという構成です。
約9.67kgという大きさ

本体寸法は約170×315.35×376mm、重量は約9.67kg(最大構成時)。梱包時は約12.26kgです。
当サイトの「設置性」の換算(5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0)に当てはめると5.2です。ほかのThinkStationのタワーがいずれも0.0になるなかで、この機種だけは数値が出ます。
奥行き315.35mmはP3 Tower Gen 2の370mmより5.5cm短く、高さ376mmも4cm低い。机の下に収めやすい寸法です。幅170mmはタワーとしては細いほうになります。
AMDのThinkStation P4(約8.75kg)はこれよりさらに軽く、GPUはRTX PRO 4000 Blackwell まで載ります。重さだけで選ぶならP4のほうが有利です。
使用環境は温度10〜35℃・湿度20〜80%。一般的なオフィス向けPCと同じ条件です。
保証は構成によって1年間と3年間に分かれます。国内はどちらも翌営業日オンサイト修理です。
P3 Towerとどちらを選ぶか

当サイトで扱ったThinkStationと並べると、以下のようになります。
| CPU | メモリ上限 | GPU上限 | 3.5型ベイ | 重量 | |
| ThinkStation P2 Tower Gen 2 | Core Ultra(最大20コア) | 128GB | RTX 2000 Ada(16GB) | 標準1+オプション1 | 約9.67kg |
| ThinkStation P3 Tower Gen 2 | Core Ultra(最大24コア) | 256GB | RTX 4000 Ada(20GB) | 標準1+オプション3 | 約14.38kg |
| ThinkStation P4(AMD) | Ryzen PRO(最大12コア) | 256GB | RTX PRO 4000 Blackwell(24GB) | 標準2+オプション1 | 約8.75kg |
| ThinkStation P3 Ultra SFF Gen 2 | Core Ultra(最大24コア) | 128GB | RTX 4000 SFF Ada(20GB) | なし | 約3.6kg |
いちばん迷うのはThinkStation P3 Tower Gen 2です。CPUは24コアまで、メモリ上限は256GBでECC対応あり、GPUはRTX 4000 Ada 世代(20GB)まで、3.5型ベイは4つ。拡張スロットの数と電源は同じです。そのかわり約14.38kgで、4.7kg重くなります。
AMDのThinkStation P4は約8.75kgでGPUがRTX PRO 4000 Blackwell(24GB)まで。重さと性能の両方でP2 Tower Gen 2を上回りますが、PCI Expressの空きとメモリスロットの扱いに違いがあります。
小ささを最優先するならThinkStation P3 Ultra SFF Gen 2(約3.6kg)。ただし3.5型ベイがなく、増設できるのはM.2とx4が1本だけです。
「ワークステーションの筐体と保証、3.5型ベイは欲しい。ただし構成は控えめでいい」という条件なら、この機種が合います。
レビューは以上です。
詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。
まとめ

ThinkStation P2 Tower Gen 2(Intel)のレビューをしました。
この機種の特徴は大きく分けて3つです。
- Core Ultra 7 265で20コア。タワーの入口にあたる構成
- 約9.67kg。ThinkStationのタワーでは軽いほう
- 3.5型2つ+2.5型1つのベイが使える
当サイトで扱ったThinkStationのタワーのなかでは、構成がいちばん控えめなモデルです。最大20コア、メモリは4スロットで上限128GB、GPUはRTX 2000 Ada 世代(16GB)まで。PCI Expressは4本、電源は500Wです。
弱いのはメモリ上限とGPUです。128GBでECC非対応、GPUもRTX 2000 Ada 世代どまり。重い処理を回すなら上の機種になります。
もう一段上げたいならThinkStation P3 Tower Gen 2、AMDで軽くまとめたいならThinkStation P4が選択肢になります。
今回の記事が少しでもデスクトップPC選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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