【レビュー】ThinkCentre neo 55q Tiny Gen 6(Ryzen AI 300) | NPU50TOPS

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ThinkCentre neo 55q Tiny Gen 6(Ryzen AI 300シリーズ)の本体(前面) ガジェット
引用元:Lenovo公式サイト

こんにちはマサです。

今回はThinkCentre neo 55q Tiny Gen 6(Ryzen AI 300シリーズ)・ビジネス向け超小型デスクトップPCのレビューをしていきます。

結論からお伝えすると、

ThinkCentre neoのTinyシリーズで、Ryzen AI 300シリーズを積む機種です。約1.11kgです。

NPUは最大50TOPS。このシリーズでいちばん大きい数字で、Copilot+ PCの条件を満たします。

メモリは2スロットで上限64GB。Wi-Fi 6とBluetooth 5.2、ステレオスピーカーも標準で載ります。

ただしCPUは4コアで、PassMarkは12,685。ノートPC向けCPUの中央値を下回ります。

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ThinkCentre neo 55q Tiny Gen 6(Ryzen AI 300シリーズ)の評価

ThinkCentre neo 55q Tiny Gen 6(Ryzen AI 300シリーズ)の本体(前面)
引用元:Lenovo公式サイト

総合点・・・・・・3.5
処理性能・・・・・2.5
コスパ・・・・・・3.0
拡張性・端子・・・3.5
設置性・・・・・・5.0
デザイン・質感・・4.0

※評価はmasalog運営者の主観です

各項目は1.0〜5.0で評価しています。

点数意味
5.0このクラスで最高水準
4.0十分に満足できる
3.0標準的。価格なりで不足はない
2.0用途によっては足りない
1.0おすすめしない

5項目の内容は以下のとおりです。

項目見ているもの
処理性能CPU・メモリ・ストレージ。事務作業や制作の快適さ
コスパ絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか
拡張性・端子端子の種類と数、メモリやSSDの増設可否
設置性本体のサイズと重量、置き場所の自由度
デザイン・質感外観、筐体の素材、仕上げ

総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。

向いている人

  • Copilot+ PCの機能を使いたい方(NPU 最大50TOPS)
  • メモリを64GBまで伸ばしたい方(2スロットのうち1つ空いています)
  • 無線を標準で使いたい方(Wi-Fi 6/Bluetooth 5.2を搭載します)
  • 音も少し気にする方(ステレオスピーカーを内蔵します)

向かない人

  • 処理性能を優先する方(4コア・PassMarkは中央値を下回ります)
  • 背面で高速なUSBを使いたい方(4つのうち3つがUSB 2.0です)
  • 外部モニターを3台つなぎたい方(DisplayPortとHDMIの2系統です)
  • vProやDASHで管理したい方(どちらも非対応です)

ThinkCentre neo 55q Tiny Gen 6(Ryzen AI 300シリーズ)のスペック評価

各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。

各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。

項目基準にしている数値換算のしかた
CPUPassMark(CPU Mark)ノートPC向けCPU427件の最高値で10.0、中央値で5.0
NPUAIアクセラレーターの処理性能(TOPS)40TOPS=6.0/80TOPS=10.0
メモリ容量8GB=5.0/16GB=7.0/32GB=9.0/64GB=10.0
ストレージ容量と規格256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0
拡張性空きスロットと空きベイの数空きなし=5.0を基準に、メモリスロット空き+1.5/M.2空き1つにつき+1.0/PCIeスロット空き1つにつき+1.5/3.5型ベイ空き+1.0
設置性本体の重量5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0

CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。

仕様書(2026年7月7日・製品番号 13GTS00系)に載っている構成で評価したものです。このチャートには「ディスプレイ」と「バッテリー」の軸がありません。画面の付かないデスクトップだからです。グラフィックスの軸も外しています。CPU内蔵グラフィックスは比較表に載っていないため、換算すると0.0になってしまい、実態を表さないからです。ビジネス向けの機種なので、評価軸も仕事で効くところに寄せています。電源の軸は外しました。90WのACアダプターを当サイトの換算表(ゲーミングデスクトップ基準)に当てても実態を表さないためです。なおこの機種はノートPC向けのCPUを積むため、CPUの母数もノートPC向け(427件)で見ています。

CPUの4.5は4コアのRyzen AI 5 330によるもの。PassMarkは12,685で、ノートPC向けCPU427件の中央値(14,657)を下回ります。

NPUの7.0は最大50TOPS(AMD Ryzen AI)によるもの。Copilot+ PCの条件(40TOPS以上)を上回ります。

メモリの7.0は16GB(16GB×1)によるもの。DDR5 SODIMMで、2スロットのうち1つが空いています。上限は64GBです。

ストレージの7.0は512GBによるもの。M.2 2280スロットが2つあり、1つ空いています。

拡張性の7.5はメモリスロット空き1(+1.5)、M.2 2280空き1(+1.0)によるもの。M.2 2230は無線LANカードで埋まっており、PCI Expressスロットと拡張ベイはありません。

設置性の10.0は約1.11kg(最大構成時)によるものです。

デスクトップPCのスペック目安

どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。

CPUメモリストレージ
Web・動画視聴・文書作成が中心Intel Core 5/Core Ultra 5
AMD Ryzen 5
16GB512GB以上
表計算や資料作成が多いIntel Core Ultra 5〜7
AMD Ryzen 7
16GB〜32GB512GB以上
写真編集・軽い動画編集をするIntel Core Ultra 7
AMD Ryzen 7
32GB1TB以上
3DやゲームもするIntel Core Ultra 7以上32GB以上1TB以上+独立GPU

この機種は表の上から2行目まで対応できます。メモリを64GBまで伸ばせるので、使い方によっては3行目にも寄せられます。

ThinkCentre neo 55q Tiny Gen 6(Ryzen AI 300シリーズ)のスペック

主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。

項目内容
筐体Tiny
OSWindows 11 Home/Pro 64bit(日本語版) ※構成により異なります
CPUAMD Ryzen AI 5 330 プロセッサー(4コア・2.00GHz・キャッシュ8MB)
NPU 最大50TOPS(AMD Ryzen AI)
チップセットAPUに統合
インテルAMT・vPro:非対応
メモリ16GB(16GB×1)DDR5 SDRAM SODIMM
最大64GB/2スロット(空き1)
ストレージ512GB SSD(PCIe NVMe/M.2)
グラフィックスAMD Radeon 820M グラフィックス(APU内蔵)
DisplayPort/HDMI 4096×2160ドット(アナログ出力なし)
拡張スロットPCI Express:なし
M.2 2230:1(空き0)/M.2 2280:2(空き1)
セキュリティTPM(TCG V2.0準拠)、パワーオンパスワード、ハードディスクパスワード、スーパーバイザーパスワード、シャーシイントルージョンスイッチ、ケーブルロックスロット
無線Realtek RTL8852BE Wi-Fi 6(a/b/g/n/ac/ax)
Bluetooth 5.2
有線LAN10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T(Wake on LAN対応)
オーディオHD Audio(オンボード)/ステレオスピーカー内蔵
内蔵カメラ・マイクロホンはありません
付属品フルサイズ スリム キーボード(109A 日本語・OADG準拠・USB)、光学ホイール・マウス(USB)
フロアスタンド、無線LAN用アンテナ×1、ACアダプター(90W)、電源コード
本体寸法約 36.5 × 182.9 × 179mm(幅×奥行×高さ)
重量約1.11kg(最大構成時)
電源ACアダプター 90W(効率89%)
最大消費電力 90W
保証1年間・プレミアサポート+翌営業日オンサイト修理

NPUは大きいがCPUは小さい

ThinkCentre neo 55q Tiny Gen 6(Ryzen AI 300シリーズ)の筐体のアップ
引用元:Lenovo公式サイト

この機種はNPUとCPUの位置づけがはっきり分かれています。

NPUは最大50TOPS(AMD Ryzen AI)。Copilot+ PCの条件(40TOPS以上)を上回ります。ThinkCentre neoのTinyシリーズではいちばん大きい数字です。

一方でCPUはRyzen AI 5 330で、4コア・2.00GHz。PassMarkは12,685で、ノートPC向けCPU427件の中央値(14,657)を下回ります。

つまり「AI処理の枠は大きいが、ふだんの処理性能は控えめ」という構成です。AIの機能を使う前提がはっきりしているなら合いますが、そうでないなら数値が物足りなく感じる場面が出ます。

同じ筐体でAMD Ryzen 200シリーズを積むモデル(Ryzen 5 220・6コア)はPassMark 18,539で、こちらより上です。ただしそちらにNPUはありません。

グラフィックスはAMD Radeon 820Mです。vProやDASHといったリモート管理には対応しません。

CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。

拡張性

メモリスロットは2つあり、1つ空いています。上限は64GBです。16GB×1で出荷されるので、同容量を足して32GBにも、2枚とも入れ替えて64GBにもできます。

同じシリーズのneo 50q Gen 6(Intel)は16GBのオンボードで増やせません。メモリの余地を残したいなら、この機種かneo 50q Gen 5になります。

M.2 2280スロットは2つあり、1つ空いています。SSDを1枚増設できます。

M.2 2230(WiFi用)は無線LANカードで埋まっています。PCI Expressスロットと拡張ベイもありません。

「メモリとSSDは足せる、カードは不可」という構成です。1Lクラスのサイズを考えれば妥当なところです。

入出力端子

ThinkCentre neo 55q Tiny Gen 6(Ryzen AI 300シリーズ)の入出力端子
引用元:Lenovo公式サイト

端子の構成は以下のとおりです。

端子数位置
USB-A(USB 3.2 Gen2)1前面
USB Type-C(USB 3.2 Gen2)1前面
USB-A(USB 3.2 Gen2)1背面
USB 2.0(Type-A)3背面
DisplayPort1背面
HDMI1背面
有線LAN(RJ-45)1背面
マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック1前面
VGAなし—

背面のUSBは4つのうち3つがUSB 2.0です。高速で使えるのは背面のGen2が1つと、前面のType-A・Type-Cだけです。外付けSSDを背面に常設すると速度が出ません。

Intel版のneo 50q Gen 6は背面がGen2 2つとUSB 2.0 2つなので、高速ポートの数ではあちらが上です。

映像出力はDisplayPortとHDMIの2系統です。外部モニターを2台つなげます。どちらも4096×2160ドットまでです。VGAはありません。

レノボの製品ページには、オプショナルポートとして「RJ45ポート/シリアルポート/VGAポート/DisplayPort/HDMIポート」から1つ追加できるとあります。3画面にしたいなら、ここで足す形になります。

有線LAN(1000BASE-T)と前面のコンボジャックを備えます。

無線とオーディオ

ThinkCentre neo 55q Tiny Gen 6(Ryzen AI 300シリーズ)の背面の端子(名称入り)
引用元:Lenovo公式サイト

無線はRealtek RTL8852BEのWi-Fi 6とBluetooth 5.2を標準で積みます。無線LAN用のアンテナも1本付属します。

同じ筐体のRyzen 200シリーズ版はWi-Fi 7とBluetooth 5.3なので、無線の規格ではあちらが新しくなります。

有線LANは1000BASE-Tで、Wake on LANに対応します。

スピーカーはステレオです。ThinkCentreのTinyはモノラルスピーカーの機種が多いなかで、この55qシリーズはステレオを積みます。通知音だけでなく、動画の音声も少しは聞き取りやすくなります。

ただし内蔵カメラとマイクロホンはありません。Web会議には外付けのWebカメラかヘッドセットが要ります。

セキュリティ面では、TPM(TCG V2.0準拠)に加えてシャーシイントルージョンスイッチが付きます。筐体を開けた記録が残る仕組みです。

設置と保証

ThinkCentre neo 55q Tiny Gen 6(Ryzen AI 300シリーズ)を斜めから見たところ
引用元:Lenovo公式サイト

本体寸法は約 36.5 × 182.9 × 179mm(幅×奥行×高さ)、重量は約1.11kg(最大構成時)です。

厚さ3.6cmなので、モニターの足元にも机の下にも収まります。フロアスタンドが付属するので縦置きにもできます。

ACアダプターは90Wで、本体約343g・コード約110gです。最大消費電力も90Wに収まります。

キーボードとマウスは付属します。フルサイズのスリム キーボード(109A 日本語・OADG準拠・USB)と光学ホイール・マウスです。

保証は1年間で、国内はプレミアサポート+翌営業日オンサイト修理です。

保守活動の終了予定日は2032年10月31日とされています。

兄弟機と比べる

ThinkCentre neo 55q Tiny Gen 6(Ryzen AI 300シリーズ)を2画面につないで使っているところ
引用元:Lenovo公式サイト

同じ筐体のRyzen 200シリーズ版、それにIntel版のneo 50q Gen 6と比べると、以下のようになります。

項目55q Gen 6(Ryzen AI 300)55q Gen 6(Ryzen 200)neo 50q Gen 6(Intel)
CPURyzen AI 5 330(4コア・12,685)Ryzen 5 220(6コア・18,539)Core Ultra 5 226V(8コア・17,929)
NPU最大50TOPS(Copilot+ PC対応)なし最大40TOPS(Copilot+ PC対応)
グラフィックスAMD Radeon 820MAMD Radeon 740Mインテル Arc 130V
無線Wi-Fi 6/Bluetooth 5.2Wi-Fi 7/Bluetooth 5.3Wi-Fi 6/Bluetooth 5.2
メモリ上限64GB(2スロット・空1)64GB(2スロット・空1)16GB(オンボード)
スピーカーステレオ内蔵ステレオ内蔵モノラル内蔵
重量約1.11kg約1.11kg約1.1kg

こちらが上なのはNPU(最大50TOPS)だけです。CPUの数値も無線の規格も、Ryzen 200シリーズ版のほうが上に出ます。

Intel版のneo 50q Gen 6と比べると、メモリの上限(64GB対16GB)とスピーカー(ステレオ対モノラル)はこちらが上、CPUの数値とグラフィックス、背面USBの規格はあちらが上です。

選び方ははっきりしています。Copilot+ PCの機能とメモリの余地を両方取るならこの機種、ふだんの処理性能を取るならRyzen 200シリーズ版、CPUとグラフィックスを取るならIntel版です。

レビューは以上です。

詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。

まとめ

ThinkCentre neo 55q Tiny Gen 6(Ryzen AI 300シリーズ)を斜めから見たところ
引用元:Lenovo公式サイト

ThinkCentre neo 55q Tiny Gen 6(Ryzen AI 300シリーズ)のレビューをしました。

この機種の特徴は大きく分けて3つです。

  • NPU 最大50TOPS。neoのTinyではいちばん大きい
  • メモリは2スロット・上限64GB。ステレオスピーカー内蔵
  • CPUは4コアでPassMark 12,685。中央値を下回る

Copilot+ PCの機能を使いたくて、メモリの余地も残したい方に向いた機種です。NPU 最大50TOPS、2スロットで上限64GB、Wi-Fi 6とステレオスピーカーも標準です。

弱いのはCPUです。4コアでPassMark 12,685は、ノートPC向けCPUの中央値を下回ります。背面のUSBも4つ中3つがUSB 2.0です。

ふだんの処理性能を優先するなら、同じ筐体のThinkCentre neo 55q Tiny Gen 6(Ryzen 200シリーズ・Ryzen 5 220・18,539)という選択肢があります。ただしNPUはありません。

今回の記事が少しでもノートPC選びの参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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