【レビュー】ThinkCentre M75q Tiny Gen 5(AMD) | 無線を標準で積むTiny

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ThinkCentre M75q Tiny Gen 5(AMD)の本体(前面) ガジェット
引用元:Lenovo公式サイト

こんにちはマサです。

今回はThinkCentre M75q Tiny Gen 5(AMD)・ビジネス向け超小型デスクトップPCのレビューをしていきます。

結論からお伝えすると、

ThinkCentreのTinyシリーズで、AMDのRyzen PROを積む機種です。約1.25kgという大きさです。

Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2を標準で搭載します。Intel版のM90q/M70q Tiny Gen 6はどちらも標準では載らないので、ここが明確な違いです。

上位のRyzen 7 PRO 8700GEはNPU 最大16TOPSとRadeon 780Mを積みます。

ただし映像出力は2系統で、背面のUSBは3つがUSB 2.0です。

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ThinkCentre M75q Tiny Gen 5(AMD)の評価

ThinkCentre M75q Tiny Gen 5(AMD)の本体(前面)
引用元:Lenovo公式サイト

総合点・・・・・・3.6
処理性能・・・・・3.5
コスパ・・・・・・3.0
拡張性・端子・・・3.0
設置性・・・・・・5.0
デザイン・質感・・4.0

※評価はmasalog運営者の主観です

各項目は1.0〜5.0で評価しています。

点数意味
5.0このクラスで最高水準
4.0十分に満足できる
3.0標準的。価格なりで不足はない
2.0用途によっては足りない
1.0おすすめしない

5項目の内容は以下のとおりです。

項目見ているもの
処理性能CPU・メモリ・ストレージ。事務作業や制作の快適さ
コスパ絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか
拡張性・端子端子の種類と数、メモリやSSDの増設可否
設置性本体のサイズと重量、置き場所の自由度
デザイン・質感外観、筐体の素材、仕上げ

総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。

向いている人

  • 無線LANを標準で使いたい方(Wi-Fi 6E/Bluetooth 5.2を搭載します)
  • 机の下やモニターの裏に取り付けたい方(約1.25kgです)
  • 内蔵グラフィックスで少しでも描画性能が欲しい方(Radeon 780M)
  • キーボードとマウスも込みで買いたい方(付属します)

向かない人

  • 外部モニターを3台つなぎたい方(DisplayPortとHDMIの2系統です)
  • 背面で高速なUSBを使いたい方(3つがUSB 2.0です)
  • CPUの数値を優先する方(Intel版のほうが上です)
  • 長い保証が欲しい方(1年間です)

ThinkCentre M75q Tiny Gen 5(AMD)のスペック評価

各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。

各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。

項目基準にしている数値換算のしかた
CPUPassMark(CPU Mark)デスクトップPC向けCPU247件の最高値で10.0、中央値で5.0
メモリ容量8GB=5.0/16GB=7.0/32GB=9.0/64GB=10.0
ストレージ容量と規格256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0
拡張性空きスロットと空きベイの数空きなし=5.0を基準に、メモリスロット空き+1.5/M.2空き1つにつき+1.0/PCIeスロット空き1つにつき+1.5/3.5型ベイ空き+1.0
映像出力同時に出せる画面数1画面=4.0/2画面=6.0/3画面=8.0/4画面=10.0
設置性本体の重量5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0

CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。

仕様書に載っている上位構成(Ryzen 7 PRO 8700GE+16GB+512GB)で評価したものです。このチャートには「ディスプレイ」と「バッテリー」の軸がありません。画面の付かないデスクトップだからです。グラフィックスの軸も外しています。CPU内蔵グラフィックスは比較表に載っていないため、換算すると0.0になってしまい、実態を表さないからです。

電源の軸も外しました。構成により65W/90WのACアダプターに変わるうえ、当サイトの換算表(ゲーミングデスクトップ基準)では実態を表さないためです。代わりに「映像出力」を入れています。ビジネス向けの機種なので、評価軸も仕事で効くところに寄せています。

CPUの6.3は8コア16スレッドのRyzen 7 PRO 8700GEによるもの。PassMarkは28,043で、デスクトップPC向けCPU247件の中央値(19,715)を上回ります。

メモリの7.0は16GB(16GB×1)によるもの。DDR5 SODIMMで、2スロットのうち1つが空いています。上限は仕様書の記載で64GBです(製品ページのスペック欄は32GBとしており、食い違っています)。

ストレージの7.0は512GBによるもの。M.2 2280スロットが2つあり、1つ空いています。

拡張性の7.5はメモリスロット空き1(+1.5)、M.2 2280空き1(+1.0)によるもの。M.2 2230は無線LANカードで埋まっており、PCI Expressスロットと拡張ベイはありません。

映像出力の6.0はDisplayPortとHDMIの2系統によるもの。設置性の10.0は約1.25kg(最大構成時)によるものです。

デスクトップPCのスペック目安

どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。

CPUメモリストレージ
Web・動画視聴・文書作成が中心Intel Core 5/Core Ultra 5
AMD Ryzen 5
16GB512GB以上
表計算や資料作成が多いIntel Core Ultra 5〜7
AMD Ryzen 7
16GB〜32GB512GB以上
写真編集・軽い動画編集をするIntel Core Ultra 7
AMD Ryzen 7
32GB1TB以上
3DやゲームもするIntel Core Ultra 7以上32GB以上1TB以上+独立GPU

この機種は表の上から3行目まで対応できます。4行目は独立GPUが前提になりますが、PCI Expressスロットがないので足せません。

ThinkCentre M75q Tiny Gen 5(AMD)のスペック

主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。

項目内容
筐体Tiny
OSWindows 11 Pro 64bit(日本語版)
稼働確認:Windows 11 IoT Enterprise LTSC、Windows 10 Pro、Ubuntu LTS 22.04
CPUAMD Ryzen 7 PRO 8700GE プロセッサー(8コア16スレッド・3.60GHz)
AMD Ryzen 3 PRO 8300GE プロセッサー(4コア8スレッド・3.50GHz)
NPURyzen 7 PRO 8700GE:AMD Ryzen AI 最大16TOPS
Ryzen 3 PRO 8300GE:なし
チップセットAMD Pro 600 チップセット
リモート管理機能:DASH(インテルAMT・vProは非対応)
メモリ8GB(8GB×1)/16GB(16GB×1)DDR5 SDRAM SODIMM ※構成により異なります
最大64GB/2スロット(空き1)
※レノボの製品ページのスペック欄は「最大32GB」としています。仕様書(2026年6月16日)の記載は64GBです
ストレージ512GB SSD(PCIe NVMe/M.2・OPAL2.0対応)
グラフィックスAMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 PRO 8700GE)
AMD Radeon 740M グラフィックス(Ryzen 3 PRO 8300GE)
DisplayPort 4096×2304ドット/HDMI 4096×2160ドット(アナログ出力なし)
拡張スロットPCI Express:なし
M.2 2230:1(空き0)/M.2 2280:2(空き1)
セキュリティTPM(TCG V2.0準拠)、パワーオンパスワード、ハードディスクパスワード、スーパーバイザーパスワード、ケーブルロックスロット
無線AMD RZ616 Wi-Fi 6E(a/b/g/n/ac/ax)
Bluetooth 5.2
有線LAN10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T(Wake on LAN対応)
オーディオRealtek HD Audio(オンボード)/モノラルスピーカー内蔵
内蔵カメラ・マイクロホンはありません
付属品フルサイズ キーボード(109A 日本語・OADG準拠・USB)、光学ホイール・マウス(USB)
フロアスタンド、無線LAN用アンテナ×1、ACアダプター、電源コード
本体寸法約 36.5 × 182.9 × 179mm(縦置き)/約 179 × 182.9 × 36.5mm(横置き)
重量約1.25kg(最大構成時)
電源ACアダプター 65W(Ryzen 3 PRO 8300GE)/90W(Ryzen 7 PRO 8700GE)
保証1年間・翌営業日オンサイト修理

処理性能

ThinkCentre M75q Tiny Gen 5(AMD)が積むAMD Ryzen PROプロセッサーのイメージ
引用元:Lenovo公式サイト

CPUはAMD Ryzen PROから2種類です。

CPUコア数PassMarkグラフィックスNPUACアダプター
Ryzen 7 PRO 8700GE8コア16スレッド28,043Radeon 780M最大16TOPS90W
Ryzen 3 PRO 8300GE4コア8スレッド14,341Radeon 740Mなし65W

Ryzen 7 PRO 8700GEのPassMarkは28,043。デスクトップPC向けCPU247件の中央値(19,715)を上回ります。8コア16スレッドという構成です。

Ryzen 3 PRO 8300GEは14,341で、中央値を下回ります。4コア8スレッドなので、Webと文書作成が中心の使い方向けです。

NPUは上位のRyzen 7 PRO 8700GEのみで、最大16TOPSです。Ryzen 3 PRO 8300GEには載りません。どちらもCopilot+ PCの条件(40TOPS以上)には届きません。

グラフィックスは8700GEがRadeon 780M、8300GEがRadeon 740Mです。Intel版のCPU内蔵グラフィックスと比べると、Radeon 780Mは描画に強い部類です。ただしゲームや3D制作を前提にできる水準ではありません。

リモート管理はDASHに対応します。インテルのvProやAMTには対応しません。管理の仕組みをvProでそろえている職場だと、ここは合いません。

CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。

無線を標準で積む

ThinkCentre M75q Tiny Gen 5(AMD)の内部(基板とファン)
引用元:Lenovo公式サイト

この機種はAMD RZ616のWi-Fi 6EとBluetooth 5.2を標準で搭載します。無線LAN用のアンテナも1本付属します。

同じThinkCentreのTinyでも、Intel版のM90q Tiny Gen 6とM70q Tiny Gen 6は仕様書の「WLAN」「Bluetooth」がどちらも「なし」で、カスタマイズで足す形になります。

家庭や小さな事務所で、有線を引かずに置きたい場合は、この違いがそのまま効きます。

Wi-Fi 6Eなので6GHz帯も使えます。対応ルーターがあれば混雑を避けられます。

有線LANは1000BASE-Tで、Wake on LANに対応します。

その代わり、M.2 2230スロットは無線LANカードで埋まっています(空き0)。Intel版は同じスロットが空いている分、拡張性の数字ではIntel版が上に出ます。

拡張性

メモリスロットは2つあり、1つ空いています。上限は64GBです。16GB×1で出荷される構成なら、同容量を足して32GBにできます。

ただし上限の数字は、仕様書と製品ページで食い違っています。仕様書(2026年6月16日)は64GB、レノボの製品ページのスペック欄は32GBです。64GBのメモリを前提に買うなら、注文前に確認したほうが安全です。

M.2 2280スロットは2つあり、1つ空いています。SSDを1枚増設できます。OPAL2.0対応なので暗号化も使えます。

PCI Expressスロットはありません。拡張ベイもないので、HDDの内蔵もできません。容量はM.2で確保することになります。

仕様書には、オプショナルポートを2つ追加できることも書かれています。1つ目はシリアルポート/VGA/DisplayPort/HDMI/USB Type-Cから選べます。2つ目はシリアルポートだけで、しかも1つ目にポートを追加していないと選べないという条件が付きます。

Intel版のM70q/M90qは2つ目の選択肢にThunderbolt 4やRJ-45も含まれるので、増設できる端子の幅はIntel版が広くなります。

入出力端子

ThinkCentre M75q Tiny Gen 5(AMD)の入出力端子
引用元:Lenovo公式サイト

端子の構成は以下のとおりです。

端子数位置
USB-A(USB 3.2 Gen2)2前面
USB Type-C(USB 3.2 Gen2・最大4.5W給電)1前面
USB-A(USB 3.2 Gen2)1背面
USB 2.0(Type-A)3背面
DisplayPort1背面
HDMI1背面
VGAなし—
有線LAN(RJ-45)1背面
マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック1前面
セキュリティスロット1—

映像出力はDisplayPortとHDMIの2系統です。VGAはありません。外部モニターは2台までです。Intel版のM70q/M90qは3系統あるので、3画面で作業したいならそちらになります。

DisplayPortは4096×2304ドット、HDMIは4096×2160ドットまで出せます。

背面のUSBは4つのうち3つがUSB 2.0です。高速で使えるのは背面のGen2が1つと、前面のGen2が3つ(USB-A×2とType-C×1)だけです。外付けSSDを背面に常設すると速度が出ません。

Intel版は背面の4つがすべてGen2かGen1なので、ここはIntel版が上です。

前面のType-CはUSB 3.2 Gen2で、最大4.5Wの給電にも対応します。セキュリティスロット(ケーブルロック用)もあります。

設置と付属品

ThinkCentre M75q Tiny Gen 5(AMD)を机の下に取り付けたところ
引用元:Lenovo公式サイト

本体寸法は約 36.5 × 182.9 × 179mm(縦置き)、約 179 × 182.9 × 36.5mm(横置き)、重量は約1.25kg(最大構成時)です。

仕様書が縦置きと横置きの両方の寸法を載せている点が、この機種の特徴です。フロアスタンドも付属するので、どちらでも置けます。

厚さ3.6cmなので、モニターの裏や机の下に取り付ける使い方もできます。

ACアダプターは構成によって65W/90Wに変わります。Ryzen 3 PRO 8300GEの構成が65W、Ryzen 7 PRO 8700GEの構成が90Wです。Intel版(90W/135W/230W)より小さく収まります。

キーボードとマウスは付属します。フルサイズのキーボード(109A 日本語・OADG準拠・USB)と光学ホイール・マウスです。

保証は1年間で、国内は翌営業日オンサイト修理です。保守活動の終了予定日は2032年7月31日とされています。

Intel版との違い

ThinkCentre M75q Tiny Gen 5(AMD)を手に持ったところ(前面の通気口)
引用元:Lenovo公式サイト

同じThinkCentreのTinyと比べると、以下のようになります。

項目M75q Tiny Gen 5(本機)M70q Tiny Gen 6M90q Tiny Gen 6
CPURyzen 7 PRO 8700GE(28,043)Core Ultra 7 265T(37,065)Core Ultra 9 285(57,724)
NPU最大16TOPS最大13TOPS最大13TOPS
無線Wi-Fi 6E/Bluetooth 5.2 搭載標準では非搭載標準では非搭載
映像出力DP+HDMI(2画面)VGA+DP+HDMI(3画面)VGA+DP+HDMI(3画面)
背面のUSBGen2×1+USB 2.0×3Gen2×2+Gen1×2Gen2×3+Gen1×1
リモート管理DASHvPro/AMT(265Tのみ)vPro/AMT
重量約1.25kg約1.18kg約1.34kg
保証1年間1年間3年間

こちらが上なのは無線とNPU、それにACアダプターの小ささです。Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2を標準で積むのはこの3機種ではこちらだけです。

Intel版が上なのはCPUの数値、映像出力の系統数、背面USBの規格、そしてリモート管理の仕組み(vPro/AMT)です。

重量はM70q(約1.18kg)のほうが軽く、こちら(約1.25kg)との差は0.07kgです。どちらも持ち上げて困る重さではありません。

「無線を標準で使いたい」「ACアダプターを小さくしたい」という条件ならこちら、「3画面」「CPUの数値」「vPro」ならIntel版、という分かれ方になります。

レビューは以上です。

詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。

まとめ

ThinkCentre M75q Tiny Gen 5(AMD)を机の下に取り付けたところ
引用元:Lenovo公式サイト

ThinkCentre M75q Tiny Gen 5(AMD)のレビューをしました。

この機種の特徴は大きく分けて3つです。

  • Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2を標準搭載。Intel版のTinyには付かない
  • Ryzen 7 PRO 8700GEはNPU 最大16TOPS・Radeon 780M
  • 映像出力は2系統。背面のUSBは4つ中3つがUSB 2.0

無線を標準で使いたい方に向いたTinyデスクトップです。Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2を積み、上位構成はNPU 最大16TOPSとRadeon 780Mを備えます。縦置きと横置きの両方に対応します。

弱いのは映像出力と背面の端子です。DisplayPortとHDMIの2系統で3画面は出せず、背面のUSBは4つ中3つがUSB 2.0です。

3画面やCPUの数値を優先するなら、Intel版のThinkCentre M70q Tiny Gen 6という選択肢があります。ただし無線は標準では付きません。

今回の記事が少しでもデスクトップPC選びの参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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