こんにちはマサです。
今回はASUS Ascent GX10(NVIDIA GB10搭載)・デスクトップAIスーパーコンピューターのレビューをしていきます。
結論からお伝えすると、
NVIDIA DGX Sparkをベースにした、150×150×51mmの小型AI開発機です。このページで扱うのはメモリ128GB・ストレージ1TBの構成(GX10-GG0006BN)です。
中身はNVIDIA GB10 Grace Blackwell Superchipで、20コアのArm CPUとBlackwell GPUを1つにまとめています。製品ページは、FP4演算で最大1 PFLOPのAI性能としています。
OSはUbuntuベースのNVIDIA DGX OSで、CUDA・PyTorch・Jupyterなどの開発環境が最初から入っています(製品ページの記載)。
いっぽうでWindowsのPCではなく、AIの開発・研究に使う人向けの機材です。
ASUS Ascent GX10(NVIDIA GB10搭載)の評価
※評価はmasalog運営者の主観です
各項目は1.0〜5.0で評価しています。
| 点数 | 意味 |
| 5.0 | このクラスで最高水準 |
| 4.0 | 十分に満足できる |
| 3.0 | 標準的。価格なりで不足はない |
| 2.0 | 用途によっては足りない |
| 1.0 | おすすめしない |
5項目の内容は以下のとおりです。
| 項目 | 見ているもの |
| 処理性能 | SoC・メモリ・ストレージ。AIモデルの試作・微調整・推論の快適さ |
| コスパ | 絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか |
| 拡張性・端子 | 端子の種類と数、メモリやSSDの増設可否 |
| 設置性 | 本体のサイズと重量、置き場所の自由度 |
| デザイン・質感 | 外観、筐体の素材、仕上げ |
総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。
向いている人
- 大きなAIモデルを手元で動かしたい開発者・研究者の方(メモリ128GBです)
- クラウドの利用料を抑えて試作したい方
- 机の上に置ける小型機が欲しい方(150×150×51mmです)
- 2台つないで規模を広げたい方(ConnectX-7搭載です)
向かない人
- Windowsのソフトを使う方(OSはDGX OSです)
- ゲームや一般的な事務作業に使う方
- 後からメモリを増やしたい方(LPDDR5Xのオンボードです)
- Linuxや開発ツールに慣れていない方(OSはUbuntuベースです)
ASUS Ascent GX10(NVIDIA GB10搭載)のスペック評価
各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。
各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。
| 項目 | 基準にしている数値 | 換算のしかた |
| メモリ | 容量 | 4GB=4.5/8GB=6.0/16GB=7.5/32GB=9.0/64GB=10.0 |
| ストレージ | 容量と規格 | 256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0(Gen5は+0.5) |
| 映像出力 | 映像出力に使える端子の数 | 1つ=4.0/2つ=6.0/3つ=8.0/4つ=10.0 |
| ネットワーク | 有線LANの速度 | 1GbE=4.0/2.5GbE=5.5/10GbE=8.0/10GbE+高速NIC=10.0 |
| 電源 | 電源(ACアダプター)の定格W数 | 500W=5.0/750W=7.5/1000W=10.0 |
| 設置性 | 本体の重量 | 5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0 |
CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。
ASUS Storeの構成(GB10・128GB・1TB)で評価しています。GB10のArm CPUはPassMarkの比較表に載っていないので、このチャートには「CPU」の軸がありません。画面の付かない機材なので「ディスプレイ」「バッテリー」の軸もなく、「映像出力」「ネットワーク」「電源」「設置性」を入れています。
メモリの10.0は128GB(LPDDR5X・CPUとGPUで共有)、ストレージの8.5は1TB(PCIe 4.0)によるものです。
映像出力の10.0は、映像を出せる端子が4つ(DisplayPort Alt Mode対応のType-C×3とHDMI)あることによるもの。同時に何画面出せるかは公式に書かれていないので、端子の数で数えています。
ネットワークの10.0は10GbEの有線LANとConnectX-7によるもの。換算表はこの記事のために作ったものです。
電源の2.4は消費電力240Wによるもの。当サイトの換算表はゲーミングデスクトップの電源ユニットを基準にしているので、この数値はそのまま弱点とは読めません。設置性の10.0は約1.6kg(ASUS Storeの記載)によるものです。
デスクトップPCのスペック目安
どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。
| CPU | メモリ | ストレージ | |
| Web・動画視聴・文書作成が中心 | Intel Core 5/Core Ultra 5 AMD Ryzen 5 | 16GB | 512GB以上 |
| 表計算や資料作成が多い | Intel Core Ultra 5〜7 AMD Ryzen 7 | 16GB〜32GB | 512GB以上 |
| 写真編集・軽い動画編集をする | Intel Core Ultra 7 AMD Ryzen 7 | 32GB | 1TB以上 |
| 3Dやゲームもする | Intel Core Ultra 7以上 | 32GB以上 | 1TB以上+独立GPU |
比較表の用途の行には当てはまりません。一般的なPC作業ではなく、AIモデルの試作・微調整(ファインチューニング)・推論のための機材です。製品ページは、128GBのメモリで最大2,000億パラメータのモデルに対応するとしています。
ASUS Ascent GX10(NVIDIA GB10搭載)のスペック
主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。
| 項目 | 内容 |
| 筐体 | 小型デスクトップ(Stellar Grey) |
| モデル番号 | GX10-GG0006BN |
| OS | NVIDIA DGX OS(Ubuntuベース) |
| SoC | NVIDIA GB10 Grace Blackwell Superchip |
| CPU | 20コア Arm(Cortex-X925×10+Cortex-A725×10) |
| GPU | NVIDIA Blackwell GPU(第5世代Tensorコア・第4世代RTコア) |
| AI性能 | 1 PFLOP(FP4) |
| メモリ | 128GB LPDDR5X(CPUとGPUで共有) |
| ストレージ | 1TB(M.2 NVMe・PCIe 4.0) 最大4TB(スロット×1) |
| 入出力 | USB3.2 Gen2x2(Type-C・DisplayPort 2.1 Alt Mode)×3 USB3.2 Gen2x2(Type-C・PD入力)×1 HDMI 2.1a×1 10GbE 有線LAN×1 NVIDIA ConnectX-7 SmartNIC×1 Kensingtonロック |
| 無線 | Wi-Fi 7(2×2)/Bluetooth 5.4 |
| 消費電力 | 240W |
| 付属品 | ACアダプター・電源コード |
| サイズ | 150×150×51mm |
| 重量 | 約1.6kg(ASUS Storeの記載。グローバルサイトは1.48kg) |
中身はNVIDIA GB10
SoCはNVIDIA GB10 Grace Blackwell Superchipです。CPUはArmの20コア(Cortex-X925×10とCortex-A725×10)、GPUはBlackwell世代で、第5世代のTensorコアを持ちます。
製品ページによると、CPUとGPUはNVLink-C2Cでつながり、128GBのメモリを共有します。AI性能はFP4演算で最大1 PFLOPです。
GB10はPassMarkの比較表に載っていないので、当サイトの比較表との比較はできません。
128GBのメモリで大きなAIモデルを扱う
製品ページは、最大2,000億パラメータのAIモデルの微調整(ファインチューニング)や推論ができるとしています。
ConnectX-7で2台をつなぐと、Llama 3.1(4,050億パラメータ)のような、さらに大きなモデルにも対応するとしています。OSのDGX OSには、CUDA・PyTorch・TensorFlow・Jupyter・TensorRTなどが入っています。
背面の端子
端子の構成は以下のとおりです。
| 端子(背面) | 数 |
| USB3.2 Gen2x2(Type-C・20Gbps・DisplayPort 2.1 Alt Mode) | 3 |
| USB3.2 Gen2x2(Type-C・電源入力) | 1 |
| HDMI 2.1a | 1 |
| 10GbE 有線LAN | 1 |
| NVIDIA ConnectX-7 SmartNIC | 1 |
電源はType-Cの電源入力端子から取ります。無線はWi-Fi 7とBluetooth 5.4です。
ストレージはM.2スロットが1つで、ASUS Storeは最大4TBまで対応するとしています。
150mm四方の小型筐体と冷却
本体は150×150×51mm、重量は約1.6kg(ASUS Storeの記載)です。
製品ページは、デュアルファンと7段階の制御で、同等の小型システムより1.6倍効率よく冷やせるとしています。
レビューは以上です。
詳細について気になる方はASUS公式サイトからご確認お願いします。
まとめ
ASUS Ascent GX10(NVIDIA GB10搭載)のレビューをしました。
この機種の特徴は大きく分けて3つです。
- NVIDIA GB10・128GBの小型AI開発機
- 最大1 PFLOP(FP4)・DGX OS
- 10GbE+ConnectX-7・150×150×51mm
NVIDIA DGX Sparkをベースに、128GBのメモリとAI開発環境を150mm四方の筐体にまとめた機材です。大きなAIモデルを手元で試作・微調整したい開発者や研究者に向いています。
注意したいのは、WindowsのPCではなく、OSがUbuntuベースのDGX OSであることです。一般的なPC作業やゲームが目的なら、ROG NUCなどのWindowsの小型PCから選ぶのがおすすめです。
今回の記事が少しでもデスクトップPC選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



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