こんにちはマサです。
今回はROG NUC 16 Edition 20・ゲーミングミニPCのレビューをしていきます。
結論からお伝えすると、
ROGの20周年を記念したリミテッドエディションのミニPCです。約282.5×189.5×56.5mm、約3.2kg。
3リットルの筐体にGeForce RTX 5090 Laptop GPU(24GB)を入れています。
CPUはインテル Core Ultra 9 プロセッサー 290HX Plus。ノートPC向けのHXシリーズです。
メモリ64GB・ストレージ2TB(PCIe Gen5)の構成で、電源は380WのACアダプターです。
ROG NUC 16 Edition 20の評価
※評価はmasalog運営者の主観です
各項目は1.0〜5.0で評価しています。
| 点数 | 意味 |
| 5.0 | このクラスで最高水準 |
| 4.0 | 十分に満足できる |
| 3.0 | 標準的。価格なりで不足はない |
| 2.0 | 用途によっては足りない |
| 1.0 | おすすめしない |
5項目の内容は以下のとおりです。
| 項目 | 見ているもの |
| ゲーム性能 | CPU・グラフィックス・メモリ。ゲームや制作の快適さ |
| コスパ | 絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか |
| 拡張性 | スロットとベイの数、あとから足せる余地 |
| 静音性・冷却 | 冷却方式とファン構成。高負荷時にどれだけ静かでいられるか |
| デザイン・質感 | 外観、筐体の素材、仕上げ |
総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。
向いている人
- 置き場所が限られている方(3リットル・約3.2kgです)
- 小さい筐体でRTX 5090クラスを使いたい方(ビデオメモリ24GBです)
- 画面を何枚もつなぐ方(映像出力が5系統あります)
- ROGの20周年モデルという designを気に入った方
向かない人
- グラフィックスカードを後から載せ替えたい方(基板に直付けで交換できません)
- 価格を抑えたい方(同じCPUのタワー型のほうが安く収まります)
- 3.5型のHDDを内蔵したい方(M.2のみです)
- デスクトップ版のRTX 5090が欲しい方(これはノート向けのLaptop GPUです)
ROG NUC 16 Edition 20のスペック評価
各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。
各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。
| 項目 | 基準にしている数値 | 換算のしかた |
| CPU | PassMark(CPU Mark) | デスクトップPC向けCPU272件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| グラフィックス | PassMark(G3D Mark) | デスクトップPC向けGPU143件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| メモリ | 容量 | 8GB=6.0/16GB=7.5/32GB=9.0/64GB=10.0 |
| ストレージ | 容量と規格 | 256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0 |
| 電源 | 電源ユニットの定格W数 | 500W=5.0/750W=7.5/1000W=10.0 |
| 設置性 | 本体の重量 | 5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0 |
CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。
ASUS Storeで売られている構成(Core Ultra 9 290HX Plus・64GB・2TB・RTX 5090 Laptop GPU)で評価したものです。このチャートには「ディスプレイ」と「バッテリー」の軸がありません。画面の付かない据え置き機だからです。
「電源」が3.8と低いのは、当サイトの換算が据え置きPCの電源ユニット(500W=5.0)を基準にしているためです。この機種は外付けACアダプターの380Wなので、数値としては低く出ます。小さくまとめた結果であって、電力が足りないという意味ではありません。
デスクトップ機では「冷却」の軸を使っていますが、この機種は「設置性」に差し替えています。3リットル・約3.2kgという大きさがこの製品のいちばんの特徴だからです。冷却の中身は本文で扱います。
グラフィックスの8.3はノートPC向けのRTX 5090 Laptop GPU(PassMark 28,373)によるもの。デスクトップPC向けGPU143件のなかで見ているので、デスクトップ版のRTX 5090とは別物である点にご注意ください。
ゲーミングミニPCのスペック目安
どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。
| CPU | メモリ | グラフィックス | |
| 軽いゲーム・動画視聴 | Core Ultra 5/Ryzen 5 | 16GB | CPU内蔵〜RTX 5050 |
| フルHDでゲームを遊ぶ | Core Ultra 7/Ryzen 7 | 16GB〜32GB | RTX 5060クラス |
| WQHD以上でゲーム・映像編集 | Core Ultra 9/Ryzen 9 | 32GB | RTX 5070クラス |
| 4K編集・AIの処理まで | Core Ultra 9 HX以上 | 64GB以上 | RTX 5080/5090クラス |
この機種は表のいちばん下の行まで対応できます。ビデオメモリ24GB・メモリ64GB・ストレージ2TBなので、4Kの映像編集やAIの推論まで視野に入ります。
ROG NUC 16 Edition 20のスペック
主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。
| 項目 | 内容 |
| 筐体 | ゲーミングミニPC(約3L・縦置き/横置き対応) |
| モデル番号 | RNUC16JNK9X8ADAJ |
| OS | Windows 11 Home |
| CPU | インテル Core Ultra 9 プロセッサー 290HX Plus(24コア24スレッド) cTDP 45〜160W |
| チップセット | インテル HM870 |
| グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 5090 Laptop GPU 24GB GDDR7 |
| メモリ | 64GB(32GB DDR5-6400 CSO-DIMM×2)搭載 最大128GB(DDR5-5600 SO-DIMM/DDR5-6400 CSO-DIMM) |
| ストレージ | 2TB M.2 2280 NVMe SSD(PCIe Gen5)搭載 M.2スロット2基(Gen4x4×1/Gen5x4×1・各1TB〜2TB対応) |
| 冷却 | QuietFlow冷却システム トリプルファン+デュアルベイパーチャンバー |
| 前面(側面)端子 | USB 3.2 Gen2 Type-A×2、USB 3.2 Gen2 Type-C×1、3.5mmコンボジャック×1 |
| 背面端子 | Thunderbolt 4 Type-C(DisplayPort 2.1)×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×4 HDMI 2.1 FRL×2、DisplayPort 2.1×2、RJ45×1、DC入力×1、ケンジントンロック×1 |
| 無線 | インテル Killer Wi-Fi 7 BE1750x(Gig+)/Bluetooth 5.4 |
| 有線LAN | Realtek RTL8125D(2.5Gbps) |
| オーディオ | ALC3342-CG |
| 電源 | 380W ACアダプター(20VDC・19A) |
| サイズ・重量 | 約282.5 × 189.5 × 56.5mm/約3.2kg |
| カラー | ブラック(ROGロゴ入り) |
| 付属品 | ACアダプター+電源コード、着脱式スタンド、安全情報、保証書 |
3リットルの筐体にRTX 5090 Laptop GPU
この機種のいちばんの特徴は、3リットルの筐体にGeForce RTX 5090 Laptop GPU(24GB GDDR7)が入っていることです。
| グラフィックス | ビデオRAM | PassMark(G3D Mark) |
| NVIDIA GeForce RTX 5090 Laptop GPU | 24GB GDDR7 | 28,373 |
| (参考)GeForce RTX 5090(デスクトップ版) | 32GB GDDR7 | 39,006 |
| (参考)GeForce RTX 5070 Ti(デスクトップ版) | 16GB GDDR7 | 32,327 |
注意したいのは、これが「Laptop GPU」だという点です。名前は同じRTX 5090でも、デスクトップ版(PassMark 39,006・32GB)とは別のチップになります。当サイトの比較表ではノートPC向けとして28,373。デスクトップ版の7割あたりの位置です。
とはいえ、デスクトップ版のRTX 5070 Ti(32,327)に迫る数字を3リットルの箱から出していることになります。ビデオメモリも24GBあるので、4Kの映像編集や生成AI系の処理まで扱えます。
グラフィックスは基板に直付けで、あとから載せ替えることはできません。ここは普通のタワー型と決定的に違う部分です。
GPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
CPUはノートPC向けのHXシリーズ
| CPU | コア数 | スレッド数 | クロック(通常) | クロック(最大) | PassMark |
| Core Ultra 9 290HX Plus | 24コア | 24スレッド | 2.7GHz | 5.5GHz | 58,498 |
CPUはインテル Core Ultra 9 プロセッサー 290HX Plus。24コア24スレッドで、PassMarkは58,498です。
デスクトップPC向けCPU272件の中央値(21,753)の2.7倍にあたります。
型番の末尾が「HX」であることからわかるとおり、これはノートPC向けのCPUです。小さい筐体に入れるために、ノート向けの省電力な設計を選んでいます。cTDPは45〜160Wです。
チップセットはインテル HM870。これもノートPC向けのものです。
CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
冷却はトリプルファンとデュアルベイパーチャンバー
冷却は3つのファンとデュアルベイパーチャンバーを組み合わせた「QuietFlow冷却システム」です。ASUSの製品ページでは、これにより冷却性能が21%向上したとしています。
3リットルという容積で160WまでのCPUとRTX 5090 Laptop GPUを回すので、冷却には相応の設計が要ります。ファンが3つ入っているのはそのためです。
とはいえ、同じCPUを積むタワー型(Legion T5 30IAX10は約211×490.4×414mm)と比べれば、容積はひと桁違います。長時間の高負荷ではタワー型のほうが有利になります。
電源は外付けのACアダプターで380W(20VDC・19A)。本体とは別にこのアダプターを置く場所が必要です。
メモリとストレージはあとから足せる
メモリは32GB(DDR5-6400 CSO-DIMM)×2の64GBが載った状態で届きます。
ASUSの仕様では最大128GBまで対応します。規格はノートPCと同じ小型モジュール(SO-DIMM/CSO-DIMM)です。
ストレージは2TBのM.2 2280 SSD(PCIe Gen5)が1枚。M.2スロットは2基あり、Gen4x4とGen5x4が1つずつです。出荷時はGen5側が埋まっているので、もう1基は空いた状態になります。
ASUSの製品ページでは、フロントパネルに手回しネジを使ったツールレス設計で、メモリとストレージに素早くアクセスできるとしています。
グラフィックスは交換できませんが、メモリとストレージについては後から手を入れられる構成です。
映像出力は5系統、Thunderbolt 4も
端子の構成は以下のとおりです。
| 位置 | 端子 |
| 前面(側面) | USB 3.2 Gen2 Type-A×2、USB 3.2 Gen2 Type-C×1、3.5mmコンボジャック×1 |
| 背面 | Thunderbolt 4 Type-C(DisplayPort 2.1対応)×1、USB 3.2 Gen2 Type-A×4、HDMI 2.1 FRL×2、DisplayPort 2.1×2、有線LAN(RJ45)×1、DC入力×1、ケンジントンロック×1 |
映像出力はThunderbolt 4(DisplayPort 2.1対応)×1、HDMI 2.1 FRL×2、DisplayPort 2.1×2の合計5系統です。この大きさでこれだけ出せる機種は多くありません。
USBは前面に3つ(Type-A×2、Type-C×1)、背面にType-Aが4つ。背面のType-CはThunderbolt 4の1つです。
無線はインテル Killer Wi-Fi 7 BE1750xとBluetooth 5.4。有線LANはRealtek RTL8125Dで2.5Gbpsに対応します。
盗難防止のケンジントンロックも背面にあります。
20周年モデルのデザインと置き方
ROGの20周年を記念したリミテッドエディションで、半透明のケースにゴールドのアクセントとROGシグネチャープレート、ライトエンボス加工が施されています。カラーはブラックです。
着脱式のスタンドが付属し、縦置きと横置きのどちらにも対応します。本体寸法は約282.5×189.5×56.5mm。縦に置けば設置面積はA5より少し大きい程度です。
重量は約3.2kg。当サイトの「設置性」の換算(5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0)では10.0になります。
ただし380WのACアダプターが別にあるので、机の上だけで完結はしません。ケーブルの取り回しは考えておいたほうがよさそうです。
OSはWindows 11 Home。モデル番号はRNUC16JNK9X8ADAJです。
同じCPUのタワー型と比べる
同じCore Ultra 9 290HX Plusを選べる機種と並べると、以下のようになります。
| 項目 | ROG NUC 16 Edition 20(本機) | LOQ Tower 17IAX10 | Legion T5 30IAX10 |
| CPU | Core Ultra 9 290HX Plus | Core Ultra 9 290HX Plus まで | Core Ultra 9 290HX Plus まで |
| グラフィックス | RTX 5090 Laptop GPU(24GB) | RTX 5060 Ti(16GB)まで | RTX 5070 Ti(16GB)まで |
| メモリ | 64GB搭載(最大128GB) | 8GB〜32GB | 16GB〜48GB |
| 本体寸法 | 約282.5×189.5×56.5mm(約3L) | 約170×279.7×376mm(約17L) | 約211×490.4×414mm |
| 重量 | 約3.2kg | 約6.7kg | 約15kg |
| 電源 | 380W ACアダプター | 310W/500W | 500W/850W |
CPUは3機種とも同じところまで選べます。違うのはグラフィックスと大きさです。
この機種はRTX 5090 Laptop GPU(24GB)で、容積は約3L。LOQ Tower 17IAX10はRTX 5060 Ti(16GB)までで約17L、Legion T5 30IAX10はRTX 5070 Ti(16GB)までで、本体寸法は約211×490.4×414mmあります。ビデオメモリも性能も、いちばん小さいこの機種がいちばん上という逆転が起きています。
そのかわり、タワー型ならグラフィックスカードを後から載せ替えられますし、電源も500W〜850Wと余裕があります。価格も抑えられます。
「置き場所が3リットルしかない。でもRTX 5090クラスが欲しい」という条件なら、この機種以外の選択肢は多くありません。
レビューは以上です。
詳細について気になる方はASUS公式サイトからご確認お願いします。
まとめ
ROG NUC 16 Edition 20のレビューをしました。
この機種の特徴は大きく分けて3つです。
- 3リットルの筐体にRTX 5090 Laptop GPU(24GB)
- Core Ultra 9 290HX Plusで24コア24スレッド
- 約3.2kg。ただしACアダプターは380W
ROGの20周年を記念したリミテッドエディションのミニPCです。3リットル・約3.2kgの筐体に、Core Ultra 9 290HX PlusとRTX 5090 Laptop GPU(24GB)、メモリ64GB、2TBのGen5 SSDが入っています。
弱いのは拡張性と価格です。グラフィックスは基板直付けで交換できず、電源も外付けの380Wまで。同じCPUのタワー型のほうが安く、拡張の余地もあります。
逆に「置き場所がない。それでもRTX 5090クラスが欲しい」という条件なら、代わりになる機種は多くありません。
今回の記事が少しでもデスクトップPC選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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