こんにちはマサです。
今回はThinkCentre M70q Tiny Gen 6(Intel)・ビジネス向け超小型デスクトップPCのレビューをしていきます。
結論からお伝えすると、
ThinkCentreのTinyシリーズで、標準的な位置にあたる機種です。約1.18kgという軽さが持ち味です。
メモリは最大64GBまで、M.2 2280スロットは2つ(空き1)。上位のM90qより絞った構成です。
映像出力はVGA・DisplayPort・HDMIの3系統で、外部モニターを3台つなげます。
ただし無線LANとBluetoothは標準では載りません。保証も1年間です。
ThinkCentre M70q Tiny Gen 6(Intel)の評価

※評価はmasalog運営者の主観です
各項目は1.0〜5.0で評価しています。
| 点数 | 意味 |
| 5.0 | このクラスで最高水準 |
| 4.0 | 十分に満足できる |
| 3.0 | 標準的。価格なりで不足はない |
| 2.0 | 用途によっては足りない |
| 1.0 | おすすめしない |
5項目の内容は以下のとおりです。
| 項目 | 見ているもの |
| 処理性能 | CPU・メモリ・ストレージ。事務作業や制作の快適さ |
| コスパ | 絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか |
| 拡張性・端子 | 端子の種類と数、メモリやSSDの増設可否 |
| 設置性 | 本体のサイズと重量、置き場所の自由度 |
| デザイン・質感 | 外観、筐体の素材、仕上げ |
総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。
向いている人
- できるだけ小さく軽いデスクトップが欲しい方(約1.18kgです)
- 外部モニターを3台つなぎたい方(VGA+DisplayPort+HDMI)
- メモリを64GBまで伸ばしたい方(2スロットのうち1つ空いています)
- キーボードとマウスも込みで買いたい方(付属します)
向かない人
- 無線LANを標準で使いたい方(カスタマイズで足す必要があります)
- グラフィックボードを足したい方(PCI Expressスロットがありません)
- 長い保証が欲しい方(1年間です。M90qは3年間)
- カメラやマイクが要る方(内蔵していません)
ThinkCentre M70q Tiny Gen 6(Intel)のスペック評価
各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。
各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。
| 項目 | 基準にしている数値 | 換算のしかた |
| CPU | PassMark(CPU Mark) | デスクトップPC向けCPU247件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| メモリ | 容量 | 8GB=5.0/16GB=7.0/32GB=9.0/64GB=10.0 |
| ストレージ | 容量と規格 | 256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0 |
| 拡張性 | 空きスロットと空きベイの数 | 空きなし=5.0を基準に、メモリスロット空き+1.5/M.2空き1つにつき+1.0/PCIeスロット空き1つにつき+1.5/3.5型ベイ空き+1.0 |
| 映像出力 | 同時に出せる画面数 | 1画面=4.0/2画面=6.0/3画面=8.0/4画面=10.0 |
| 設置性 | 本体の重量 | 5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0 |
CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。
仕様書に載っている上位構成(Core Ultra 7 265T+16GB+512GB)で評価したものです。このチャートには「ディスプレイ」と「バッテリー」の軸がありません。画面の付かないデスクトップだからです。グラフィックスの軸も外しています。CPU内蔵グラフィックスは比較表に載っていないため、換算すると0.0になってしまい、実態を表さないからです。
電源の軸も外しました。構成により90W/135WのACアダプターに変わるうえ、当サイトの換算表(ゲーミングデスクトップ基準)では実態を表さないためです。代わりに「映像出力」を入れています。ビジネス向けの機種なので、評価軸も仕事で効くところに寄せています。
CPUの7.4は20コアのCore Ultra 7 265Tによるもの。PassMarkは37,065で、デスクトップPC向けCPU247件の中央値(19,715)を大きく上回ります。
メモリの7.0は16GB(16GB×1)によるもの。DDR5 SODIMMで、2スロットのうち1つが空いています。上限は64GBです。
ストレージの7.0は512GBによるもの。M.2 2280スロットが2つあり、1つ空いています。
拡張性の8.5はメモリスロット空き1(+1.5)、M.2 2230空き1(+1.0)、M.2 2280空き1(+1.0)によるもの。PCI Expressスロットと拡張ベイはありません。
映像出力の8.0はVGA・DisplayPort・HDMIの3系統によるもの。設置性の10.0は約1.18kg(最大構成時)によるものです。
デスクトップPCのスペック目安
どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。
| CPU | メモリ | ストレージ | |
| Web・動画視聴・文書作成が中心 | Intel Core 5/Core Ultra 5 AMD Ryzen 5 | 16GB | 512GB以上 |
| 表計算や資料作成が多い | Intel Core Ultra 5〜7 AMD Ryzen 7 | 16GB〜32GB | 512GB以上 |
| 写真編集・軽い動画編集をする | Intel Core Ultra 7 AMD Ryzen 7 | 32GB | 1TB以上 |
| 3Dやゲームもする | Intel Core Ultra 7以上 | 32GB以上 | 1TB以上+独立GPU |
この機種は表の上から3行目まで対応できます。4行目は独立GPUが前提になりますが、PCI Expressスロットがないので足せません。
ThinkCentre M70q Tiny Gen 6(Intel)のスペック
主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。
| 項目 | 内容 |
| 筐体 | Tiny |
| OS | Windows 11 Pro 64bit(日本語版) 稼働確認:Windows 11 Home/Pro、Windows 11 IoT Enterprise LTSC、Ubuntu LTS |
| CPU | インテル Core Ultra 7 プロセッサー 265T(20コア・1.50GHz) インテル Core Ultra 5 プロセッサー 225T(10コア・2.50GHz) NPU 最大13TOPS(インテル AI Boost) |
| チップセット | インテル Q870 チップセット インテルAMT・vPro:Core Ultra 7 265T のみ対応(Core Ultra 5 225T は非対応) |
| メモリ | 16GB(16GB×1)DDR5 SDRAM SODIMM 最大64GB/2スロット(空き1) |
| ストレージ | 256GB/512GB SSD(PCIe NVMe/M.2・OPAL2.0対応) ※構成により異なります |
| グラフィックス | CPU内蔵(インテル グラフィックス) DisplayPort/HDMI 4096×2160ドット/VGA 1920×1080ドット |
| 拡張スロット | PCI Express:なし M.2 2230:1(空き1)/M.2 2280:2(空き1) |
| セキュリティ | TPM(TCG V2.0準拠)、パワーオンパスワード、ハードディスクパスワード、アドミニストレーターパスワード、ケーブルロックスロット |
| 無線 | WLAN なし/Bluetooth なし ※カスタマイズによる選択 |
| 有線LAN | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T(Wake on LAN対応) |
| オーディオ | HD Audio(オンボード)/モノラルスピーカー内蔵 内蔵カメラ・マイクロホンはありません |
| 付属品 | フルサイズ キーボード(109A 日本語・OADG準拠・USB)、光学ホイール・マウス(USB) フロアスタンド、ACアダプター、電源コード |
| 本体寸法 | 約 36.5 × 182.9 × 179mm(幅×奥行×高さ) |
| 重量 | 約1.18kg(最大構成時) |
| 電源 | ACアダプター 90W/135W ※構成により異なります |
| 保証 | 1年間・翌営業日オンサイト修理 |
処理性能

CPUはCore Ultra シリーズ2から2種類です。
| CPU | コア数 | PassMark | vPro/AMT | ACアダプター |
| Core Ultra 7 265T | 20コア | 37,065 | 対応 | 135W |
| Core Ultra 5 225T | 10コア | 25,991 | 非対応 | 90W |
Core Ultra 7 265TのPassMarkは37,065。デスクトップPC向けCPU247件の中央値(19,715)の約1.9倍です。20コアという構成なので、並列で効く処理に強くなります。
Core Ultra 5 225Tは25,991で、こちらも中央値を上回ります。10コアです。
ただしvProとインテルAMTに対応するのはCore Ultra 7 265Tだけです。Core Ultra 5 225Tは非対応と仕様書に明記されています。管理機能が要るなら上位を選ぶ必要があります。
NPUはどちらも最大13TOPS(インテル AI Boost)です。Copilot+ PCの条件(40TOPS以上)には届きません。
グラフィックスはCPU内蔵のインテル グラフィックスです。
CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
拡張性

メモリスロットは2つあり、1つ空いています。上限は64GBです。16GB×1で出荷されるので、同容量を足して32GBにも、2枚とも入れ替えて64GBにもできます。
M.2 2280スロットは2つあり、1つ空いています。SSDを1枚増設できます。OPAL2.0対応なので暗号化も使えます。
M.2 2230(WiFi用)スロットも1つ空いています。無線LANカードを足すための枠です。
PCI Expressスロットはありません。上位のM90q Tiny Gen 6にはx8スロットが1つありますが、こちらにはありません。グラフィックボードやキャプチャーボードを足す道はありません。
拡張ベイもないので、HDDの内蔵はできません。容量はM.2で確保することになります。
仕様書には、オプショナルポートを2つ追加できることも書かれています。1つ目はシリアルポート/VGA/DisplayPort/HDMI/RJ-45/USB Type-Cから、2つ目はシリアルポート/VGA/DisplayPort/HDMI/RJ-45/Thunderbolt 4から選べます。
入出力端子

端子の構成は以下のとおりです。
| 端子 | 数 | 位置 |
| USB-A(USB 3.2 Gen2) | 2 | 前面 |
| USB Type-C(USB 3.2 Gen2・最大4.5W給電) | 1 | 前面 |
| USB-A(USB 3.2 Gen2) | 2 | 背面 |
| USB-A(USB 3.2 Gen1) | 2 | 背面 |
| DisplayPort | 1 | 背面 |
| HDMI | 1 | 背面 |
| VGA | 1 | 背面 |
| 有線LAN(RJ-45) | 1 | 背面 |
| マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック | 1 | 前面 |
| セキュリティスロット | 1 | — |
映像出力はDisplayPort・HDMI・VGAの3系統です。外部モニターを3台つなげます。DisplayPortとHDMIは4096×2160ドットまで、VGAは1920×1080ドットまでです。
VGAが残っているので、古いモニターやプロジェクターが残っている職場でもそのまま使えます。
USB-Aは前面2つ・背面4つの計6つです。背面の4つはUSB 3.2 Gen2が2つ、Gen1が2つという内訳で、どれもUSB 2.0ではありません。この点は上位のM90qと同じ水準です。
前面のType-CはUSB 3.2 Gen2で、最大4.5Wの給電にも対応します。
セキュリティスロット(ケーブルロック用)もあります。
無線とオーディオ

WLANとBluetoothは標準では載りません。仕様書の「WLAN」「Bluetooth」の欄はどちらも「なし」です。製品ページでは「搭載可能(カスタマイズによる選択)」とされているので、必要ならカスタマイズで足す形になります。
M.2 2230(WiFi用)スロットが1つ空いているのは、そのためです。
同じTinyでもAMD版のThinkCentre M75q Tiny Gen 5はWi-Fi 6EとBluetooth 5.2を標準で載せます。無線が必須ならそちらが候補になります。
有線LANは1000BASE-Tで、Wake on LANに対応します。
オーディオはHD Audioで、モノラルスピーカーを内蔵します。内蔵カメラとマイクロホンはありません。Web会議には外付けのWebカメラかヘッドセットが要ります。
セキュリティ面では、TPM(TCG V2.0準拠)、パワーオンパスワード、ハードディスクパスワード、アドミニストレーターパスワードを備えます。
設置と保証

本体寸法は約 36.5 × 182.9 × 179mm(幅×奥行×高さ)、重量は約1.18kg(最大構成時)です。
当サイトで扱ったThinkCentreのTinyではいちばん軽い構成です(M75qが約1.25kg、M90qが約1.34kg)。厚さ3.6cmなので、モニターの足元にも机の下にも収まります。フロアスタンドが付属するので縦置きにもできます。
ACアダプターは構成によって90W/135Wに変わります。Core Ultra 7 265Tの構成が135W、Core Ultra 5 225Tの構成が90Wです。
キーボードとマウスは付属します。フルサイズのキーボード(109A 日本語・OADG準拠・USB)と光学ホイール・マウスです。
保証は1年間で、国内は翌営業日オンサイト修理です。上位のM90q Tiny Gen 6は3年間なので、ここは差が出ます。
保守活動の終了予定日は2032年7月31日とされています。
上位・AMD版との違い

同じThinkCentreのTinyと比べると、以下のようになります。
| 項目 | M70q Tiny Gen 6(本機) | M90q Tiny Gen 6 | M75q Tiny Gen 5 |
| CPU | Core Ultra 7 265T(37,065) | Core Ultra 9 285(57,724) | Ryzen 7 PRO 8700GE(28,043) |
| メモリ上限 | 64GB | 64GB | 64GB(製品ページは32GB) |
| M.2 2280 | 2(空1) | 3(空2) | 2(空1) |
| PCI Express x8 | なし | 1(カスタマイズ時のみ) | なし |
| 無線 | 標準では非搭載 | 標準では非搭載 | Wi-Fi 6E/Bluetooth 5.2 搭載 |
| 映像出力 | VGA+DP+HDMI(3画面) | VGA+DP+HDMI(3画面) | DP+HDMI(2画面) |
| 重量 | 約1.18kg | 約1.34kg | 約1.25kg |
| 保証 | 1年間 | 3年間 | 1年間 |
こちらがいちばん軽く(約1.18kg)、CPUの数値はM90qに次ぐ位置です。映像出力の3系統もM90qと同じです。
M90qが上なのは、CPUの上限(Core Ultra 9 285)、M.2 2280の数(3スロット)、PCI Express x8の有無、そして保証(3年間)です。
AMD版のM75q Tiny Gen 5が上なのは無線です。Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2を標準で載せます。ただしCPUの数値(28,043)と映像出力(2画面)はこちらが上です。
「3画面出して、軽く、CPUもそこそこ」という条件ならこの機種が中心になります。
レビューは以上です。
詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。
まとめ

ThinkCentre M70q Tiny Gen 6(Intel)のレビューをしました。
この機種の特徴は大きく分けて3つです。
- 約1.18kg。ThinkCentreのTiny 3機種ではいちばん軽い
- Core Ultra 7 265Tは20コア・PassMark 37,065。3画面出力に対応
- 無線LANは標準では非搭載。PCI Expressもなし。保証は1年
置き場所を取らず、3画面で事務作業をしたい方に向いた機種です。約1.18kgという軽さと、Core Ultra 7 265T(PassMark 37,065)という性能がまとまっています。
弱いのは無線と拡張カードです。WLANとBluetoothは標準では載らず、PCI Expressスロットもありません。保証も1年間です。
拡張口と保証を優先するなら、上位のThinkCentre M90q Tiny Gen 6(M.2 2280が3スロット・保証3年)という選択肢があります。
今回の記事が少しでもデスクトップPC選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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