こんにちはマサです。
今回はIdeaCentre Mini 01IRH10R(Intel)・超小型デスクトップPCのレビューをしていきます。
結論からお伝えすると、
手のひらに乗る1Lサイズのデスクトップです。約195×191×42.7mm・約1.8kgという大きさです。
Thunderbolt 4とDisplayPort、HDMI 2.1で、外部モニターを3台つなげます。
無線はWi-Fi 7、有線LANは2.5GBASE-Tに対応します。1Lクラスとしては新しい構成です。
縦置きスタンドが付属しますが、キーボードとマウスは付きません。
IdeaCentre Mini 01IRH10R(Intel)の評価

※評価はmasalog運営者の主観です
各項目は1.0〜5.0で評価しています。
| 点数 | 意味 |
| 5.0 | このクラスで最高水準 |
| 4.0 | 十分に満足できる |
| 3.0 | 標準的。価格なりで不足はない |
| 2.0 | 用途によっては足りない |
| 1.0 | おすすめしない |
5項目の内容は以下のとおりです。
| 項目 | 見ているもの |
| 処理性能 | CPU・メモリ・ストレージ。事務作業や制作の快適さ |
| コスパ | 絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか |
| 拡張性・端子 | 端子の種類と数、メモリやSSDの増設可否 |
| 設置性 | 本体のサイズと重量、置き場所の自由度 |
| デザイン・質感 | 外観、筐体の素材、仕上げ |
総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。
向いている人
- 机の上をできるだけ空けたい方(1L・約1.8kgです)
- 外部モニターを3台つなぎたい方(Thunderbolt 4+DisplayPort+HDMI)
- Wi-Fi 7や2.5GbEの環境を使っている方
- モニターやキーボードをすでに持っている方(本体のみの構成です)
向かない人
- キーボードとマウスも込みで買いたい方(付属しません)
- グラフィックボードを足したい方(PCI Expressスロットがありません)
- メモリをすぐ増やしたい方(2スロットとも埋まっています)
- 光学ドライブが要る方(ありません)
IdeaCentre Mini 01IRH10R(Intel)のスペック評価
各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。
各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。
| 項目 | 基準にしている数値 | 換算のしかた |
| CPU | PassMark(CPU Mark) | ノートPC向けCPU427件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| メモリ | 容量 | 8GB=5.0/16GB=7.0/32GB=9.0/64GB=10.0 |
| ストレージ | 容量と規格 | 256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0 |
| 拡張性 | 空きスロットと空きベイの数 | 空きなし=5.0を基準に、メモリスロット空き+1.5/M.2空き1つにつき+1.0/PCIeスロット空き1つにつき+1.5/3.5型ベイ空き+1.0 |
| 映像出力 | 同時に出せる画面数 | 1画面=4.0/2画面=6.0/3画面=8.0/4画面=10.0 |
| 設置性 | 本体の重量 | 5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0 |
CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。
直販で選べる上位構成(Core 7 240H+32GB)で評価したものです。このチャートには「ディスプレイ」と「バッテリー」の軸がありません。画面の付かないデスクトップだからです。グラフィックスの軸も外しています。CPU内蔵グラフィックスは比較表に載っていないため、換算すると0.0になってしまい、実態を表さないからです。
電源の軸も外しました。150WのACアダプターを当サイトの換算表(ゲーミングデスクトップ基準)に当てると実態を表さないためです。代わりに「映像出力」を入れています。なおこの機種はノートPC向けのCPUを積むため、CPUの母数もノートPC向け(426件)で見ています。
CPUの6.7は10コア16スレッドのCore 7 240Hによるもの。PassMarkは23,978で、ノートPC向けCPU427件の中央値(14,657)を上回ります。
メモリの9.0は32GB(16GB×2)によるもの。DDR5-5600のSODIMMで、2スロットとも埋まっています。上限も32GBです。
ストレージの7.0は512GBによるもの。M.2 2280/2242スロットが2つあり、1つ空いています。
拡張性の6.0はM.2空き1(+1.0)によるもの。メモリスロットもPCI Expressスロットも拡張ベイも空きがありません。
映像出力の8.0はThunderbolt 4・DisplayPort 1.4b・HDMI 2.1の3系統によるもの。設置性の10.0は約1.8kgによるものです。
デスクトップPCのスペック目安
どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。
| CPU | メモリ | ストレージ | |
| Web・動画視聴・文書作成が中心 | Intel Core 5/Core Ultra 5 AMD Ryzen 5 | 16GB | 512GB以上 |
| 表計算や資料作成が多い | Intel Core Ultra 5〜7 AMD Ryzen 7 | 16GB〜32GB | 512GB以上 |
| 写真編集・軽い動画編集をする | Intel Core Ultra 7 AMD Ryzen 7 | 32GB | 1TB以上 |
| 3Dやゲームもする | Intel Core Ultra 7以上 | 32GB以上 | 1TB以上+独立GPU |
この機種は表の上から3行目まで対応できます。4行目は独立GPUが前提になりますが、PCI Expressスロットがないので足せません。
IdeaCentre Mini 01IRH10R(Intel)のスペック
主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。
| 項目 | 内容 |
| 筐体 | Tiny(1L) |
| OS | Windows 11 Home 64bit(日本語版) |
| CPU | インテル Core 7 プロセッサー 240H(10コア16スレッド・2.5GHz/ターボブースト時 5.2GHz) インテル Core 5 プロセッサー 210H(8コア12スレッド・2.2GHz/ターボブースト時 4.8GHz) |
| メモリ | 8GB/16GB(8GB×2)/32GB(16GB×2)DDR5-5600 SODIMM(直販モデルの表記。仕様書には統合メモリコントローラー 5200MHz とあります) ※構成により異なります 最大32GB/2スロット |
| ストレージ | 512GB/256GB SSD(M.2 2280 PCIe NVMe Gen4 TLC) ※構成により異なります |
| グラフィックス | CPU内蔵(インテル グラフィックス) HDMI/DisplayPort/Thunderbolt 4 接続時 4096×2160ドット@60Hz(アナログ出力なし) |
| 拡張スロット | PCI Express:なし M.2 2230:1(空き0)/M.2 2280・2242:2(空き1) |
| 拡張ベイ | なし |
| 無線 | Wi-Fi 7対応(IEEE802.11be/ax/ac/a/b/g/n) Bluetooth 5.4 |
| 有線LAN | 1000BASE-T/2.5GBASE-T |
| 付属品 | 縦置きスタンド、電源コード(アース端子付き) ※キーボードとマウスは付属しません |
| 本体寸法 | 約 195 × 191 × 42.7mm(幅×奥行×高さ) |
| 重量 | 約1.8kg |
| 電源 | 150W/AC 100V(50/60Hz)【80PLUS PLATINUM】 最大消費電力 150W |
| カラー | ルナグレー |
| 製品名の表記 | レノボの製品ページのタイトルは「IdeaCentre Mini 01RH10R」ですが、仕様書と直販モデルの表記は「IdeaCentre Mini 01IRH10R」です |
製品名の表記が2つある
はじめに名前のことを書いておきます。
レノボの製品ページのタイトルは「Lenovo IdeaCentre Mini 01RH10R(Intel)」ですが、同じページに並ぶ仕様書と直販モデルの表記は「IdeaCentre Mini 01IRH10R」です。IとRの間の「I」が、ページのタイトルだけ抜けています。
IdeaCentreの型番は「01」がサイズ、続く英字がCPUの世代を表す決まりなので、仕様書側の01IRH10Rが正しい表記と見られます。
この記事では仕様書と直販モデルに合わせて「01IRH10R」と書きます。検索するときはどちらでも同じ製品に行き着きます。
処理性能
CPUはCore 7 240HとCore 5 210Hの2種類です。どちらもノートPC向けのHシリーズを1Lの筐体に積んだ形です。直販モデルの内訳は以下のとおりです。
| 製品番号 | CPU | メモリ | ストレージ |
| 91B20019JM | Core 5 210H | 16GB(8GB×2) | 512GB |
| 91B2CTO1WWJP2 | Core 5 210H | 8GB | 256GB |
| 91B2CTO1WWJP3 | Core 7 240H | 32GB(16GB×2) | 512GB |
Core 7 240HのPassMarkは23,978。ノートPC向けCPU427件の中央値(14,657)を上回ります。10コア16スレッド(高性能6コア+高効率4コア)という構成です。
Core 5 210Hは18,063で、こちらも中央値は上回ります。8コア12スレッドです。直販モデルは3本中2本がこちらです。
どちらもNPUの記載はありません。Copilot+ PCの条件は満たしません。
グラフィックスはCPU内蔵のインテル グラフィックスです。ゲームや3D制作には向きません。
CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
1Lという大きさ

本体寸法は約 195 × 191 × 42.7mm(幅×奥行×高さ)、重量は約1.8kgです。
A5の紙より少し大きいくらいの面積に、厚さ4cm強という大きさです。机の上に平置きしても、モニターの足元に収まります。
縦置きスタンドが付属するので、立てて置くこともできます。立てれば占有面積はさらに小さくなります。
最大消費電力は150Wで、電源は80PLUS PLATINUM認証です。ACアダプター式なので、机の下にアダプターの置き場所が要ります。
本体カラーはルナグレーです。表面には細かい凹凸のある仕上げが入っています。
キーボードとマウスは付属しません。モニターも別売りです。すでに手元にある方向けの構成です。
入出力端子

端子の構成は以下のとおりです。
| 端子 | 数 | 位置 |
| USB-A(USB 3.2 Gen2) | 1 | 前面 |
| USB Type-C(USB 3.2 Gen2) | 1 | 前面 |
| USB-A(USB 3.2 Gen2) | 2 | 背面 |
| USB 2.0(Type-A) | 1 | 背面 |
| Thunderbolt 4(DisplayPort出力機能付き) | 1 | 背面 |
| DisplayPort 1.4b | 1 | 背面 |
| HDMI 2.1 | 1 | 背面 |
| 有線LAN(RJ-45・2.5GBASE-T) | 1 | 背面 |
| マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック | 1 | 前面 |
| メディアカードリーダー | なし | — |
映像出力はThunderbolt 4・DisplayPort 1.4b・HDMI 2.1の3系統です。外部モニターを3台つなげます。いずれも4096×2160ドット@60Hzまで出せます。
1Lの筐体で3画面を出せる構成は、このクラスでは強いほうです。事務作業で資料を並べたい使い方に向きます。
Thunderbolt 4があるので、対応する外付けSSDやドックも使えます。前面のType-CはUSB 3.2 Gen2です。
有線LANは2.5GBASE-Tに対応します。1000BASE-Tの2.5倍の速度です。対応するルーターやNASを使っているなら効きます。
無線はWi-Fi 7とBluetooth 5.4です。下で比べるThinkCentreのTiny 2機種(無線は標準では非搭載)やIdeaCentre Tower 08IAS10(Wi-Fi 6)より新しい規格です。
メディアカードリーダーはありません。
拡張性

拡張の余地は限られます。
PCI Expressスロットはありません。グラフィックボードやキャプチャーボードを足す道はありません。拡張ベイもないので、HDDの内蔵もできません。
メモリは2スロットとも埋まっていて、上限は32GBです。増やすには入れ替えが必要です。ただしSODIMMなので、ノートPC用のメモリと同じ規格です。入手はしやすい部類です。
M.2 2280/2242スロットは2つあり、1つ空いています。SSDは1枚増設できます。
つまり「SSDは足せる、メモリは入れ替え、カードとHDDは不可」という構成です。1Lという大きさを考えれば妥当なところです。
長く使うつもりなら、買う時点で32GB+512GBを選んでおくと手を入れる場面が減ります。
他の機種との比較

同じくらい小さいThinkCentreのTinyや、同じIdeaCentreのスリムタワーと比べると、以下のようになります。
| 項目 | IdeaCentre Mini 01IRH10R(本機) | ThinkCentre M70q Tiny Gen 6 | Tower 08IAS10 |
| 容量 | 1L(約1.8kg) | 約1L(約1.18kg) | 8.2L(約4.52kg) |
| CPU | Core 7 240H(23,978) | Core Ultra 7 265T(37,065) | Core Ultra 5 225(30,318) |
| メモリ上限 | 32GB | 64GB | 32GB |
| 無線 | Wi-Fi 7/Bluetooth 5.4 | 標準では非搭載 | Wi-Fi 6/Bluetooth 5.2 |
| 有線LAN | 2.5GBASE-T | 1000BASE-T | 1000BASE-T |
| 映像出力 | Thunderbolt 4+DP+HDMI(3画面) | VGA+DP+HDMI(3画面) | HDMIのみ(1画面) |
| キーボード・マウス | 付属しません | 付属します | 付属します |
こちらが明確に上なのは無線と有線LANです。Wi-Fi 7とBluetooth 5.4、2.5GBASE-Tはこの3機種ではこちらだけです。ThinkCentre M70q Tiny Gen 6は無線が標準では非搭載で、カスタマイズで足す形になります。
CPUの数値はThinkCentre M70q Tiny Gen 6(Core Ultra 7 265T・37,065)やTower 08IAS10(30,318)のほうが上です。メモリの上限もM70qは64GBまで伸びます。
重量はM70q(約1.18kg)のほうが軽く、こちら(約1.8kg)より小さくまとまります。
キーボードとマウスが付かないのはこの3機種ではこちらだけです。本体だけ買い替える使い方なら無駄がありませんが、一式そろえたいなら別途用意が要ります。
レビューは以上です。
詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。
まとめ

IdeaCentre Mini 01IRH10R(Intel)のレビューをしました。
この機種の特徴は大きく分けて3つです。
- 1L・約1.8kg。縦置きスタンド付属でモニター足元に収まる
- Thunderbolt 4+DP+HDMIで3画面。Wi-Fi 7と2.5GbE対応
- PCI Expressと拡張ベイはなし。キーボードとマウスも付属しない
机の上を空けたい方、モニターとキーボードをすでに持っている方に向いた1Lデスクトップです。3画面出力、Wi-Fi 7、2.5GBASE-Tという構成は、このサイズとしては新しいほうです。
弱いのは拡張性です。PCI Expressスロットも拡張ベイもなく、メモリも2スロットとも埋まっています。増やせるのはM.2のSSDが1枚だけです。
キーボードとマウスも込みで、同じくらい小さいものを探しているなら、ThinkCentre M70q Tiny Gen 6という選択肢があります。ただし無線は標準では付きません。
今回の記事が少しでもノートPC選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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