こんにちはマサです。
今回はThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition・ビジネス向けノートPCのレビューをしていきます。
結論からお伝えすると、
ThinkPadに新しく加わったX9シリーズの14型です。
いちばん大きな特徴は、ThinkPadでありながらTrackPoint(赤いポッチ)がないことです。ポインティングデバイスは触覚タッチパッドのみになります。
キーも89キーから85キーに減り、従来のThinkPadとは入力まわりの考え方が変わっています。
そのぶん本体は薄く、価格も抑えられています。
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionの評価

※評価はmasalog運営者の主観です
各項目は1.0〜5.0で評価しています。
| 点数 | 意味 |
| 5.0 | このクラスで最高水準 |
| 4.0 | 十分に満足できる |
| 3.0 | 標準的。価格なりで不足はない |
| 2.0 | 用途によっては足りない |
| 1.0 | おすすめしない |
5項目の内容は以下のとおりです。
| 項目 | 見ているもの |
| 処理性能 | CPU・メモリ・ストレージ。事務作業や開発、Web会議の快適さ |
| コスパ | 絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか |
| 携帯性 | 重量・本体サイズ・バッテリー容量 |
| 入力・画面 | キーボードの打ちやすさ、ポインティングデバイス、ディスプレイの見やすさ |
| デザイン・堅牢性 | 外観、筐体の素材、堅牢性試験への対応 |
総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。
向いている人
- ThinkPadの堅牢性は欲しいが、価格を抑えたい方
- タッチパッドだけで操作する方
- 文書作成やWeb会議が中心の方
- 有機ELの画面で作業したい方
向かない人
- TrackPointを使いたい方
- 動画編集など重い作業をする方
- メモリを64GB積みたい方(上限32GBです)
- 長時間バッテリーを重視する方
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionのスペック評価
各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。
各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。
| 項目 | 基準にしている数値 | 換算のしかた |
| CPU | PassMark(CPU Mark) | ノートPC向けCPU422件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| メモリ | 容量 | 8GB=5.0/16GB=7.0/32GB=9.0/64GB=10.0 |
| ストレージ | 容量と規格 | 256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0(Gen5は+0.5) |
| ディスプレイ | 解像度・パネル・リフレッシュレート | フルHD/60Hz=5.0を基準に、解像度とHz、有機ELを加点 |
| バッテリー | バッテリー容量(Whr) | 50Whr=5.0/80Whr=8.0/100Whr=10.0 |
| 携帯性 | 本体の重量 | 0.8kg=10.0/1.2kg=8.0/1.6kg=6.0/2.0kg=4.0 |
CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。
カスタマイズで選べる最上位の構成で評価したものです。
CPUの6.1はCore Ultra 200Vシリーズによるものです。8コアなので、16コアのX1 Carbon Gen 14(8.0)には届きません。
バッテリーの5.5は55Whrによるものです。この一覧の中ではいちばん小さい容量です。レノボの計測では動画再生で約13.5時間とされています。
携帯性の8.0は約1.21kgによるもの。14型としては標準的な重さです。
ビジネスノートPCのスペック目安
どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。
| CPU | メモリ | ストレージ | |
| 文書作成・Web会議が中心 | Intel Core Ultra 5 | 16GB | 256GB以上 |
| 表計算や資料作成が多い | Intel Core Ultra 5〜7 | 16GB〜32GB | 512GB以上 |
| 開発・画像編集もする | Intel Core Ultra 7 | 32GB | 1TB以上 |
| 動画編集や大きなデータを扱う | Intel Core Ultra 7〜9 Intel Core Ultra X7〜X9 | 32GB〜64GB | 1TB以上 |
この機種は表の上から3行目まで対応できます。8コアのCPUと最大32GBのメモリなので、動画編集のような重い作業には向きません。
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionのスペック
主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。
| 項目 | 内容 |
| OS | Windows 11 Pro 64bit ほか ※選択可能 |
| CPU | インテル Core Ultra 7 プロセッサー 268V/258V インテル Core Ultra 5 プロセッサー 238V/228V/226V ※選択可能(vPro対応モデルあり) |
| メモリ | 16GB/32GB(オンボード) 最大32GB ※増設できません |
| ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD PCIe Gen4 ※選択可能 |
| グラフィックス | CPU内蔵(インテル Arc グラフィックス) |
| ディスプレイ | 14.0型 2.8K 有機EL(2880×1800)マルチタッチ対応 14.0型 WUXGA 有機EL(1920×1200) ※選択可能 |
| キーボード | 6列85キー JIS配列 触覚タッチパッド ※TrackPointはありません |
| カメラ | 8MP+IR/FHD+IR 電子式プライバシーシャッター付き |
| 無線 | Wi-Fi 7 + Bluetooth 5.4 WWAN非対応 |
| 本体寸法 | 約 311.8 × 212.3 × 13.3〜17.18mm |
| 重量 | 約1.21kg〜 |
| バッテリー | 55Whr(動画再生 約13.5時間/JEITA 3.0) |
| カラー | サンダーグレー |
処理性能
CPUはCore Ultra 200Vシリーズの5種類。すべて8コアです。
同じCPU世代を使うX1 Carbon Gen 13 Aura Editionと比べると、以下のようになります。
| 項目 | X9 14(本機) | X1 Carbon Gen 13 Aura |
| TrackPoint | なし | あり |
| キー数 | 85キー | 89キー |
| CPU | Core Ultra 200Vシリーズ | Core Ultra 200Vシリーズ |
| メモリ上限 | 32GB | 32GB |
| 重量 | 約1.21kg〜 | 約986g〜 |
| バッテリー | 55Whr(約13.5時間) | 57Whr(約16.6時間) |
| WWAN | 非対応 | 5G Sub6対応 |
CPUとメモリの条件は同じで、価格はこちらのほうが安くなります。その差がTrackPointの有無と重量に出ています。
文書作成、表計算、Web会議といった用途なら8コアで不足しません。
CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
TrackPointがないという選択

X9シリーズの入力まわりは、従来のThinkPadとはっきり違います。
- TrackPoint(赤いポッチ):なし
- 3ボタンクリックパッド:なし
- キー数:85キー(従来は89キー)
- ポインティングデバイス:触覚タッチパッドのみ
TrackPointを使ってきた方にとっては、これが最大の判断材料になります。ホームポジションから手を離さずにカーソルを動かす操作はできません。
逆にタッチパッドしか使わない方であれば、失うものはほとんどありません。そのぶん価格が抑えられていると考えることもできます。
ディスプレイ

14.0型で、2種類の有機ELから選べます。
- 2.8K 有機EL(2880×1800)マルチタッチ対応
- WUXGA 有機EL(1920×1200)
X1 Carbonは下位構成がIPS液晶ですが、X9はどちらを選んでも有機ELです。価格を考えると、ここは評価できる部分だと思います。
カメラは電子式のプライバシーシャッターに対応します。
AI機能

NPUを内蔵しており、Copilot+ PCに対応します。
Aura Editionとして、Shield Mode(画面の自動ぼかし)、Collaboration Mode(会議向けの調整)、Attention Mode(通知の抑制)といった機能が使えます。
いずれもNPUで動くので、CPUに負担をかけずに常時動かせます。
NPUの詳細は、当サイトのCore Ultra解説記事でも触れています。
バッテリーと携帯性

重量は約1.21kgから。バッテリーは55Whrです。
レノボの計測では、動画再生で約13.5時間、アイドル時で約19.7時間とされています。
X1 Carbon Gen 13の約16.6時間と比べると3時間ほど短めです。容量が55Whrと小さいぶんが出ています。
WWANには対応しないので、外出先ではスマートフォンのテザリングかモバイルルーターが必要です。
入出力端子

端子の構成は以下のとおりです。
| 位置 | 内容 |
| 左側面 | USB4(Thunderbolt 4対応)×1 HDMI |
| 右側面 | USB4(Thunderbolt 4対応)×1 マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック |
USB4が2つとHDMIのみで、USB Type-Aがありません。USBメモリやマウスのレシーバーを使うにはアダプターが要ります。
有線LANとSDカードリーダーもありません。この価格帯としては割り切った構成です。
無線はWi-Fi 7とBluetooth 5.4に対応します。
レビューは以上です。
詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。
まとめ

ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionのレビューをしました。
この機種の特徴は大きく分けて3つです。
- TrackPointを省いた新しいThinkPad。X1 Carbonより価格は抑えめ
- どの構成でも有機ELディスプレイ
- USB Type-AとWWANは非対応。端子は割り切った構成
ThinkPadの名前は付いていますが、入力まわりの設計は従来と別物です。TrackPointを使うかどうかで評価が大きく変わります。
タッチパッド派で、有機ELの画面と価格の安さを重視するなら、よくまとまった機種だと思います。
TrackPointが必要なら、同じCPU世代のX1 Carbon Gen 13 Aura Editionを選ぶことになります。価格は上がりますが、重量も220gほど軽くなります。
今回の記事が少しでもノートPC選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。





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