こんにちはマサです。
今回はThinkPad X9 15 Gen 1 Aura Edition・ビジネス向けノートPCのレビューをしていきます。
結論からお伝えすると、
X9シリーズの15.3型モデルです。14型のX9 14と同じ設計思想で、画面を大きくしたものにあたります。
X9シリーズなのでTrackPoint(赤いポッチ)はありません。ポインティングデバイスは触覚タッチパッドのみです。
注目したいのはバッテリーで、80Whrと大容量。レノボの計測では動画再生で約24.6時間とされています。
画面は全モデルが2.8Kの有機ELで、工場での色調整(X-Rite)に対応します。
ThinkPad X9 15 Gen 1 Aura Editionの評価

※評価はmasalog運営者の主観です
各項目は1.0〜5.0で評価しています。
| 点数 | 意味 |
| 5.0 | このクラスで最高水準 |
| 4.0 | 十分に満足できる |
| 3.0 | 標準的。価格なりで不足はない |
| 2.0 | 用途によっては足りない |
| 1.0 | おすすめしない |
5項目の内容は以下のとおりです。
| 項目 | 見ているもの |
| 処理性能 | CPU・メモリ・ストレージ。事務作業や開発、Web会議の快適さ |
| コスパ | 絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか |
| 携帯性 | 重量・本体サイズ・バッテリー容量 |
| 入力・画面 | キーボードの打ちやすさ、ポインティングデバイス、ディスプレイの見やすさ |
| デザイン・堅牢性 | 外観、筐体の素材、堅牢性試験への対応 |
総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。
向いている人
- 大きい画面で作業したい方
- バッテリー持ちを重視する方
- 色の正確さが必要な作業をする方
- タッチパッドだけで操作する方
向かない人
- TrackPointを使いたい方
- 動画編集など重い作業をする方
- メモリを64GB積みたい方(上限32GBです)
- 1kg前後の軽さを求める方
ThinkPad X9 15 Gen 1 Aura Editionのスペック評価
各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。
各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。
| 項目 | 基準にしている数値 | 換算のしかた |
| CPU | PassMark(CPU Mark) | ノートPC向けCPU422件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| メモリ | 容量 | 8GB=5.0/16GB=7.0/32GB=9.0/64GB=10.0 |
| ストレージ | 容量と規格 | 256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0(Gen5は+0.5) |
| ディスプレイ | 解像度・パネル・リフレッシュレート | フルHD/60Hz=5.0を基準に、解像度とHz、有機ELを加点 |
| バッテリー | バッテリー容量(Whr) | 50Whr=5.0/80Whr=8.0/100Whr=10.0 |
| 携帯性 | 本体の重量 | 0.8kg=10.0/1.2kg=8.0/1.6kg=6.0/2.0kg=4.0 |
CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。
カスタマイズで選べる最上位の構成で評価したものです。
バッテリーの8.0が、この機種のいちばんの長所です。80Whrという容量は、14型のX9 14(55Whr)の1.45倍にあたります。
ディスプレイの9.5は、15.3型の2.8K有機ELとX-Riteによる色調整を評価したものです。
CPUの6.1はCore Ultra 200Vシリーズによるもので、X9 14と同じです。画面が大きくなっても処理性能は変わりません。
携帯性の7.0は約1.4kgによるもの。15.3型としては標準的ですが、持ち歩き中心の使い方には向きません。
ビジネスノートPCのスペック目安
どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。
| CPU | メモリ | ストレージ | |
| 文書作成・Web会議が中心 | Intel Core Ultra 5 | 16GB | 256GB以上 |
| 表計算や資料作成が多い | Intel Core Ultra 5〜7 | 16GB〜32GB | 512GB以上 |
| 開発・画像編集もする | Intel Core Ultra 7 | 32GB | 1TB以上 |
| 動画編集や大きなデータを扱う | Intel Core Ultra 7〜9 Intel Core Ultra X7〜X9 | 32GB〜64GB | 1TB以上 |
この機種は表の上から3行目まで対応できます。8コアのCPUと最大32GBのメモリなので、動画編集のような重い作業には向きません。
ThinkPad X9 15 Gen 1 Aura Editionのスペック
主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。
| 項目 | 内容 |
| CPU | インテル Core Ultra 7 プロセッサー 268V/258V インテル Core Ultra 5 プロセッサー 238V/228V/226V ※選択可能(vPro対応モデルあり) |
| OS | Windows 11 Pro 64bit ほか ※選択可能 |
| メモリ | 16GB/32GB(オンボード) 最大32GB ※増設できません |
| ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD PCIe Gen4 ※選択可能 |
| グラフィックス | CPU内蔵(インテル Arc グラフィックス) |
| ディスプレイ | 15.3型 2.8K 有機EL(2880×1800) マルチタッチ対応モデルあり X-Rite ファクトリー・カラー・キャリブレーション |
| キーボード | 6列85キー JIS配列 マルチタッチパッド/触覚タッチパッド ※TrackPointはありません |
| カメラ | 8MP+IR 電子式プライバシーシャッター付き |
| オーディオ | Dolby Atmos |
| 無線 | Wi-Fi 7 + Bluetooth 5.4 WWAN非対応 |
| 本体寸法 | 約 339.55 × 228.50 × 17.71mm(最厚部) |
| 重量 | 約1.4kg〜 |
| バッテリー | 80Whr(動画再生 約24.6時間/JEITA 3.0) |
| カラー | サンダーグレー |
処理性能
CPUはCore Ultra 200Vシリーズの5種類。すべて8コアです。14型のX9 14とまったく同じ選択肢になります。
同じX9シリーズの14型と比べると、以下のようになります。
| 項目 | X9 15(本機) | X9 14 |
| 画面サイズ | 15.3型 | 14.0型 |
| パネル | 2.8K 有機EL(X-Rite対応) | 2.8K/WUXGA 有機EL |
| CPU | Core Ultra 200Vシリーズ | Core Ultra 200Vシリーズ |
| メモリ上限 | 32GB | 32GB |
| バッテリー | 80Whr(約24.6時間) | 55Whr(約13.5時間) |
| 重量 | 約1.4kg〜 | 約1.21kg〜 |
| USB-A系の端子 | あり(USB 3.2 Gen 2・Powered USB) | なし |
処理性能は同じで、差が出るのは画面・バッテリー・端子・重量の4点です。
文書作成や表計算、Web会議が中心なら8コアで足ります。動画編集のように複数のコアを使い切る作業をするなら、別の機種を見たほうがいいと思います。
CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
ディスプレイ

15.3型の2.8K有機EL(2880×1800)です。下位構成でもIPS液晶に落ちることはなく、全モデルが有機ELになります。
X-Riteによる工場での色調整に対応しているのが、14型との違いです。個体ごとに色を合わせ込んでいるので、写真や資料の色を正確に見たい作業で効いてきます。
縦1800ドットあるので、A4の書類を原寸に近い形で表示できます。15.3型という画面の広さと合わせて、資料を並べて作業する使い方に向きます。
マルチタッチ対応モデルも選べます。
バッテリー

80Whrの4セルバッテリーを搭載します。
レノボの計測(JEITA 3.0)では、動画再生で約24.6時間、アイドル時で約27.4時間とされています。
14型のX9 14が55Whrで約13.5時間なので、11時間以上の差があります。画面が大きいぶん消費も増えるはずですが、それを上回る容量が積まれています。
1日外出して電源を確保できない、という使い方でも不安が少ない水準です。
キーボードと入力

6列85キーのJIS配列です。X9シリーズ共通で、TrackPointと3ボタンクリックパッドはありません。
ポインティングデバイスは触覚タッチパッドのみ。従来のThinkPadから乗り換える場合、ここが最大の変更点になります。
15.3型の筐体なのでキーボードの左右に余裕があり、打鍵時の窮屈さは感じにくい作りです。
指紋センサーを備え、IRカメラによる顔認証にも対応します。
入出力端子

端子の構成は以下のとおりです。
| 位置 | 内容 |
| 左側面 | USB4(Thunderbolt 4対応)×1 マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック |
| 右側面 | USB4(Thunderbolt 4対応)×1 USB 3.2 Gen2(Powered USB) HDMI |
14型のX9 14にはなかったUSB 3.2 Gen2(Powered USB)が1基追加されています。レノボの仕様にType-Aとの明記はありませんが、USB4以外の端子が1つ増えるのは実用上の差です。
有線LANとSDカードリーダーはありません。
無線はWi-Fi 7とBluetooth 5.4。WWANには対応しないので、外ではテザリングかモバイルルーターが必要です。
筐体と堅牢性

本体寸法は約339.55×228.50×17.71mm、カラーはサンダーグレーです。
15.3型としては薄く、厚さは最厚部で17.71mm。重量は約1.4kgからです。
カメラは電子式のプライバシーシャッターに対応します。物理的なシャッターではなく、電気的に遮断する方式です。
TPM、パワーオンパスワード、ハードディスクパスワードに対応します。
レビューは以上です。
詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。
まとめ

ThinkPad X9 15 Gen 1 Aura Editionのレビューをしました。
この機種の特徴は大きく分けて3つです。
- 15.3型で全モデルが2.8K有機EL。X-Riteの色調整つき
- 80Whrバッテリーで動画再生 約24.6時間
- TrackPointはなし。USB Type-Aは1基ある
大きい画面と長いバッテリーを両立させた機種で、据え置き寄りの使い方に向きます。
処理性能は8コアどまりなので、画面の広さとバッテリーに価値を感じるかどうかが判断の軸になります。
同じ15.3型でもっと処理性能が欲しいなら、16コアのCPUを積むX9 15p Gen 1という選択肢があります。価格は一段上がります。
今回の記事が少しでもノートPC選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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