こんにちはマサです。
今回はThinkPad E14 Gen 7 ILL(14型 Intel)・ビジネス向けノートPCのレビューをしていきます。
結論からお伝えすると、
ThinkPad E14 Gen 7のうち、Core Ultra シリーズ2のVシリーズを積む「ILL」と呼ばれる構成です。
NPUが最大48TOPSあり、Copilot+ PCに対応します。同じE14 Gen 7でもIAL版とは中身が別物です。
重量は約1.32kgからで、E14 Gen 7の3構成でいちばん軽くなります。バッテリーの持ちも最長です。
ただしメモリはオンボードで、増設できません。
ThinkPad E14 Gen 7 ILL(14型 Intel)の評価

※評価はmasalog運営者の主観です
各項目は1.0〜5.0で評価しています。
| 点数 | 意味 |
| 5.0 | このクラスで最高水準 |
| 4.0 | 十分に満足できる |
| 3.0 | 標準的。価格なりで不足はない |
| 2.0 | 用途によっては足りない |
| 1.0 | おすすめしない |
5項目の内容は以下のとおりです。
| 項目 | 見ているもの |
| 処理性能 | CPU・メモリ・ストレージ。事務作業や開発、Web会議の快適さ |
| コスパ | 絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか |
| 携帯性 | 重量・本体サイズ・バッテリー容量 |
| 入力・画面 | キーボードの打ちやすさ、ポインティングデバイス、ディスプレイの見やすさ |
| デザイン・堅牢性 | 外観、筐体の素材、堅牢性試験への対応 |
総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。
向いている人
- Copilot+ PCのNPUを使いたい方
- バッテリーの持ちを重視する方
- Thunderbolt 4を2つ使いたい方
- vPro対応の機種が必要な方
向かない人
- メモリを後から増設したい方(オンボードです)
- CPUの処理性能を重視する方(8コアです)
- Wi-Fi 7が必要な方(Wi-Fi 6Eです)
- カメラを選びたい方(1種類だけです)
ThinkPad E14 Gen 7 ILL(14型 Intel)のスペック評価
各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。
各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。
| 項目 | 基準にしている数値 | 換算のしかた |
| CPU | PassMark(CPU Mark) | ノートPC向けCPU422件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| メモリ | 容量 | 8GB=5.0/16GB=7.0/32GB=9.0/64GB=10.0 |
| ストレージ | 容量と規格 | 256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0(Gen5は+0.5) |
| ディスプレイ | 解像度・パネル・リフレッシュレート | フルHD/60Hz=5.0を基準に、解像度とHz、有機ELを加点 |
| バッテリー | バッテリー容量(Whr) | 50Whr=5.0/80Whr=8.0/100Whr=10.0 |
| 携帯性 | 本体の重量 | 0.8kg=10.0/1.2kg=8.0/1.6kg=6.0/2.0kg=4.0 |
CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。
カスタマイズで選べる最上位の構成で評価したものです。
CPUの5.9は8コア8スレッドのCore Ultra 7 258Vによるもの。省電力に振ったシリーズなので、数値そのものは高くありません。
ディスプレイの8.0は14.0型 2.8K(2880×1800)100% sRGBの液晶によるもの。
メモリの9.0は32GBによるもの。オンボードなので購入時に決める必要があります。
携帯性の7.4は約1.32kgによるもの。E14 Gen 7の3構成でいちばん軽い数値です。
ビジネスノートPCのスペック目安
どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。
| CPU | メモリ | ストレージ | |
| 文書作成・Web会議が中心 | Intel Core Ultra 5 | 16GB | 256GB以上 |
| 表計算や資料作成が多い | Intel Core Ultra 5〜7 | 16GB〜32GB | 512GB以上 |
| 開発・画像編集もする | Intel Core Ultra 7 | 32GB | 1TB以上 |
| 動画編集や大きなデータを扱う | Intel Core Ultra 7〜9 Intel Core Ultra X7〜X9 | 32GB〜64GB | 1TB以上 |
この機種は表の上から3行目まで対応できます。ただしCPUの数値は控えめなので、重い処理を続ける用途には向きません。
ThinkPad E14 Gen 7 ILL(14型 Intel)のスペック
主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。
| 項目 | 内容 |
| OS | Windows 11 Pro 64bit ほか ※選択可能 |
| CPU | インテル Core Ultra 7 プロセッサー 258V インテル Core Ultra 5 プロセッサー 228V/226V ※選択可能。いずれも8コア8スレッド・vPro対応 |
| NPU | CPU内蔵 インテル AI Boost(最大48TOPS) |
| メモリ | LPDDR5X オンボード 16GB/32GB 最大32GB ※スロットなし。増設できません |
| ストレージ | 512GB/1TB SSD ※選択可能 |
| グラフィックス | CPU内蔵(インテル Arc グラフィックス 140V/130V) ※CPUにより異なります |
| ディスプレイ | 14.0型 2.8K IPS液晶(2880×1800)100% sRGB・ブルーライト軽減 14.0型 WUXGA IPS液晶(1920×1200)45% NTSC・マルチタッチ対応(10点) 14.0型 WUXGA IPS液晶(1920×1200)45% NTSC ※選択可能。いずれも光沢なし |
| キーボード | 6列89キー JIS配列 TrackPoint + 3ボタンクリックパッド、バックライト付き |
| カメラ | FHD 1080p+IR ハイブリッド(プライバシーシャッター付き) |
| 無線 | Wi-Fi 6E + Bluetooth 5.3 WWANには対応しません |
| 本体寸法 | 約 313 × 220.3 × 10.1(前端)〜15.25(後端)/19.7mm(最厚部) |
| 重量 | 約1.32kg〜 |
| バッテリー | 64Whr(4セル)/48Whr(3セル) ※選択可能 動画再生 最大 約16.9時間/アイドル時 約27.7時間/JEITA 3.0 |
| カラー | ブラック |
処理性能
CPUはCore Ultra 200Vシリーズから3種類です。258V・228V・226Vで、いずれも8コア8スレッドです。
省電力に振ったシリーズなので、CPUの数値そのものは高くありません。最上位の258Vで18,878です。
そのかわりNPUが最大48TOPSあり、Copilot+ PCの要件(40TOPS以上)を満たします。E14 Gen 7の3構成でこれに対応するのはILLだけです。
グラフィックスはインテル Arc グラフィックス 140V/130V。内蔵GPUとしては強い部類です。
同じE14 Gen 7のIAL版と比べると、以下のようになります。
| 項目 | E14 Gen 7 ILL(本機) | E14 Gen 7 IAL |
| CPU | Core Ultra 200Vシリーズ(3種類) | Core Ultra 200H/Uシリーズ(5種類) |
| 最上位CPU | Core Ultra 7 258V(8コア8スレッド) | Core Ultra 7 255H(16コア) |
| NPU | 最大48TOPS(Copilot+ PC対応) | 非対応 |
| メモリ | オンボード 最大32GB | 2スロット 最大32GB |
| Thunderbolt 4 | 2 | 1 |
| バッテリー駆動 | 動画再生 最大 約16.9時間 | 最大 約11.6時間 |
| 重量 | 約1.32kg〜 | 約1.34kg〜 |
CPUの数値ではIAL版が大きく上回ります。この機種が勝るのはNPU・端子・バッテリー・重量です。
CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
ディスプレイ

14.0型が3種類。IAL版と同じラインアップです。
- 2.8K IPS液晶(2880×1800)100% sRGB・ブルーライト軽減
- WUXGA IPS液晶(1920×1200)45% NTSC・マルチタッチ対応(10点)
- WUXGA IPS液晶(1920×1200)45% NTSC
2.8Kのパネルは100% sRGBと色域が明記されています。色を見る作業にも使えます。
下位のWUXGAは45% NTSCなので、見え方はかなり変わります。いずれも光沢なしです。
メモリと拡張性

メモリはLPDDR5Xのオンボードで、スロットがありません。購入後に増設・交換はできません。
16GBと32GBから選べます。上限は32GBです。長く使うつもりなら最初から32GBを選ぶことになります。
Vシリーズはメモリがパッケージに載る設計なので、これは構造上の制約です。
ストレージは512GBと1TBから選べます。こちらはM.2 SSDなので交換できます。
入出力端子

端子の構成は以下のとおりです。
| 端子 | 数 |
| USB4(Thunderbolt 4対応) | 2 |
| USB-A(USB 3.2 Gen2・Powered USB) | 1 |
| USB-A(USB 3.2 Gen1) | 1 |
| HDMI | 1 |
| 有線LAN(RJ-45) | 1 |
| マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック | 1 |
Thunderbolt 4が2つあります。IAL版は1つなので、ここは明確に上です。ドック1本での運用もできます。
USB Type-Aは2つ。片方はPowered USBです。
有線LANとHDMIも本体に備えます。WWANには対応しません。
バッテリーと携帯性

重量は約1.32kgからです。E14 Gen 7の3構成でいちばん軽くなります。
バッテリーは64Whrと48Whrから選べます。レノボの計測では最大で動画再生 約16.9時間、アイドル時 約27.7時間とされています。
この駆動時間はIAL版(最大 約11.6時間)を大きく上回ります。Vシリーズの省電力性が効いています。
本体の厚みは前端が10.1mm、後端が15.25mm、最厚部で19.7mmです。寸法はIAL版と共通です。
キーボードと筐体

6列89キーのJIS配列です。14型なのでテンキーはありません。バックライトは標準で付きます。
TrackPointと3ボタンクリックパッドを備えます。
カメラはFHD 1080p+IR ハイブリッドの1種類だけです。プライバシーシャッター付きで、Windows Helloの顔認証に対応します。
オーディオはDolby Atmosに対応します。
CPUはいずれもvPro対応です。法人の管理ツールを使う環境では効いてきます。
レビューは以上です。
詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。
まとめ

ThinkPad E14 Gen 7 ILL(14型 Intel)のレビューをしました。
この機種の特徴は大きく分けて3つです。
- NPU 最大48TOPSでCopilot+ PCに対応。E14 Gen 7ではこの構成だけ
- 約1.32kgで動画再生 最大 約16.9時間。3構成で最軽量・最長
- メモリはオンボード最大32GBで増設できない
AI機能と携帯性を優先する方に向いた構成です。Copilot+ PCの要件を満たし、バッテリーの持ちもE14 Gen 7では最長になります。
弱いのはCPUの数値とメモリです。8コア8スレッドで、メモリはオンボードの32GBまでになります。
処理性能を取るなら、同じE14 Gen 7のIAL版という選択肢があります。16コアのCore Ultra 7 255Hまで選べます。
今回の記事が少しでもノートPC選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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