【書評】 “嫌われる勇気”–自己啓発の源流「アドラー」の教えを読んでの要約と感想

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嫌われる勇気–自己啓発の源流「アドラー」の教えは岸見一郎氏、古賀史健氏によって執筆された本です。

本書はアドラーの思想を「哲人」と「青年」が会話形式で議論を交わしながら話が進んでいくので、とても読みやすい本でした。

冒頭で、”世界はどこまでもシンプルであり、人は変われる、誰もが幸福になれる。”
“問題はサングラスをはずして世界を直視する勇気であり、これは自分自身の勇気の問題である”

という会話があり、この本を読んで理解できました。

今回紹介する本は
『嫌われる勇気–自己啓発の源流「アドラー」の教え』です。

本書はAmazonのAudible(オーディブル)という朗読サービスを無料体験(30日間)聞くことができます。無料登録後にAudible内で”嫌われる勇気”を検索して試してみてください。
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嫌われる勇気の要約とまとめ

嫌われるを以下の5点に要約しました。

①原因論と目的論について
②すべての悩みは対人関係
③課題の分離
④共同体感覚
⑤「いま、ここ」を真剣に生きる

①原因論と目的論について

本書ではトラウマについて、原因論と目的論を2つに分けて説明されています。

・「原因論」とは過去の出来事が今の状況を作っているという考え
・「目的論」とは何かの目的を達成するために今の状況を作っているという考え

原因論を明確に否定しており、引きこもりの例に挙げています。

引きこもりの例
原因論 ・・・ 過去のトラウマから現在の引きこもりという状況になっている
目的論 ・・・ 外にでないという目的があって、現在の引きこもりという状況を自ら作っている

目的論では過去のトラウマなどは関係なく、今の目的を達成するために人は行動しているという説明されています。

目的論の基本的な考え方は「人はいつからでも変われる」ということです。
変われないと悩んでいる人は、自ら「変わらない」選択を下した結果ということになります。

そして、あなたのライフスタイルも今までのあなたが最善の選択を尽した結果であるが、変えようと思えばいつからでも変えられると主張されています。

②すべての悩みは対人関係

本書によると、人が抱えている悩みは原因はすべて人との関係の中での悩みだとされています。

例として孤独感があるという悩みも他人のことを意識しての悩みであって、孤独感というのは他者を意識しての気持ちであって、他者がいないと存在しないということです。

この章で「劣等感」、「優越性の追求」、「劣等コンプレックス」「優越コンプレックス」というキーワードを使って対人関係について書かれています。

劣等感 ・・・ 理想の自分と理想の自分のギャップ
優越性の追求 ・・・ 今より優れた存在になりたいと思う人間の在り方

そして、アドラーは「人間であるということは、劣等感を持っているということだ」という言葉も残していて、劣等感を持つことは当たり前で成長や努力の原動力になり、優越性の追求ができるのです。

劣等コンプレックス ・・・ 因果関係のない理由で自分の行動を制限すること
優越コンプレックス ・・・ 自分が優れた人であるかのように見せかけることで自分に劣等感を感じないようにさせること(偽りの優越感)

重要なことは、
「劣等感」と「優越性の追求」を持つことは誰もが持つ問題であり、自分の成長にも繋がるので、それ自体は全く問題ありません。

しかし、「劣等コンプレックス」と「優越コンプレックス」は他者との比較から起こる問題です。
例えば、「学歴さえあれば、もっと良い給料の会社に入れたはず」、「もっと見た目よければ、彼氏(彼女)ができるのに」というような”偽りの優越感(できない理由探し)”を持っているのです。

これらに因果関係はないが、自己優越感を得るという目的のための行動と説明されています。

私たちは”同じではないけど対等“。

ここでの対等という意味は、家族や先生、会社の上司、友達、すべての人と対等ということです。
スキルや経験に違いはあるし、できることにも違いがある。
しかし、人に偉そうにしたり、過度に気を遣って意見があっても言わないなどは、ここでの対等とは言えないということです。

③課題の分離

課題の分離とは、「他者の課題に踏み込まない」ということです。
簡単にいうと、自分と他者を割り切って生きるということです。

例として、
「馬を水飲み場へ連れていくことはできるが、馬に水を飲ませることはできない」をあげています。

馬を水飲み場へ連れて行くことは自分の課題で、馬が水を飲むことは馬の課題ということです。

支援やアドバイスはできても、他者の行動や問題は解決できないということです。
また、逆も同じで自分の課題は他者には解決できないのです。

アドラー心理学では承認欲求を真っ向から否定します。
承認欲求を満たすために行動をすれば課題の分離はできないというのです。

承認欲求を持つということは、
「他者の期待に応える」、「他者の人生を生きる事になる」と主張しています。

承認欲求を持つと、他者を意識して生きる人生になり自分が苦しむことになります。

自由とは、他者から嫌われること

人から嫌われたくはないけれど、嫌われることを受け入れることが重要です。
嫌われるということは、自分を生きているということになります。

④共同体感覚

対人関係のスタートは”課題の分離”でゴールは”共同体感覚”と結論づけています。

悩みの源泉は対人関係から来るものだが、幸福の源泉も対人関係にあります。

他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることを、共同体感覚といいます。

この共同体感覚を得るためには「横の関係」が重要です。

横の関係とは、前の章で紹介した”同じではないけど対等“という考え方です。
横の関係を築くためには、一切の「縦の関係」を断ち切って、他者の存在に感謝し、意識の上で対等な関係になることが大切とされています。

そして、共同体感覚を持つためには以下の4つのステップが必要とされています。

他者に関心を寄せること

横の関係を築くこと

他者貢献できたと実感すること

あなたの生きる勇気に繋がる

この4ステップを上がってのみ共同体感覚を持って生きて行くことができるのです。

⑤「いま、ここ」を真剣に生きる

前章の続きで「いま、ここ」を真剣に生きるために必要なことは以下の3つとされています。

①自己受容・・・「できない自分」を受け入れて、成長するように前に進む
②他者貢献・・・共同体にコミットし、他者に役立っているということを実感する
③他者信頼・・・他者を仲間だと信頼する

この3つがなければ共同体感覚は得ることができません。
そして幸福の定義を次のように定義しています。

幸福とは、貢献感である。

ここでの貢献感とは、
目に見えるものではなく、私が誰かの役に立っていると「主観的に思えること」を指しています。

本当に貢献できたのか?は他者の課題であり、自分の課題ではないのです。
共同体にとって有益で、私が誰かの役に立っているという思いだけが、自らの価値があると実感させてくれます。

最後に、アドラーは、人生を刹那の連続と捉えて、今この瞬間を真剣に生きることの重要性を説いています。

人生は連続する刹那であり、過去も未来も存在しません。
過去にどんなことがあったかなど「いま、ここ」にはなんの関係もないし、未来がどうであるかなど、「いま、ここ」で考える問題ではない。

私たちは「いま」という刹那の連続を生きています。
計画的な人生など、必要か不必要かという以前に、不可能なことなのです。

過去を見えるような気がしたり、未来を予測できるような気がするのは、「いま、ここ」を真剣に生きていない証であるとされています。

アドラーは過去を引きずり、未来の事ばかり見ることを、「人生最大の嘘」と呼び批判します。

過去でも未来でもなく、「いま、ここ」を真剣に生きましょう。

嫌われる勇気を読んでの書評・レビュー

本書は、アドラーの考えを「哲人」と「青年」が会話形式でわかりやすく解説している本です。

哲人は常に冷静で、会話が進むにつれて青年の心の揺れ動き、アドラー心理学の考え方が本当に正解なのか?自問自答している様子がとても印象的で、痛いほど共感できました。

個人的に一番面白いと思ったポイントは、「課題の分離」という考え方です。
読者の立場によって、かなり心に刺さるものがある章だと思います。

「課題の分離」の考え方を実践することで、今後見える景色が変わり、自分自身も変われることを確信しました。
それと同時に、年に1度ぐらいこの本を読み返して、自分自身がはアドラーの考え方を実践できているのか?自問自答する必要があるとも感じました。

今回紹介した、

『嫌われる勇気–自己啓発の源流「アドラー」の教え』を読んでみてはいかがでしょうか?

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

他にもおすすめの本を、紹介しておりますので興味がある方は読んでみてください。

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