こんにちはマサです。
今回はROG Flow Z13(GZ302EA)・ゲーミングノートPCのレビューをしていきます。
結論からお伝えすると、
13.4型のタブレット型ゲーミングPCです。キーボードは取り外せて、本体だけなら約1.2kgです。
CPUはRyzen AI MAX+ 395。16コア32スレッドで、グラフィックスはCPU内蔵のRadeon 8060Sです。単体GPUは積んでいません。
画面は2,560×1,600のタッチパネルで180Hz。メモリ32GB、ストレージ1TBです。
いっぽうでメモリは基板直付けで増設できません。有線LANの端子もなく、カードリーダーはmicroSDです。
ROG Flow Z13(GZ302EA)の評価
※評価はmasalog運営者の主観です
各項目は1.0〜5.0で評価しています。
| 点数 | 意味 |
| 5.0 | このクラスで最高水準 |
| 4.0 | 十分に満足できる |
| 3.0 | 標準的。価格なりで不足はない |
| 2.0 | 用途によっては足りない |
| 1.0 | おすすめしない |
5項目の内容は以下のとおりです。
| 項目 | 見ているもの |
| ゲーム性能 | CPU・GPU・ディスプレイのリフレッシュレートなど、ゲームの快適さに直結する性能 |
| コスパ | 絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか |
| 携帯性 | 重量・本体サイズ・バッテリー容量 |
| 拡張性・端子 | 端子の種類と数、メモリやSSDの増設可否 |
| デザイン・質感 | 外観、筐体の素材、仕上げ |
総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。
向いている人
- とにかく軽い機種が欲しい方(本体だけなら約1.2kgです)
- タブレットとしても使いたい方(タッチパネルで、キーボードを外せます)
- CPUの性能を重視する方(16コア32スレッドで、当サイトの比較表でも上位です)
- 手元でAIを動かしたい方(NPUは最大50 TOPS、メモリは最大64GBです)
向かない人
- 重いタイトルを高画質で動かしたい方(単体GPUはなく、CPU内蔵のRadeon 8060Sです)
- メモリを後から足したい方(LPDDR5Xで基板直付けです)
- 有線LANが必要な方(RJ45の端子はありません)
- フルサイズのSDカードを使う方(microSDカードリーダーです)
ROG Flow Z13(GZ302EA)のスペック評価
各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。
各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。
| 項目 | 基準にしている数値 | 換算のしかた |
| CPU | PassMark(CPU Mark) | ノートPC向けCPU440件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| グラフィックス | PassMark(G3D Mark) | ノートPC向けGPUの最高値で10.0、ミドルクラスで5.0 |
| メモリ | 容量 | 8GB=6.0/16GB=7.5/32GB=9.0/64GB=10.0 |
| ストレージ | 容量と規格 | 256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0(Gen5は+0.5) |
| ディスプレイ | 解像度・リフレッシュレート・パネル | フルHD/60Hz=5.0を基準に、解像度とHz、有機ELを加点 |
| バッテリー | バッテリー容量(Whr) | 50Whr=5.0/80Whr=8.0/100Whr=10.0 |
CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。
ASUS Storeで売られている構成(Ryzen AI MAX+ 395・32GB・1TB)で評価しています。
CPUの9.6が、この機種の性格をそのまま表しています。Ryzen AI MAX+ 395はPassMark 54,837で、ノートPC向けCPU440件のなかでも上位です。中央値(14,544)の3.8倍にあたります。
グラフィックスはCPU内蔵のRadeon 8060Sで7.1としました。PassMarkのG3D Markは18,062で、単体GPUで言えばRTX 4060 Laptop GPU(17,326)と同じくらいの位置です。内蔵グラフィックスとしては非常に高い値ですが、上位の単体GPUには届きません。
ディスプレイは2,560×1,600・180Hzの液晶として8.0、バッテリーは70Whで7.0です。
ゲーミングノートPCのスペック目安
どのくらいのスペックが必要かは、遊びたいゲームと設定によって変わります。目安は以下のとおりです。
| CPU | メモリ | グラフィックボード | |
| 初級者 | Intel Core i5〜i7 Intel Core Ultra 5 AMD Ryzen 5〜7 | 16GB | RTX 3050以上 RTX 4050以上 RTX 5050以上 |
| 中級者 | Intel Core i7 Intel Core Ultra 7 AMD Ryzen 7 | 16GB〜32GB | RTX 3060以上 RTX 4060以上 RTX 5060以上 |
| 上級者 | Intel Core i7〜i9 Intel Core Ultra 7〜9 AMD Ryzen 7〜9 | 32GB | RTX 4070以上 RTX 5070以上 |
| 超上級者 | Intel Core i9 Intel Core Ultra 9 AMD Ryzen 9 | 32GB以上 | RTX 4080以上 RTX 5080以上 |
この機種は表の中級者の行に当てはまります。内蔵グラフィックスとしては高い性能ですが、重いタイトルを高画質で動かすなら単体GPUを積む機種が向きます。いっぽうでCPUは上級者の行を超える性能があり、ゲーム以外の作業では強みが出ます。
ROG Flow Z13(GZ302EA)のスペック
主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。
| 項目 | 内容 |
| 筐体 | 13.4型タブレット型ゲーミングPC(キーボード着脱式) |
| OS | Windows 11 Home |
| CPU | AMD Ryzen AI MAX+ 395(16コア32スレッド) |
| グラフィックス | Radeon グラフィックス(CPU内蔵・Radeon 8060S) ビデオメモリはメインメモリから割り当て |
| AI機能 | AMD Ryzen AI(NPU 最大50 TOPS) |
| メモリ | 32GB(LPDDR5X-8000) 最大64GB・基板直付けで増設不可 ※選択可能 |
| ストレージ | 1TB(PCI Express 4.0 x4接続) |
| ディスプレイ | 13.4型 2,560×1,600 グレア タッチパネル搭載/リフレッシュレート:180Hz DCI-P3 100%/Pantone認証 |
| 冷却 | ステンレス鋼製ベイパーチャンバー 第2世代 Arc Flow Fans(0.1mmフィン) 液体金属サーマルコンパウンド ダストフィルター |
| 入出力 | USB4(Type-C・PD対応)×2 USB3.2 Gen2(Type-A)×1 HDMI×1 microSDカードリーダー×1 コンボジャック×1 |
| 無線 | Wi-Fi 7(802.11be)/Bluetooth 5.4 |
| カメラ | 前面:500万画素赤外線カメラ(Windows Hello顔認証対応) 背面:1,300万画素カメラ |
| サウンド | 3Dアレイマイク内蔵 |
| バッテリー | 70Wh |
| 消費電力 | 最大約200W |
| サイズ | タブレット:幅300×奥行き204×高さ13.0〜14.9mm キーボード装着時:幅300×奥行き209×高さ18.7〜20.7mm |
| 重量 | タブレット:約1.2kg キーボード装着時:約1.59kg |
キーボードを外せる13.4型
この機種はノートPCではなくタブレットです。本体の背面にキックスタンドがあり、キーボードは磁石で着脱します。
タブレットだけなら約1.2kg、キーボードを付けても約1.59kgです。ゲーミングPCとしては相当に軽い部類で、ふつうの13型ノートPCと同じ感覚で持ち歩けます。
ASUSの製品ページでは、キックスタンドは170°まで調整できるとしています。キックスタンドで立てると本体の下に空間ができるので、吸気も妨げません。
画面はタッチ対応です。ペンや指で直接操作する使い方もできます。
CPUはRyzen AI MAX+ 395(16コア32スレッド)
| CPU | コア数 | スレッド数 | クロック(最大) | NPU | PassMark |
| Ryzen AI MAX+ 395 | 16コア | 32スレッド | 5.1GHz | 最大50 TOPS | 54,837 |
CPUはRyzen AI MAX+ 395。16コア32スレッドで、NPUは最大50 TOPSです。
PassMarkは54,837。ノートPC向けCPU440件の中央値(14,544)の3.8倍で、ゲーミングノートPCの上位機と並ぶ数値です。13.4型のタブレットに入るCPUとしては異例です。
動画の書き出しやビルドのようにコアを使い切る作業では、単体GPUを積んだ大きいノートPCと張り合えます。
CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
グラフィックスはCPU内蔵のRadeon 8060S
| グラフィックス | 種別 | PassMark(G3D Mark) |
| Radeon 8060S | CPU内蔵 | 18,062 |
| (参考)RTX 4060 Laptop GPU | 単体GPU | 17,326 |
| (参考)RTX 5060 Laptop GPU | 単体GPU | 16,758 |
この機種は単体GPUを積んでいません。グラフィックスはCPUに内蔵されたRadeon 8060Sで、ビデオメモリはメインメモリから割り当てられます。
PassMarkのG3D Markは18,062。内蔵グラフィックスとしては非常に高く、単体GPUで言えばRTX 4060 Laptop GPU(17,326)と同じくらいの位置です。
ただし上位の単体GPUには届きません。RTX 5080 Laptop GPUは26,281、RTX 5090 Laptop GPUは28,373です。重いタイトルを高画質・高フレームレートで動かすなら、単体GPUを積む機種が向きます。
メモリをグラフィックスと分け合う仕組みなので、メモリ容量がそのまま効いてきます。64GBの構成を選べるのは、この点でも意味があります。
GPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
画面は2,560×1,600の180Hzタッチ
ディスプレイは13.4型で2,560×1,600ドット、リフレッシュレートは180Hzです。タッチパネルに対応します。
ASUSの製品ページでは、Pantone認証とDCI-P3色域100%対応を挙げています。色を扱う作業にも使える前提のパネルです。
当サイトの換算では8.0です。13.4型でこの解像度は細かいので、作業に使うなら表示倍率の設定で調整することになります。
画面の冷却にも手が入っています。ASUSはファンから少量の空気を回して、タッチ画面の表面温度を抑える専用の経路があるとしています。
ステンレス製ベイパーチャンバーと液体金属
薄いタブレットですが、冷却は本格的です。ASUSの製品ページによると、2025年モデルでは軽量なステンレス鋼製のベイパーチャンバーを新しく採用しています。
CPUにはThermal Grizzly社の液体金属サーマルコンパウンドを使い、ファンは第2世代Arc Flow Fans。フィンの厚さは0.1mmです。
ファンハウジングの上にはダストフィルターがあり、ホコリの侵入を防ぎます。ASUSはフルロード時の動作音を49dB以下としています。
端子はUSB4が2つ、カードリーダーはmicroSD
端子の構成は以下のとおりです。
| 端子 | 数 |
| USB4(Type-C・Power Delivery対応) | 2 |
| USB3.2 Gen2(Type-A) | 1 |
| HDMI | 1 |
| microSDカードリーダー | 1 |
| マイク/ヘッドホン・コンボジャック | 1 |
USB4のType-Cが2つあり、どちらもPower Deliveryに対応します。充電と映像出力を分けて使えるので、タブレットとしては使いやすい構成です。
有線LANの端子はありません。カードリーダーもmicroSDです。フルサイズのSDカードを使う方は変換が必要になります。
カメラは前面が500万画素の赤外線カメラ(顔認証対応)、背面が1,300万画素です。タブレットなので背面カメラも付いています。
無線はWi-Fi 7とBluetooth 5.4です。
構成は2つ、メモリで選ぶ
ASUSの仕様表に載っているGZ302EAの構成は以下の2つです。
| 構成 | CPU | メモリ | ストレージ |
| GZ302EA-AI916C64G | Ryzen AI MAX+ 395 | 64GB | 1TB |
| GZ302EA-AI916C | Ryzen AI MAX+ 395 | 32GB | 1TB |
違いはメモリだけで、32GBか64GBです。メモリはLPDDR5Xで基板に直付けなので、後から足せません。グラフィックスがメモリを分け合う仕組みであることも踏まえると、ここは最初に決めておきたいところです。
ASUS Storeで扱っているのは32GBの構成です。Amazonでは64GBの構成も出ています。
バッテリーは70Wh、ACアダプターは最大約200Wです。
レビューは以上です。
詳細について気になる方はASUS公式サイトからご確認お願いします。
まとめ
ROG Flow Z13(GZ302EA)のレビューをしました。
この機種の特徴は大きく分けて3つです。
- タブレットだけなら約1.2kg、キーボードを付けても約1.59kg
- Ryzen AI MAX+ 395(16コア32スレッド)でPassMark 54,837
- グラフィックスはCPU内蔵のRadeon 8060S(G3D 18,062)
13.4型のタブレット型ゲーミングPCです。CPUはRyzen AI MAX+ 395で、当サイトの比較表でも上位に入ります。グラフィックスはCPU内蔵ですが、内蔵としては非常に高い性能です。
注意したいのは、単体GPUが無いこと、メモリが基板直付けで増設できないこと、カードリーダーがmicroSDであることです。軽さとCPU性能を取るか、単体GPUを取るかで評価が分かれる機種です。
今回の記事が少しでもノートPC選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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