こんにちはマサです。
今回はThinkCentre neo 55s Small Gen 6(Ryzen 200シリーズ)・ビジネス向けデスクトップPCのレビューをしていきます。
結論からお伝えすると、
ThinkCentre neoのスモール筐体(SFF)で、AMD Ryzen 200シリーズを積む機種です。約4.33kgです。
上位のRyzen 7 250は8コアでPassMark 25,139。NPUも最大16TOPSを持ちます。
電源は内蔵200W。光学ドライブとカードリーダーは付かない、すっきりした構成です。
なお同じ名前でRyzen AI 300シリーズを積む別の機種もあります。買う前に確認が要ります。
ThinkCentre neo 55s Small Gen 6(Ryzen 200シリーズ)の評価

※評価はmasalog運営者の主観です
各項目は1.0〜5.0で評価しています。
| 点数 | 意味 |
| 5.0 | このクラスで最高水準 |
| 4.0 | 十分に満足できる |
| 3.0 | 標準的。価格なりで不足はない |
| 2.0 | 用途によっては足りない |
| 1.0 | おすすめしない |
5項目の内容は以下のとおりです。
| 項目 | 見ているもの |
| 処理性能 | CPU・メモリ・ストレージ。事務作業や制作の快適さ |
| コスパ | 絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか |
| 拡張性・端子 | 端子の種類と数、メモリやSSDの増設可否 |
| 設置性 | 本体のサイズと重量、置き場所の自由度 |
| デザイン・質感 | 外観、筐体の素材、仕上げ |
総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。
向いている人
- ふだんの処理性能を取りたい方(Ryzen 7 250は8コア・25,139)
- できるだけ軽いSFFが欲しい方(約4.33kgです)
- 消費電力を抑えたい方(内蔵200Wです)
- 光学ドライブが要らない方(そのぶん構成がすっきりします)
向かない人
- Copilot+ PCの機能を使いたい方(NPUは最大16TOPSです)
- CDやDVD、SDカードを使う方(光学ドライブもカードリーダーもありません)
- 拡張カードを2枚挿したい方(PCI Express x1がありません)
- 無線LANを標準で使いたい方(カスタマイズで足す必要があります)
ThinkCentre neo 55s Small Gen 6(Ryzen 200シリーズ)のスペック評価
各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。
各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。
| 項目 | 基準にしている数値 | 換算のしかた |
| CPU | PassMark(CPU Mark) | ノートPC向けCPU427件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| NPU | AIアクセラレーターの処理性能(TOPS) | 40TOPS=6.0/80TOPS=10.0 |
| メモリ | 容量 | 8GB=5.0/16GB=7.0/32GB=9.0/64GB=10.0 |
| ストレージ | 容量と規格 | 256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0 |
| 映像出力 | 同時に出せる画面数 | 1画面=4.0/2画面=6.0/3画面=8.0/4画面=10.0 |
| 電源 | 電源ユニットの定格W数 | 500W=5.0/750W=7.5/1000W=10.0 |
CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。
仕様書(2025年7月23日・製品番号 13G1S00700)に載っている上位構成で評価したものです。このチャートには「ディスプレイ」と「バッテリー」の軸がありません。画面の付かないデスクトップだからです。グラフィックスの軸も外しています。CPU内蔵グラフィックスは比較表に載っていないため、換算すると0.0になってしまい、実態を表さないからです。ビジネス向けの機種なので、評価軸も仕事で効くところに寄せています。なおこの機種はノートPC向けのCPUを積むため、CPUの母数もノートPC向け(427件)で見ています。
CPUの6.9は8コアのRyzen 7 250によるもの。PassMarkは25,139で、ノートPC向けCPU427件の中央値(14,657)を大きく上回ります。
NPUの3.6は最大16TOPSによるもの。Copilot+ PCの条件(40TOPS以上)には届きません。下位のRyzen 5 220にはNPUがありません。
メモリの7.0は16GB(16GB×1)によるもの。DDR5のSODIMMで、2スロットのうち1つが空いています。上限は64GBです。
ストレージの7.0は512GBによるもの。M.2 2280スロットが2つあり、1つ空いています。
映像出力の6.0はDisplayPortとHDMIの2系統によるもの。電源の2.0は内蔵200Wによるものです。
設置性の軸は外し、代わりにNPUを入れました。約4.33kgは当サイトの換算では上限に張り付いてしまうためです。
デスクトップPCのスペック目安
どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。
| CPU | メモリ | ストレージ | |
| Web・動画視聴・文書作成が中心 | Intel Core 5/Core Ultra 5 AMD Ryzen 5 | 16GB | 512GB以上 |
| 表計算や資料作成が多い | Intel Core Ultra 5〜7 AMD Ryzen 7 | 16GB〜32GB | 512GB以上 |
| 写真編集・軽い動画編集をする | Intel Core Ultra 7 AMD Ryzen 7 | 32GB | 1TB以上 |
| 3Dやゲームもする | Intel Core Ultra 7以上 | 32GB以上 | 1TB以上+独立GPU |
この機種は表の上から3行目まで対応できます。4行目は独立GPUが前提になりますが、PCI Express x16が空いているのであとから足せます(電源は200Wです)。
ThinkCentre neo 55s Small Gen 6(Ryzen 200シリーズ)のスペック
主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。
| 項目 | 内容 |
| 筐体 | SFF(スモール) |
| OS | Windows 11 Pro 64bit(日本語版) 稼働確認:Windows 11 Home/Pro |
| CPU | AMD Ryzen 7 250 プロセッサー(8コア・3.30GHz・キャッシュ16MB)NPU 最大16TOPS AMD Ryzen 5 220 プロセッサー(6コア・3.20GHz・キャッシュ16MB)NPUなし |
| チップセット | プロセッサーに統合 インテルAMT・vPro:非対応 |
| メモリ | 8GB(8GB×1)/16GB(16GB×1)DDR5 SDRAM SODIMM ※構成により異なります 最大64GB/2スロット(空き1) |
| ストレージ | 256GB/512GB SSD(PCIe NVMe/M.2・OPAL2.0対応) ※構成により異なります |
| 光学ドライブ | なし |
| メディアカードリーダー | なし |
| グラフィックス | AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 250) AMD Radeon 740M グラフィックス(Ryzen 5 220) DisplayPort/HDMI 4096×2160ドット(アナログ出力なし) |
| 拡張スロット | PCI Express x16:1(空き1)Gen4.0 ハーフレングス・ロープロファイル PCI Express x1:なし M.2 2230:1(空き1)/M.2 2280:2(空き1) |
| 拡張ベイ | 3.5型:1(空き1) 5.25型:0 |
| セキュリティ | TPM(TCG V2.0準拠)、パワーオンパスワード、ハードディスクパスワード、アドミニストレーターパスワード、ケーブルロックスロット シャーシイントルージョンスイッチを搭載可能(カスタマイズ) |
| 無線 | WLAN なし/Bluetooth なし ※カスタマイズによる選択 |
| 有線LAN | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T(Wake on LAN対応) |
| 付属品 | フルサイズ キーボード(109A 日本語・OADG準拠・USB)、光学ホイール・マウス(USB) フロアスタンド、エアディフレクター、電源コード |
| 本体寸法 | 約 89 × 274.8 × 336mm(幅×奥行×高さ) |
| 重量 | 約4.33kg(最大構成時) |
| 電源 | 内蔵電源ユニット 200W/AC 100-240V(50/60Hz)【80PLUS・効率90%】 最大消費電力 200W |
| 保証 | 1年間・翌営業日オンサイト修理 |
同じ名前で中身が違う2機種
はじめに注意点があります。
「ThinkCentre neo 55s Small Gen 6」という名前の機種は2つあり、積んでいるCPUが違います。この記事はAMD Ryzen 200シリーズを積むほう(製品ページの型番 len102c0068)です。
もう1つはAMD Ryzen AI 300シリーズを積むほう(len102c0075)で、そちらはNPUを最大50TOPS備えます。
レノボの製品ページのタイトルは、こちらが「ThinkCentre neo 55s Small Gen 6(AMD)」、もう一方が「ThinkCentre neo 55s Small Gen 6(AMD Ryzen™ AI )」となっています。
筐体と端子の構成は同じで、違うのはCPU、NPU、グラフィックス、そして電源容量(200W対260W)です。注文前に、どちらのページを見ているかを確認してください。
処理性能

CPUはRyzen 200シリーズから2種類です。
| CPU | コア数 | クロック | グラフィックス | NPU | PassMark |
| Ryzen 7 250 | 8コア | 3.30GHz | Radeon 780M | 最大16TOPS | 25,139 |
| Ryzen 5 220 | 6コア | 3.20GHz | Radeon 740M | なし | 18,539 |
上位のRyzen 7 250はPassMark 25,139。ノートPC向けCPU427件の中央値(14,657)を大きく上回ります。8コアで3.30GHz、キャッシュ16MBという構成です。
下位のRyzen 5 220は18,539で6コア。こちらも中央値は上回ります。
NPUは上位のRyzen 7 250だけに載り、最大16TOPSです。Ryzen 5 220にはありません。どちらもCopilot+ PCの条件(40TOPS以上)には届きません。
ふだんの処理性能だけで見ると、Ryzen 7 250(25,139)は同じ筐体のRyzen AI 300シリーズ版(Ryzen AI 7 350・24,965)をわずかに上回ります。AI向けの型番が付いているほうが下に出る形です。
グラフィックスはRyzen 7 250がRadeon 780M、Ryzen 5 220がRadeon 740Mです。vProやDASHといったリモート管理には対応しません。
CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
光学ドライブもカードリーダーもない

この機種は光学ドライブとメディアカードリーダーを積みません。5.25型ベイそのものがありません。
同じThinkCentreのSFFでも、M70s/M75s/M90s/neo 30s/neo 50sはいずれもUltra Slim DVDスーパーマルチ ドライブを標準で積みます。この55sシリーズだけが例外です。
そのぶん本体は小さくまとまります。約 89 × 274.8 × 336mm、重量は約4.33kg。幅89mmはM75s Small Gen 6と並んで最小で、奥行きと高さは当サイトで扱ったThinkCentreのSFFのなかでいちばん短くなります。
CDやDVDを使わない運用なら、この割り切りはそのまま利点になります。使うなら外付けドライブが要ります。
SDカードも同じです。カードリーダーが要るなら、M70sやneo 50sを見るほうが確実です。
3.5型ベイは1つ空いているので、大容量のHDDは足せます。
入出力端子

端子の構成は以下のとおりです。
| 端子 | 数 | 位置 |
| USB-A(USB 3.2 Gen1) | 2 | 前面 |
| USB Type-C(USB 3.2 Gen1・最大15W給電) | 1 | 前面 |
| USB-A(USB 3.2 Gen1) | 2 | 背面 |
| USB 2.0(Type-A) | 2 | 背面 |
| DisplayPort | 1 | 背面 |
| HDMI | 1 | 背面 |
| 有線LAN(RJ-45) | 1 | 背面 |
| マイク入力 | 1 | 前面 |
| マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック | 1 | 前面 |
| ライン出力 | 1 | 背面 |
映像出力はDisplayPortとHDMIの2系統です。外部モニターは2台までです。どちらも4096×2160ドットまでです。VGAはありません。
USBは前面にType-Aが2つとType-Cが1つ、背面にType-Aが2つとUSB 2.0が2つです。前面のType-Cは最大15Wの給電に対応します。
背面にUSB 3.2 Gen1が2つあるので、外付けSSDを常設しても速度は出ます。M75s Small Gen 5(背面すべてUSB 2.0)より扱いやすい構成です。
レノボの製品ページには、シリアルポートを2つ、パラレルポートを1つカスタマイズで追加できるとあります。
前面にマイク入力とコンボジャックの両方があり、背面にライン出力があります。有線LANも背面です。
拡張性

PCI Expressは x16 が1つだけで、x1 はありません。拡張カードは1枚までです。
ほかのThinkCentre SFFはx1を1つか2つ持つので、ここは見劣りします。グラフィックボードとキャプチャーボードを両方挿す、といった使い方はできません。
さらに電源が200Wなので、足せるグラフィックボードは補助電源の要らない低消費電力のカードに限られます。
M.2 2280スロットは2つあり、1つ空いています。SSDを1枚増設できます。M.2 2230(WiFi用)も空いています。
メモリはDDR5のSODIMM(ノートPC用の規格)で、2スロットのうち1つが空いています。上限は64GBです。デスクトップ用のUDIMMとは互換性がないので、増設時は注意が要ります。
3.5型ベイも1つ空いています。
設置とセキュリティ

本体寸法は約 89 × 274.8 × 336mm(幅×奥行×高さ)、重量は約4.33kg(最大構成時)です。
当サイトで扱ったThinkCentreのSFFのなかではいちばん軽く、奥行きも短くなります(M90s Small Gen 6が約5.3kg・奥行299.7mm、neo 50s Small Gen 6が約4.62kg・奥行291.7mm)。
電源は内蔵の200Wで、80PLUS認証・効率90%とされています。エアディフレクターも同梱です。
セキュリティ面では、TPM(TCG V2.0準拠)、パワーオンパスワード、ハードディスクパスワード、アドミニストレーターパスワードを備えます。シャーシイントルージョンスイッチもカスタマイズで追加できます。
無線LANとBluetoothは標準では載りません。必要ならカスタマイズで足す形になります。
保証は1年間で、国内は翌営業日オンサイト修理です。キーボードとマウスは付属します。
兄弟機と比べる

同じ筐体のRyzen AI 300シリーズ版、それにIntel版のneo 50s Small Gen 6と並べると、以下のようになります。
| 項目 | 55s Gen 6(Ryzen 200) | 55s Gen 6(Ryzen AI 300) | neo 50s Small Gen 6(Intel) |
| CPU | Ryzen 7 250(8コア・25,139)/Ryzen 5 220(6コア・18,539) | Ryzen AI 7 350(8コア・24,965) | Core Ultra 7 265(20コア・49,689)ほか |
| NPU | 最大16TOPS(Ryzen 7 250のみ) | 最大50TOPS(Copilot+ PC対応) | 最大13TOPS |
| グラフィックス | Radeon 780M/740M | Radeon 860M | インテル グラフィックス |
| メモリ規格 | DDR5 SODIMM(2スロット・上限64GB) | DDR5 SODIMM(2スロット・上限64GB) | DDR5 UDIMM(2スロット・上限64GB) |
| 光学ドライブ | なし | なし | DVDスーパーマルチ搭載 |
| PCI Express x1 | なし | なし | 1(空1) |
| 電源 | 内蔵200W | 内蔵260W | 内蔵200W |
| 重量 | 約4.33kg | 約4.33kg | 約4.62kg |
こちらが上なのはCPUの数値(25,139対24,965)と、選択肢が2種類ある点です。消費電力も200Wと小さく収まります。
Ryzen AI 300シリーズ版が上なのはNPU(最大50TOPS)とグラフィックス(860M)、それに電源の余裕(260W)です。Copilot+ PCの機能が要るならそちらになります。
Intel版のneo 50s Small Gen 6はCPUの上限(49,689)と光学ドライブ、PCI Express x1の有無で上です。
「AI機能は要らない。ふだんの処理と小ささを取りたい」という条件なら、この機種が素直な選択になります。
レビューは以上です。
詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。
まとめ

ThinkCentre neo 55s Small Gen 6(Ryzen 200シリーズ)のレビューをしました。
この機種の特徴は大きく分けて3つです。
- Ryzen 7 250は8コア・PassMark 25,139。NPUは最大16TOPS
- 約4.33kg・内蔵200W。ThinkCentreのSFFではいちばん小さい部類
- 光学ドライブもカードリーダーもなし。PCI Express x1もなし
AI機能は要らないが、ふだんの処理性能と小ささを取りたい方に向いたSFFです。8コアのRyzen 7 250(25,139)を積み、約4.33kg・内蔵200Wに収まります。
弱いのは拡張カードの枚数と光学まわりです。PCI Expressはx16が1つだけで、光学ドライブもカードリーダーもありません。
Copilot+ PCの機能が要るなら、同じ筐体のThinkCentre neo 55s Small Gen 6(Ryzen AI 300シリーズ・NPU 最大50TOPS)という選択肢があります。
今回の記事が少しでもノートPC選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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