こんにちはマサです。
今回はThinkCentre M70s Small Gen 6(Intel)・ビジネス向けデスクトップPCのレビューをしていきます。
結論からお伝えすると、
ThinkCentreのスモール筐体(SFF)で、Core Ultra シリーズ2を積む機種です。幅92.5mmで約5.1kgです。
メモリスロットが4つあり、上限は128GB。DVDスーパーマルチドライブと3-in-1メディアカードリーダーも標準で付きます。
映像出力はDisplayPort 2つとHDMI 1つで、外部モニターを3台つなげます。
ただし無線LANは標準では載らず、保証も1年間です。
ThinkCentre M70s Small Gen 6(Intel)の評価

※評価はmasalog運営者の主観です
各項目は1.0〜5.0で評価しています。
| 点数 | 意味 |
| 5.0 | このクラスで最高水準 |
| 4.0 | 十分に満足できる |
| 3.0 | 標準的。価格なりで不足はない |
| 2.0 | 用途によっては足りない |
| 1.0 | おすすめしない |
5項目の内容は以下のとおりです。
| 項目 | 見ているもの |
| 処理性能 | CPU・メモリ・ストレージ。事務作業や制作の快適さ |
| コスパ | 絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか |
| 拡張性・端子 | 端子の種類と数、メモリやSSDの増設可否 |
| 設置性 | 本体のサイズと重量、置き場所の自由度 |
| デザイン・質感 | 外観、筐体の素材、仕上げ |
総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。
向いている人
- メモリを多く積みたい方(4スロット・上限128GB)
- 外部モニターを3台つなぎたい方(DisplayPort 2つとHDMI)
- CDやDVD、SDカードを使う方(光学ドライブとカードリーダー付き)
- 背面でも高速なUSBを使いたい方(背面4つすべてUSB 3.2 Gen1)
向かない人
- 無線LANを標準で使いたい方(カスタマイズで足す必要があります)
- 長い保証が欲しい方(1年間です。M90s Small Gen 6は3年間)
- 省スペースにしたい方(約5.1kgです)
- 買った時点で独立GPUが要る方(カスタマイズでの選択になります)
ThinkCentre M70s Small Gen 6(Intel)のスペック評価
各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。
各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。
| 項目 | 基準にしている数値 | 換算のしかた |
| CPU | PassMark(CPU Mark) | デスクトップPC向けCPU272件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| メモリ | 容量 | 8GB=6.0/16GB=7.5/32GB=9.0/64GB=10.0 |
| ストレージ | 容量と規格 | 256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0 |
| 映像出力 | 同時に出せる画面数 | 1画面=4.0/2画面=6.0/3画面=8.0/4画面=10.0 |
| 電源 | 電源ユニットの定格W数 | 500W=5.0/750W=7.5/1000W=10.0 |
| 設置性 | 本体の重量 | 5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0 |
CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。
仕様書(2025年6月17日・製品番号 12YJS00G00)に載っている上位構成で評価したものです。このチャートには「ディスプレイ」と「バッテリー」の軸がありません。画面の付かないデスクトップだからです。グラフィックスの軸も外しています。CPU内蔵グラフィックスは比較表に載っていないため、換算すると0.0になってしまい、実態を表さないからです。ビジネス向けの機種なので、評価軸も仕事で効くところに寄せています。
CPUの7.7は20コアのCore Ultra 7 265によるもの。PassMarkは49,689で、デスクトップPC向けCPU272件の中央値(21,753)の2.5倍を超えます。
メモリの7.5は16GB(16GB×1)によるもの。DDR5 UDIMMで、4スロットのうち3つが空いています。上限は128GBです。
ストレージの7.0は512GBによるもの。M.2 2280スロットが2つあり、1つ空いています。
映像出力の8.0はDisplayPort 2つとHDMI 1つの3系統によるもの。DisplayPortは5120×2880ドットまで出せます。
電源の2.6は内蔵260Wによるもの。80PLUS認証で効率90%です。
設置性の9.9は約5.1kg(最大構成時)によるものです。
拡張性の軸は入れていません。PCI Express x16が1つ、x1が2つ、M.2が2つ、3.5型ベイが1つ、いずれも空いており、当サイトの換算では上限の10.0に張り付いてしまうためです。この点は本文で書きました。
デスクトップPCのスペック目安
どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。
| CPU | メモリ | ストレージ | |
| Web・動画視聴・文書作成が中心 | Intel Core 5/Core Ultra 5 AMD Ryzen 5 | 16GB | 512GB以上 |
| 表計算や資料作成が多い | Intel Core Ultra 5〜7 AMD Ryzen 7 | 16GB〜32GB | 512GB以上 |
| 写真編集・軽い動画編集をする | Intel Core Ultra 7 AMD Ryzen 7 | 32GB | 1TB以上 |
| 3Dやゲームもする | Intel Core Ultra 7以上 | 32GB以上 | 1TB以上+独立GPU |
この機種は表のいちばん下の行まで対応できます。買った時点では内蔵グラフィックスですが、PCI Express x16が空いているのであとからグラフィックボードを足せます(電源は260Wです)。
ThinkCentre M70s Small Gen 6(Intel)のスペック
主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。
| 項目 | 内容 |
| 筐体 | SFF(スモール) |
| OS | Windows 11 Pro 64bit(日本語版) 稼働確認:Windows 11 Home/Pro、Windows 11 IoT Enterprise LTSC、Ubuntu LTS |
| CPU | インテル Core Ultra 7 プロセッサー 265(20コア・2.40GHz・キャッシュ36MB)vPro対応 インテル Core Ultra 5 プロセッサー 225(10コア・3.30GHz・キャッシュ22MB)vPro非対応 NPU 最大13TOPS(インテル AI Boost) |
| チップセット | インテル Q870 チップセット |
| メモリ | 16GB(16GB×1)DDR5 SDRAM UDIMM 最大128GB/4スロット(空き3) |
| ストレージ | 256GB/512GB SSD(PCIe NVMe/M.2・OPAL2.0対応) ※構成により異なります |
| 光学ドライブ | Ultra Slim DVDスーパーマルチ ドライブ(5.25型・9.0mm・固定式) |
| メディアカードリーダー | 3-in-1 メディアカードリーダー |
| グラフィックス | CPU内蔵(インテル グラフィックス) DisplayPort 5120×2880ドット/HDMI 4096×2160ドット ※レノボの製品ページではインテル Arc A310 と GeForce RTX 3050 もカスタマイズで選べるとしています(後日提供予定) |
| 拡張スロット | PCI Express x16:1(空き1)Gen4.0 ハーフレングス・ロープロファイル PCI Express x1:2(空き2)Gen3.0 M.2 2230:1(空き1)/M.2 2280:2(空き1) |
| 拡張ベイ | 3.5型:1(空き1) 5.25型:1(空き0・光学ドライブ搭載済み) |
| セキュリティ | TPM(TCG V2.0準拠)、パワーオンパスワード、ハードディスクパスワード、アドミニストレーターパスワード、ケーブルロックスロット |
| 無線 | WLAN なし/Bluetooth なし ※カスタマイズによる選択 |
| 有線LAN | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T(Wake on LAN対応) |
| 付属品 | フルサイズ キーボード(109A 日本語・OADG準拠・USB)、光学ホイール・マウス(USB) フロアスタンド、エアディフレクター、電源コード(1.8m) |
| 本体寸法 | 約 92.5 × 299.7 × 339.5mm(幅×奥行×高さ) |
| 重量 | 約5.1kg(最大構成時) |
| 電源 | 内蔵電源ユニット 260W/AC 100-240V(50/60Hz)【80PLUS・効率90%】 最大消費電力 260W |
| 保証 | 1年間・翌営業日オンサイト修理 |
処理性能
CPUはCore Ultra シリーズ2から2種類です。
| CPU | コア数 | クロック | キャッシュ | PassMark | vPro |
| Core Ultra 7 265 | 20コア | 2.40GHz | 36MB | 49,689 | 対応 |
| Core Ultra 5 225 | 10コア | 3.30GHz | 22MB | 30,318 | 非対応 |
Core Ultra 7 265のPassMarkは49,689。デスクトップPC向けCPU272件の中央値(21,753)の2.5倍を超えます。20コアなので、書き出しやビルドのように並列で効く処理に強くなります。
Core Ultra 5 225は30,318で、10コア。こちらも中央値を上回りますが、vProとインテルAMTには対応しません。台数を管理する仕組みが要るなら、上位のCore Ultra 7 265を選ぶ必要があります。
NPUはどちらも最大13TOPS(インテル AI Boost)です。Copilot+ PCの条件(40TOPS以上)には届きません。
グラフィックスはCPU内蔵です。製品ページではインテル Arc A310とGeForce RTX 3050もカスタマイズで選べるとしていますが、後日提供予定とされています。
CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
メモリは4スロット・128GBまで

この機種の持ち味はメモリです。スロットが4つあり、3つ空いています。上限は128GBです。
16GB×1で出荷されるので、同容量を足して段階的に増やすことも、4枚とも入れ替えて128GBにすることもできます。DDR5のUDIMMで、デスクトップ用の一般的な規格です。
ThinkCentreのSFFで4スロットを持つのは、この機種と上位のM90s Small Gen 6だけです。neo 50s/55s、M75sはいずれも2スロット・64GBまでです。
M.2 2280スロットは2つあり、1つ空いています。SSDを1枚増設できます。OPAL2.0対応なので暗号化も使えます。
PCI Expressは x16 が1つ(Gen4.0)、x1 が2つ(Gen3.0)あり、すべて空いています。グラフィックボードやキャプチャーボードを足せます。ただし電源が260Wなので、補助電源の要らないカードに限られます。
3.5型ベイも1つ空いているので、大容量のHDDを足せます。
光学ドライブとカードリーダー

Ultra Slim DVDスーパーマルチ ドライブを標準で積みます。厚さ9.0mmの5.25型で、固定式です。
さらに3-in-1 メディアカードリーダーも付きます。SDカードなどを直接読み込めます。
CDやDVD、カードを日常的に扱う業務なら、外付け機器を用意せずに済みます。ThinkCentreのTinyシリーズは仕様書の光学ドライブが「なし」で、カードリーダーは項目そのものがありません。
逆に光学メディアもカードも使わないなら、この分の厚みと重さは無駄になります。幅92.5mm・約5.1kgというサイズは、Tinyシリーズ(約1.2kg前後)より一回り以上大きくなります。
前面にはこの2つに加えて、USB-Aが4つとType-Cが1つ並びます。
入出力端子

端子の構成は以下のとおりです。
| 端子 | 数 | 位置 |
| USB-A(USB 3.2 Gen2) | 2 | 前面 |
| USB-A(USB 3.2 Gen1) | 2 | 前面 |
| USB Type-C(USB 3.2 Gen1・最大15W給電) | 1 | 前面 |
| USB-A(USB 3.2 Gen1) | 4 | 背面 |
| DisplayPort | 2 | 背面 |
| HDMI | 1 | 背面 |
| 有線LAN(RJ-45) | 1 | 背面 |
| マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック | 1 | 前面 |
| ライン出力 | 1 | 背面 |
| VGA | なし | — |
背面のUSB-A 4つは、すべてUSB 3.2 Gen1です。USB 2.0が1つもありません。外付けSSDやプリンターを背面に常設しても、速度で困る場面は少なくなります。
同じSFFでも、M90s Small Gen 6やneo 50s Small Gen 6は背面にUSB 2.0が2つあります。この点はこの機種が上です。
前面はUSB 3.2 Gen2のType-Aが2つ、Gen1のType-Aが2つ、Gen1のType-Cが1つ。Type-Cは最大15Wの給電に対応します。
映像出力はDisplayPortが2つとHDMIが1つです。外部モニターを3台つなげます。DisplayPortは5120×2880ドット、HDMIは4096×2160ドットまでです。
VGAはありません。有線LAN(1000BASE-T)、前面のコンボジャック、背面のライン出力を備えます。
設置と保証

本体寸法は約 92.5 × 299.7 × 339.5mm(幅×奥行×高さ)、重量は約5.1kg(最大構成時)です。
幅9cm強なので、机の下や横に縦置きで収まります。フロアスタンドが付属します。
電源は内蔵の260Wで、80PLUS認証・効率90%とされています。ACアダプターではないので、机の下にアダプターが転がりません。
エアディフレクターが付属します。筐体内のエアフローを整えるための部品です。
無線LANとBluetoothは標準では載りません。仕様書の「WLAN」「Bluetooth」の欄はどちらも「なし」です。必要ならカスタマイズで足す形になります。M.2 2230(WiFi用)スロットが空いているのはそのためです。
保証は1年間で、国内は翌営業日オンサイト修理です。上位のM90s Small Gen 6は3年間なので、ここは差が出ます。
兄弟機と比べる

同じThinkCentreのSFFと比べると、以下のようになります。
| 項目 | M70s Small Gen 6(本機) | M90s Small Gen 6 | neo 50s Small Gen 6 |
| CPU | Core Ultra 7 265(49,689)/Ultra 5 225 | Core Ultra 7 265(49,689)/Ultra 5 235 | Core Ultra 7 265(49,689)/Ultra 5 225/Ultra 3 205 |
| メモリ上限 | 128GB(4スロット) | 128GB(4スロット) | 64GB(2スロット) |
| M.2 2280 | 2(空1) | 3(空2) | 2(空1) |
| 背面USB | Gen1 ×4 | Gen1 ×2+USB 2.0 ×2 | Gen1 ×2+USB 2.0 ×2 |
| 映像出力 | DP×2+HDMI(3画面) | DP×2+HDMI(3画面) | DP×1+HDMI(2画面) |
| 電源 | 260W | 310W | 200W |
| 保証 | 1年間 | 3年間 | 1年間 |
こちらが上なのは背面USBの規格です。4つすべてがUSB 3.2 Gen1で、USB 2.0がありません。
M90s Small Gen 6が上なのは、CPUの下位構成(Ultra 5 235は36,345でUltra 5 225の30,318より上)、M.2 2280の数(3スロット)、電源(310W)、そして保証(3年間)です。
neo 50s Small Gen 6はメモリが2スロット・64GBまでで、映像出力も2系統です。そのぶん電源が200Wと小さく、本体も約4.62kgと軽くなります。
「メモリを多く積んで、背面でも高速なUSBを使いたい。保証は1年でよい」という条件なら、この機種が合います。
レビューは以上です。
詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。
まとめ

ThinkCentre M70s Small Gen 6(Intel)のレビューをしました。
この機種の特徴は大きく分けて3つです。
- メモリ4スロット・上限128GB。SFFでは最上位クラス
- 背面のUSB-A 4つがすべてGen1。USB 2.0なし
- 無線LANは標準では非搭載。保証は1年
メモリを多く積みたい業務用デスクトップとして手堅い機種です。4スロット・128GBまで伸び、光学ドライブとカードリーダーも標準で付きます。背面のUSBもすべてGen1です。
弱いのは無線と保証です。WLANとBluetoothは標準では載らず、保証も1年間です。
保証とM.2の数を優先するなら、上位のThinkCentre M90s Small Gen 6(M.2 2280が3スロット・電源310W・保証3年)という選択肢があります。
今回の記事が少しでもデスクトップPC選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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