こんにちはマサです。
今回はASUS TUF Gaming TM500(TM500MH)・ゲーミングデスクトップPCのレビューをしていきます。
結論からお伝えすると、
幅158.5mmの小さな筐体に、ノートPC向けのCPUを積んだゲーミングデスクトップPCです。このページで扱うのはRyzen 5 220とRTX 3050の構成(TM500MH-R516G5123050)です。
メモリは16GB(DDR5-5200)で最大64GB、ストレージは512GB。電源は180Wの80PLUS BRONZEで、CPUクーラーは空冷です。
重量は約5.9kg。デスクトップとしては小さく、机の上でも足元でも置き場所を選びません。MIL-STD-810Hのテストもクリアしています。
いっぽうで電源は180W。グラフィックスカードを後から大きいものへ載せ替える余地はほとんどありません。ASUSはRTX 3050のビデオメモリ容量を公表していない点にも注意が必要です。
ASUS TUF Gaming TM500(TM500MH)の評価
※評価はmasalog運営者の主観です
各項目は1.0〜5.0で評価しています。
| 点数 | 意味 |
| 5.0 | このクラスで最高水準 |
| 4.0 | 十分に満足できる |
| 3.0 | 標準的。価格なりで不足はない |
| 2.0 | 用途によっては足りない |
| 1.0 | おすすめしない |
5項目の内容は以下のとおりです。
| 項目 | 見ているもの |
| ゲーム性能 | CPU・グラフィックボードなど、ゲームの快適さに直結する性能 |
| コスパ | 絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか |
| 拡張性 | メモリ・ストレージ・グラフィックボードを後から足せるか。電源容量とスロット数 |
| 静音性・冷却 | 冷却方式とファン構成。高負荷時にどれだけ静かでいられるか |
| デザイン・質感 | 外観、筐体の素材、仕上げ |
総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。
向いている人
- 置き場所を取らないゲーミングデスクトップが欲しい方(幅158.5mm・約5.9kgです)
- フルHDで軽めのタイトルを遊びたい方(RTX 3050の構成です)
- 消費電力を抑えたい方(CPUはノートPC向けのRyzen 5 220、電源は180Wです)
- ガラスパネルとRGBライティングのある見た目が好みの方
向かない人
- 重いタイトルを高設定で遊びたい方(RTX 3050とRyzen 5 220の組み合わせです)
- あとからグラフィックスカードを載せ替えたい方(電源は180Wです)
- CPUの処理性能を重視する方(ノートPC向けのRyzen 5 220です)
- ビデオメモリの容量を確認してから買いたい方(ASUSは公表していません)
ASUS TUF Gaming TM500(TM500MH)のスペック評価
各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。
各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。
| 項目 | 基準にしている数値 | 換算のしかた |
| CPU | PassMark(CPU Mark) | デスクトップPC向けCPU272件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| グラフィックス | PassMark(G3D Mark) | デスクトップPC向けGPU143件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| メモリ | 容量 | 8GB=6.0/16GB=7.5/32GB=9.0/64GB=10.0 |
| ストレージ | 容量と規格 | 256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0(Gen5は+0.5) |
| 電源 | 電源ユニットの定格W数 | 500W=5.0/750W=7.5/1000W=10.0 |
| 冷却 | 冷却方式 | 空冷=6.0/簡易水冷=8.0/280mm以上の水冷=9.5 |
CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。
ASUS Storeの既定の構成(Ryzen 5 220・RTX 3050・16GB・512GB)で評価しています。据え置き機なので「ディスプレイ」と「バッテリー」の軸はありません。
CPUのRyzen 5 220はノートPC向けのCPUです。PassMarkは18,539で、デスクトップPC向けCPU272件の中央値(21,753)を下回ります。ASUS自身も「もともと高い電力効率が求められるノートパソコン向けに設計されたCPU」と説明しています。
グラフィックスについて、ASUSはこの構成のビデオメモリ容量を公表していません。当サイトの比較表ではRTX 3050の8GB版が12,460、6GB版が10,740で、換算するとそれぞれ4.0と3.2。差が0.8あるので低いほうの3.2を採りました。実際の容量によってここは変わります。
電源の1.8は180Wによるものです。当サイトの換算では500W=5.0なので、かなり低い位置になります。上位の構成(RTX 5050・RX 9060 XT)では330Wの80PLUS PLATINUMになります。
冷却の6.0は空冷によるものです。ASUSは銅製ヒートパイプのヒートシンクと90mmファンの組み合わせだと案内しています。
ゲーミングデスクトップPCのスペック目安
どのくらいのスペックが必要かは、遊びたいゲームと設定によって変わります。目安は以下のとおりです。
| CPU | メモリ | グラフィックボード | |
| 初級者 | Intel Core Ultra 5 AMD Ryzen 5 | 16GB | RTX 3050以上 RTX 5050以上 |
| 中級者 | Intel Core Ultra 5〜7 AMD Ryzen 5〜7 | 16GB〜32GB | RTX 5060以上 RTX 5060 Ti以上 |
| 上級者 | Intel Core Ultra 7〜9 AMD Ryzen 7〜9 | 32GB | RTX 5070以上 RTX 5070 Ti以上 |
| 超上級者 | Intel Core Ultra 9 AMD Ryzen 9 | 32GB以上 | RTX 5080以上 RTX 5090 |
この構成は表の初級者の行に当てはまります。RTX 3050とメモリ16GBという組み合わせだからです。ただしCPUはノートPC向けのRyzen 5 220で、表に挙げているデスクトップ向けCPUとは系統が違います。上位の構成を選べばRTX 5050やRadeon RX 9060 XTになり、中級者の行に近づきます。
ASUS TUF Gaming TM500(TM500MH)のスペック
主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。
| 項目 | 内容 |
| 筐体 | ゲーミングデスクトップPC(ソーラーエクリプスグレー) |
| モデル番号 | TM500MH-R516G5123050 |
| OS | Windows 11 Home 64ビット |
| CPU | AMD Ryzen 5 220(6コア12スレッド)+Radeon グラフィックス ※ノートPC向けのCPUです |
| グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3050 ※ASUSの仕様表にビデオメモリ容量の記載はありません |
| AI機能 | Ryzen AI(NPU 最大16 TOPS) |
| メモリ | 16GB(DDR5-5200)/最大64GB |
| ストレージ | 512GB(PCI Express 4.0 x4接続 NVMe/M.2) |
| 拡張スロット | PCI Express 4.0 x4スロット(形状はx16)×1(空き×0) Wi-Fi用 M.2コネクター×1(空き×0) SSD用 M.2コネクター×2(空き×1) ※ストアの構成ページにはWi-Fi用M.2しか書かれていません。仕様表の記載を載せています |
| 冷却 | 空冷(銅製ヒートパイプ+90mmファン) |
| 入出力(前面) | USB3.2 Gen1(Type-C)×1 USB3.2 Gen1(Type-A)×2 マイクロホン/ヘッドホン/ヘッドセット・コンボジャック×1 |
| 入出力(背面) | USB3.2 Gen1(Type-A)×1 USB2.0×2 DisplayPort×1 有線LAN(RJ45・1Gb)×1 ラインイン×1/ラインアウト×1/マイク入力×1 |
| 映像出力(ビデオカード) | DisplayPort×3/HDMI×1 |
| 無線 | Wi-Fi 6(802.11ax)/Bluetooth 5.4 |
| サウンド | ハイ・デフィニション・オーディオ準拠 |
| 電源 | 180W(80PLUS BRONZE) ※上位の構成は330W(80PLUS PLATINUM) |
| セキュリティ | Kensingtonセキュリティスロット(7mm×3mm) |
| 堅牢性 | MIL-STD-810H準拠 |
| サイズ | 幅158.5×奥行き337.9×高さ364.3mm |
| 重量 | 約5.9kg |
GPUはRTX 3050。ビデオメモリ容量は非公表
| GPU | ビデオメモリ | PassMark(G3D Mark) |
| RTX 3050(8GB版) | 8GB | 12,460 |
| RTX 3050(6GB版) | 6GB | 10,740 |
| RTX 5050(上位構成) | 8GB | 16,765 |
| Radeon RX 9060 XT(上位構成) | 16GB | 20,135 |
この構成のグラフィックスはデスクトップ向けのGeForce RTX 3050です。ASUSはビデオメモリの容量を公表していません。当サイトの比較表では8GB版が12,460、6GB版が10,740で、デスクトップPC向けGPU143件の中央値(15,042)を下回ります。フルHDで軽めのタイトルを遊ぶ構成です。
上位の構成ではRTX 5050(16,765)とRadeon RX 9060 XT 16GB(20,135)が選べます。数値で見るとRX 9060 XTはRTX 3050の1.6倍前後です。
グラフィックスカードはASUS Dualシリーズで、2基のAxial-techファンを備えた2.5スロット厚のモデルだとASUSは説明しています。
GPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
CPUはノートPC向けのRyzen 5 220
| CPU | コア数 | スレッド数 | クロック(最大) | TDP | PassMark |
| Ryzen 5 220(この構成) | 6コア | 12スレッド | 4.9GHz | 28W | 18,539 |
| Ryzen 7 260(上位構成) | 8コア | 16スレッド | 5.1GHz | 45W | 27,938 |
CPUはRyzen 5 220。6コア12スレッドで、最大4.9GHzまで上がります。ノートPC向けのCPUで、このTM500はそれをデスクトップの筐体に積んでいます。
PassMarkは18,539。デスクトップPC向けCPU272件の中央値(21,753)を下回る位置です。ASUSはこの選択について、デスクトップ級の性能を保ちながら温度上昇と消費電力を抑えるためだと説明しています。
上位の構成では8コア16スレッドのRyzen 7 260(27,938)が選べます。こちらはRadeon RX 9060 XTとの組み合わせです。
NPUも内蔵していて、ASUSの仕様表には最大16 TOPSと記載があります。Copilot+ PCの要件(40 TOPS)には届きません。
CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
冷却は空冷。90mmファンと銅製ヒートパイプ
CPUクーラーは空冷です。ASUSは銅製ヒートパイプを備えたヒートシンクと90mmの冷却ファンを組み合わせ、静かに安定して動くように設計したと説明しています。
当サイトの換算では空冷が6.0、簡易水冷が8.0です。数値としては低く出ますが、消費電力の小さいCPUと組み合わせる前提なら釣り合っています。
本体はMIL-STD-810Hの試験をクリアしています。落下・高度・高温・低温・振動といった条件での試験です。
メモリは16GB。上限は64GB
メモリは16GBのDDR5-5200で、上限は64GBです。当サイトの換算では16GBが7.5、32GBが9.0なので、増やす余地は残されています。
ASUSの製品ページでは、対応するメモリを最大64GBのDDR5-5600と案内しています。ストアの仕様表はDDR5-5200なので、表記が分かれています。
6つある構成はすべて16GBです。32GBで買いたい場合は、購入後に自分で増設することになります。
ストレージは512GB。端子は前面にType-C
ストレージは512GBのPCI Express 4.0接続。当サイトの換算では7.0です。1TBの構成も用意されています。
仕様表にはSSD用のM.2コネクターが2つあり、空きが1つと書かれています。あとからSSDを足す余地はありそうですが、ストアの構成ページにはWi-Fi用M.2しか書かれていないので、購入前に確認しておきたいところです。
端子の構成は以下のとおりです。
| 端子 | 数 |
| USB3.2 Gen1(Type-C・前面) | 1 |
| USB3.2 Gen1(Type-A・前面) | 2 |
| USB3.2 Gen1(Type-A・背面) | 1 |
| USB2.0(Type-A・背面) | 2 |
| DisplayPort(背面) | 1 |
| 有線LAN(RJ45・背面) | 1 |
前面はUSB3.2 Gen1のType-Cが1つとType-Aが2つ、それにヘッドセット用のコンボジャック。背面はType-Aが1つとUSB2.0が2つで、Type-Aは合計5つです。
背面の映像出力はDisplayPortが1つだけです。複数のモニターをつなぐときは、グラフィックスカード側のDisplayPort×3とHDMI×1を使います。有線LANは1Gb対応、無線はWi-Fi 6とBluetooth 5.4です。
幅158.5mm・約5.9kgの筐体と6つの構成
本体は幅158.5×奥行き337.9×高さ364.3mm、重量は約5.9kg。ASUSは15リットルのスモールファクタと案内しています。
サイドパネルはガラス製で、内部はオレンジのRGBライティングに照らされます。前面パネルのライティングは暗い場所で端子を見つけやすくするためのものだとASUSは説明しています。Aura Syncに対応していて、Armoury Crateから設定できます。
ASUS Storeに並んでいる構成は以下の6つです。
| ASUS Storeの構成 | CPU | メモリ/ストレージ | 電源 |
| RTX 3050 | Ryzen 5 220 | 16GB/512GB(この記事の構成) | 180W |
| RTX 3050 | Ryzen 5 220 | 16GB/1TB | 180W |
| RTX 5050 | Ryzen 5 220 | 16GB/512GB | 330W |
| RTX 5050 | Ryzen 5 220 | 16GB/1TB | 330W |
| Radeon RX 9060 XT | Ryzen 5 220 | 16GB/512GB | 330W |
| Radeon RX 9060 XT | Ryzen 7 260 | 16GB/512GB | 330W |
ストアの商品ページには、Intel製CPUを積むモデルの案内も出ています。
レビューは以上です。
詳細について気になる方はASUS公式サイトからご確認お願いします。
まとめ
ASUS TUF Gaming TM500(TM500MH)のレビューをしました。
この機種の特徴は大きく分けて3つです。
- 幅158.5mm・約5.9kgの小さな筐体とMIL-STD-810H準拠の堅牢性
- CPUはノートPC向けのRyzen 5 220。NPUは最大16 TOPS
- 電源は180Wの80PLUS BRONZE、冷却は空冷
小さな筐体にRTX 3050とRyzen 5 220を収めた、入門向けのゲーミングデスクトップPCです。ノートPC向けのCPUを使うことで発熱と消費電力を抑えています。
注意したいのは、電源が180Wでグラフィックスカードの載せ替えに向かないこと、RTX 3050のビデオメモリ容量が公表されていないこと、そしてメモリが全構成16GBであることです。長く使って性能を足していきたいなら、同じTUF Gamingでも拡張スロットの多い機種を見ておくことをおすすめします。
今回の記事が少しでもデスクトップPC選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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