こんにちはマサです。
今回はThinkPad T16g Gen 3(16型 Intel)・高性能16型ノートPCのレビューをしていきます。
結論からお伝えすると、
ThinkPadのTシリーズに「g(グラフィックス)」が付いた、独立GPUを積む16型です。
24コアのCore Ultra 9 285HXとGeForce RTX 5090 Laptop GPUまで選べます。当サイトの比較表では、どちらもノートPC向けの最上位クラスです。
メモリはSODIMMが4スロットあり、ECC対応のモジュールも選べます。
バッテリーは99.9Whrで、重量は約2.54kgから。据え置きで使う前提の機種です。
ThinkPad T16g Gen 3(16型 Intel)の評価

※評価はmasalog運営者の主観です
各項目は1.0〜5.0で評価しています。
| 点数 | 意味 |
| 5.0 | このクラスで最高水準 |
| 4.0 | 十分に満足できる |
| 3.0 | 標準的。価格なりで不足はない |
| 2.0 | 用途によっては足りない |
| 1.0 | おすすめしない |
5項目の内容は以下のとおりです。
| 項目 | 見ているもの |
| 処理性能 | CPU・メモリ・ストレージ。書き出しやビルド、重いデータの扱いやすさ |
| グラフィックス | 搭載GPU。3D・CAD・映像編集・AI処理の速さ |
| コスパ | 絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか |
| 携帯性 | 重量・本体サイズ・バッテリー容量 |
| 拡張性・端子 | 端子の種類と数、メモリやSSDの増設可否 |
総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。
向いている人
- 映像編集や3Dレンダリングをする方
- ノートPCで最上位のGPUが必要な方
- メモリを大きく積みたい方(4スロット)
- Thunderbolt 5を使いたい方
向かない人
- 持ち歩く時間が長い方(約2.54kg〜)
- 動作音の静かさを優先する方
- 価格を抑えたい方
- 事務作業が中心の方(過剰な性能です)
ThinkPad T16g Gen 3(16型 Intel)のスペック評価
各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。
各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。
| 項目 | 基準にしている数値 | 換算のしかた |
| CPU | PassMark(CPU Mark) | ノートPC向けCPU422件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| グラフィックス | PassMark(G3D Mark) | ノートPC向けGPUの最高値で10.0、ミドルクラスで5.0 |
| メモリ | 容量 | 8GB=5.0/16GB=7.0/32GB=9.0/64GB=10.0 |
| ストレージ | 容量と規格 | 256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0(Gen5は+0.5) |
| ディスプレイ | 解像度・パネル・リフレッシュレート | フルHD/60Hz=5.0を基準に、解像度とHz、有機ELを加点 |
| バッテリー | バッテリー容量(Whr) | 50Whr=5.0/80Whr=8.0/100Whr=10.0 |
CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。
カスタマイズで選べる上位の構成で評価したものです。
グラフィックスの10.0はGeForce RTX 5090 Laptop GPUによるもの。当サイトのノートPC向けGPU68件でいちばん高い数値です。
CPUの9.7は24コアのCore Ultra 9 285HXによるもの。こちらもノートPC向けCPU422件の上位です。
バッテリーの10.0は99.9Whrによるもの。ノートPCで積める上限に近い容量です。
ストレージの8.5は1TBによるもの。レノボの仕様書で確認できたのは512GBと1TBまでで、上限は公表されていません。
モバイルワークステーションのスペック目安
どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。
| CPU | メモリ | GPU | |
| 写真編集・事務作業が中心 | Intel Core Ultra 5〜7 | 16GB〜32GB | CPU内蔵 RTX PRO 500〜1000 |
| CAD・3D設計をする | Intel Core Ultra 7 | 32GB | RTX PRO 1000〜2000 RTX 5060以上 |
| 映像編集・レンダリングをする | Intel Core Ultra 7〜9 Intel Core Ultra HXシリーズ | 32GB〜64GB | RTX PRO 2000〜3000 RTX 5070以上 |
| 大規模な3D・AI学習をする | Intel Core Ultra 9 Intel Core Ultra 9 HX | 64GB以上 | RTX PRO 4000以上 RTX 5080以上 |
この機種は表の4行目まで対応できます。CPU・GPU・メモリのいずれも上限クラスなので、大規模な3DやAI学習にも使えます。
ThinkPad T16g Gen 3(16型 Intel)のスペック
主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。
| 項目 | 内容 |
| OS | Windows 11 Pro 64bit / Windows 11 Home 64bit Ubuntu Linux LTS(後日出荷予定) ※選択可能 |
| CPU | インテル Core Ultra 9 プロセッサー 285HX(24コア) インテル Core Ultra 7 プロセッサー 265HX(20コア) インテル Core Ultra 5 プロセッサー 245HX(14コア) ※選択可能。いずれもvPro対応 |
| NPU | CPU内蔵 インテル AI Boost(最大13TOPS) |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 5090 Laptop GPU(24GB) NVIDIA GeForce RTX 5080 Laptop GPU(16GB) ※選択可能 |
| メモリ | DDR5-5600 SODIMM non-ECC 最大192GB/ECC 最大128GB ※スロット数4。増設できます |
| ストレージ | 512GB/1TB SSD(M.2 PCIe NVMe・OPAL対応)ほか RAID 0/1/5に対応 ※選択可能 |
| ディスプレイ | 16型 WQUXGA IPS液晶(3840×2400)800nit 16型 3.2K 有機EL(3200×2000)600nit・マルチタッチ対応・反射防止/汚れ防止 16型 WUXGA IPS液晶(1920×1200)500nit・省電力 ※選択可能。いずれも光沢なし |
| カラーセンサー | X-Rite Pantone ファクトリー・カラー・キャリブレーション(標準搭載) |
| キーボード | 6列110キー JIS配列(テンキー付き) TrackPoint + 3ボタンクリックパッド、バックライト付き |
| カメラ | 5MP/5MP+IR(人感検知) いずれもプライバシーシャッター付き ※選択可能 |
| カードスロット | SDカードリーダー(標準搭載) スマートカードリーダー/nanoSIM ※選択可能 |
| 無線 | Wi-Fi 7(インテル BE200)+ Bluetooth 5.4 WWAN(5G Sub6)に対応 ※選択可能 |
| 有線LAN | 2.5GBASE-T(RJ-45) |
| 本体寸法 | 約 362 × 252 × 15.8(前端)〜20.9(後端)/29.8mm(最厚部) |
| 重量 | 約2.54kg〜 |
| バッテリー | 99.9Whr(4セル・ユーザー交換可能) 動画再生 約13.1時間/アイドル時 約27.7時間/JEITA 3.0 USB Type-C 180W GaN ACアダプター(急速充電対応) |
| カラー | ブラック |
処理性能とグラフィックス
CPUはCore Ultra HXシリーズから3種類です。いずれもvProに対応します。
- Core Ultra 9 285HX:24コア(56,426)
- Core Ultra 7 265HX:20コア(47,710)
- Core Ultra 5 245HX:14コア(37,079)
いちばん下の245HXでも37,079で、一般的なビジネスノートの倍以上の数値です。
GPUはGeForce RTX 5090 Laptop GPU(24GB)とRTX 5080 Laptop GPU(16GB)から選べます。
RTX 5090 Laptop GPUは、当サイトのノートPC向けGPU68件でいちばん高い数値です。VRAMも24GBあるので、大きなシーンやモデルを扱えます。
同じTシリーズで独立GPUを積むT1g Gen 9と比べると、以下のようになります。
| 項目 | T16g Gen 3(本機) | T1g Gen 9 |
| 最上位CPU | Core Ultra 9 285HX(24コア) | Core Ultra 9 386H(16コア) |
| 最上位GPU | GeForce RTX 5090 Laptop(24GB) | GeForce RTX 5070 Laptop(8GB) |
| メモリ | SODIMM 4スロット・ECC対応 | LPCAMM2 |
| Thunderbolt | 5 ×2 + 4 ×1 | 4 ×2 |
| 有線LAN | 2.5GBASE-T | なし |
| バッテリー | 99.9Whr | 同クラス |
| 重量 | 約2.54kg〜 | 約1.99kg〜 |
T1g Gen 9は約1.99kgでGPUはRTX 5070まで。持ち歩きを含めるならあちらですが、性能そのものは本機が大きく上回ります。
CPUとGPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
メモリと拡張性
メモリはDDR5-5600のSODIMMで、スロットが4つあります。ノートPCで4スロットというのは、ほかにほとんどない構成です。
ECC対応のモジュールを選べて、その場合は最大128GBまでです。計算結果の正しさが問われる用途ではECCが効いてきます。
ECCなしでは公式にもう一段上の容量まで対応しますが、そこまで必要になる仕事は限られます。実際には32GB〜64GBで足りる場面がほとんどです。
ストレージはM.2のPCIe NVMe SSDで、RAID 0/1/5に対応します。レノボの仕様書で確認できたのは512GBと1TBの構成でした。
メモリもストレージも後から手を入れられる構造です。
ディスプレイ

16型が3種類。解像度とパネルの種類が大きく違います。
- WQUXGA IPS液晶(3840×2400)800nit
- 3.2K 有機EL(3200×2000)600nit・マルチタッチ対応・反射防止/汚れ防止
- WUXGA IPS液晶(1920×1200)500nit・省電力
WQUXGAは3840×2400で、16型としてはかなり細かい表示になります。輝度も800nitと高く、明るい場所でも見やすい構成です。
有機ELは3.2K(3200×2000)で、タッチにも対応します。黒の締まりを取るならこちらです。
X-Rite Pantoneのファクトリー・カラー・キャリブレーションが標準で付きます。出荷時点で色が合わせてある状態です。
外部出力はThunderbolt 5経由・HDMIともに最大7680×4320/60Hzまでです。
入出力端子

端子の構成は以下のとおりです。
| 端子 | 数 |
| Thunderbolt 5(USB Type-C) | 2 |
| Thunderbolt 4(USB Type-C) | 1 |
| USB-A(USB 3.2 Gen2) | 1 |
| USB-A(USB 3.2 Gen2・Powered USB) | 1 |
| HDMI | 1 |
| 有線LAN(RJ-45・2.5Gbps) | 1 |
| SDカードリーダー | 1 |
| マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック | 1 |
| 電源ジャック | 1 |
Thunderbolt 5を2つ備えます。Thunderbolt 4の倍の帯域があるので、外付けGPUボックスや高速なストレージをつなぐ用途で効いてきます。
有線LANは2.5GBASE-Tです。1Gbpsより速い社内ネットワークにそのまま挿せます。
SDカードリーダーが標準で付きます。カメラのデータを直接読めるので、映像や写真の仕事では実用的です。
スマートカードリーダーとnanoSIM(5G Sub6)も選べます。電源は専用の電源ジャックに加えて、USB Type-Cの180W GaN ACアダプターが付きます。
バッテリーと携帯性

重量は約2.54kgからです。16型で独立GPUを積むので、毎日持ち歩く重さではありません。
バッテリーは99.9Whrで、ユーザーが交換できる形式です。レノボの計測では動画再生 約13.1時間、アイドル時 約27.7時間とされています。
ただしこれはいちばん条件の良い構成での数値です。RTX 5090を回す作業では、電源につないで使う前提になります。
本体の厚みは最厚部で29.8mmです。ACアダプターは180Wで、急速充電に対応します。
キーボードと筐体

6列110キーのJIS配列で、テンキーが付きます。数字入力の多い仕事では効いてきます。
TrackPointと3ボタンクリックパッドを備え、バックライトは標準です。指紋センサーは電源ボタンに内蔵されます。
カメラは5MPと5MP+IRから選べます。IR付きは人感検知にも対応し、離席時の自動ロックができます。
オーディオはDolby Atmos Speaker Systemに対応します。
セキュリティはTPM 2.0、各種パスワード、ケーブルロックスロットに対応します。
レビューは以上です。
詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。
まとめ

ThinkPad T16g Gen 3(16型 Intel)のレビューをしました。
この機種の特徴は大きく分けて3つです。
- 24コアのCore Ultra 9 285HXとRTX 5090 Laptop GPUまで選べる
- メモリはSODIMM 4スロット。ECC対応モジュールも選べる
- Thunderbolt 5×2・2.5GbE・SDカードリーダー。重量は約2.54kg〜
映像編集や3Dレンダリングを、ノートPCの形でやり切りたい方に向いた機種です。CPU・GPUとも当サイトの比較表では最上位クラスで、メモリも4スロットまで積めます。
弱いのは重量と価格です。約2.54kgあるので、持ち歩きを前提にする機種ではありません。
性能をある程度残して軽くしたいなら、同じTシリーズのThinkPad T1g Gen 9という選択肢があります。約550g軽くなりますが、GPUはRTX 5070までになります。
今回の記事が少しでもノートPC選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。





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