こんにちはマサです。
今回はThinkPad E16 Gen 3 ILL(16型 Intel)・ビジネス向けノートPCのレビューをしていきます。
結論からお伝えすると、
ThinkPad E16 Gen 3のうち、Core Ultra 200Vシリーズを積む「ILL」と呼ばれる構成です。
NPUが最大48TOPSあり、Copilot+ PCに対応します。同じE16 Gen 3でもAMD版とは中身が別物です。
16.0型 WQXGA(2560×1600)が選べて、テンキー付きの110キー・キーボードを備えます。
重量は約1.61kgからで、E16の3構成でいちばん軽くなります。ただしメモリはオンボードで増設できません。
ThinkPad E16 Gen 3 ILL(16型 Intel)の評価

※評価はmasalog運営者の主観です
各項目は1.0〜5.0で評価しています。
| 点数 | 意味 |
| 5.0 | このクラスで最高水準 |
| 4.0 | 十分に満足できる |
| 3.0 | 標準的。価格なりで不足はない |
| 2.0 | 用途によっては足りない |
| 1.0 | おすすめしない |
5項目の内容は以下のとおりです。
| 項目 | 見ているもの |
| 処理性能 | CPU・メモリ・ストレージ。事務作業や開発、Web会議の快適さ |
| コスパ | 絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか |
| 携帯性 | 重量・本体サイズ・バッテリー容量 |
| 入力・画面 | キーボードの打ちやすさ、ポインティングデバイス、ディスプレイの見やすさ |
| デザイン・堅牢性 | 外観、筐体の素材、堅牢性試験への対応 |
総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。
向いている人
- Copilot+ PCのNPUを使いたい方
- 16型の画面でテンキーも使いたい方
- バッテリーの持ちを重視する方
- vPro対応の機種が必要な方
向かない人
- メモリを後から増設したい方(オンボードです)
- CPUの処理性能を重視する方(8コアです)
- 画面の色域にこだわる方(公式に記載がありません)
- WWANで外から通信したい方(非対応です)
ThinkPad E16 Gen 3 ILL(16型 Intel)のスペック評価
各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。
各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。
| 項目 | 基準にしている数値 | 換算のしかた |
| CPU | PassMark(CPU Mark) | ノートPC向けCPU422件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| メモリ | 容量 | 8GB=5.0/16GB=7.0/32GB=9.0/64GB=10.0 |
| ストレージ | 容量と規格 | 256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0(Gen5は+0.5) |
| ディスプレイ | 解像度・パネル・リフレッシュレート | フルHD/60Hz=5.0を基準に、解像度とHz、有機ELを加点 |
| バッテリー | バッテリー容量(Whr) | 50Whr=5.0/80Whr=8.0/100Whr=10.0 |
| 携帯性 | 本体の重量 | 0.8kg=10.0/1.2kg=8.0/1.6kg=6.0/2.0kg=4.0 |
CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。
カスタマイズで選べる最上位の構成で評価したものです。
CPUの6.0は8コア8スレッドのCore Ultra 7 256Vによるもの。省電力に振ったシリーズなので、数値そのものは高くありません。
ディスプレイの7.5は16.0型 WQXGA(2560×1600)の液晶によるもの。色域と輝度は公式に記載がありません。
メモリの9.0は32GBによるもの。オンボードなので購入時に決める必要があります。
携帯性の5.9は約1.61kgによるもの。E16 Gen 3・Gen 4の中ではいちばん軽い数値です。
ビジネスノートPCのスペック目安
どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。
| CPU | メモリ | ストレージ | |
| 文書作成・Web会議が中心 | Intel Core Ultra 5 | 16GB | 256GB以上 |
| 表計算や資料作成が多い | Intel Core Ultra 5〜7 | 16GB〜32GB | 512GB以上 |
| 開発・画像編集もする | Intel Core Ultra 7 | 32GB | 1TB以上 |
| 動画編集や大きなデータを扱う | Intel Core Ultra 7〜9 Intel Core Ultra X7〜X9 | 32GB〜64GB | 1TB以上 |
この機種は表の上から3行目まで対応できます。ただしCPUの数値は控えめなので、重い処理を続ける用途には向きません。
ThinkPad E16 Gen 3 ILL(16型 Intel)のスペック
主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。
| 項目 | 内容 |
| OS | Windows 11 Pro 64bit ほか ※選択可能 |
| CPU | インテル Core Ultra 7 プロセッサー 268V/258V/256V インテル Core Ultra 5 プロセッサー 238V/228V/226V ※選択可能。いずれも8コア8スレッド(vPro対応モデルあり) |
| NPU | CPU内蔵 インテル AI Boost(最大48TOPS) |
| メモリ | LPDDR5X オンボード 16GB/32GB 最大32GB ※スロットなし。増設できません |
| ストレージ | 256GB/512GB/1TB SSD ※選択可能 |
| グラフィックス | CPU内蔵(インテル Arc グラフィックス) |
| ディスプレイ | 16.0型 WQXGA IPS液晶(2560×1600)ブルーライト軽減 16.0型 WUXGA IPS液晶(1920×1200)マルチタッチ対応(10点) 16.0型 WUXGA IPS液晶(1920×1200) ※選択可能。いずれも光沢なし |
| キーボード | 6列110キー JIS配列(テンキー付き) TrackPoint + 3ボタンクリックパッド ※バックライト付きも選択可能 |
| カメラ | FHD 1080p+IR ハイブリッド(プライバシーシャッター付き) |
| 無線 | Wi-Fi 7/Wi-Fi 6E ※選択可能 Bluetooth 5.4 WWANには対応しません |
| 本体寸法 | 約 356 × 249 × 10.1(前端)〜17.05(後端)/21.15mm(最厚部) |
| 重量 | 約1.61kg〜 |
| バッテリー | 64Whr(4セル)/48Whr(3セル) ※選択可能 動画再生 最大 約16.9時間/アイドル時 約27.1時間/JEITA 3.0 |
| カラー | ブラック |
処理性能
CPUはCore Ultra 200Vシリーズから6種類です。いずれも8コア8スレッドで、数値の差は1割ほどしかありません。
- Core Ultra 7:268V(19,296)/258V(18,878)/256V(19,476)
- Core Ultra 5:238V(18,385)/228V(18,176)/226V(17,929)
型番の順と数値の順は一致しません。いちばん高いのはCore Ultra 7 256Vで、上位のはずの268Vを上回ります。
省電力に振ったシリーズなので、CPUの数値そのものは高くありません。そのかわりNPUが最大48TOPSあり、Copilot+ PCの要件(40TOPS以上)を満たします。
グラフィックスはインテル Arc グラフィックス。内蔵GPUとしては強い部類です。
最新のGen 4(Intel)と比べると、以下のようになります。
| 項目 | E16 Gen 3 ILL(本機) | E16 Gen 4 Intel |
| CPU | Core Ultra 200Vシリーズ(6種類) | Core Ultra シリーズ2(5種類) |
| 最上位CPU | Core Ultra 7 256V(8コア8スレッド) | Core Ultra 7 356H(16コア) |
| NPU | 最大48TOPS(Copilot+ PC対応) | 最大49TOPS |
| メモリ | オンボード 最大32GB | 2スロット 最大32GB |
| Thunderbolt 4 | 2 | 同じ |
| バッテリー駆動 | 動画再生 最大 約16.9時間 | 最大 約18.7時間 |
| 重量 | 約1.61kg〜 | 約1.63kg〜 |
CPUの数値ではGen 4が大きく上回ります。この機種が勝るのは重量と、メモリがオンボードであることによる省電力性です。
CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
ディスプレイ

16.0型が3種類。上位の1つだけ解像度が違います。
- WQXGA IPS液晶(2560×1600)ブルーライト軽減
- WUXGA IPS液晶(1920×1200)マルチタッチ対応(10点)
- WUXGA IPS液晶(1920×1200)
WQXGAは2560×1600で、16型でも文字が細かく表示されます。作業領域の広さを求めるならこれ一択です。
ただし色域と輝度はレノボ公式の仕様に記載がありません。色を厳密に見る仕事には向かないと考えたほうが安全です。
いずれも光沢なしです。有機ELは選べません。
メモリと拡張性

メモリはLPDDR5Xのオンボードで、スロットがありません。購入後の増設・交換はできない構成です。
16GBと32GBから選べます。上限は32GBです。長く使うつもりなら最初から32GBを選ぶことになります。
Core Ultra 200Vシリーズはメモリがパッケージに載る設計なので、これは構造上の制約です。同じE16 Gen 3でも、AMD版は2スロットあります。
ストレージは256GBから1TBまでです。こちらはM.2 SSDなので交換できます。
入出力端子
端子の構成は以下のとおりです。
| 端子 | 数 |
| USB4(Thunderbolt 4対応) | 2 |
| USB-A(USB 3.2 Gen2・Powered USB) | 1 |
| USB-A(USB 3.2 Gen1) | 1 |
| HDMI | 1 |
| 有線LAN(RJ-45) | 1 |
| マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック | 1 |
Thunderbolt 4が2つあるので、ドック1本での運用もできます。
USB Type-Aは2つ。片方はPowered USBです。
有線LANとHDMIも本体に備えます。WWANには対応しません。
バッテリーと携帯性

重量は約1.61kgからです。16型としては軽く、E16 Gen 3・Gen 4の中でもいちばん軽い数値になります。
バッテリーは64Whrと48Whrから選べます。レノボの計測では最大で動画再生 約16.9時間、アイドル時 約27.1時間とされています。
同じE16 Gen 3のAMD版(最大 約10.5時間)を大きく上回ります。200Vシリーズの省電力性が効いています。
本体の厚みは前端が10.1mm、後端が17.05mm、最厚部で21.15mmです。
キーボードと筐体

6列110キーのJIS配列で、テンキーが付きます。数字入力の多い仕事では効いてきます。
TrackPointと3ボタンクリックパッドを備えます。バックライトは標準ではなく、カスタマイズで選ぶ形です。指紋センサーも選択できます。
カメラはFHD 1080p+IR ハイブリッドの1種類です。プライバシーシャッター付きで、Windows Helloの顔認証にも使えます。
オーディオはDolby Atmosに対応します。
セキュリティはTPM 2.0、各種パスワード、ケーブルロックスロットに対応します。
レビューは以上です。
詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。
まとめ

ThinkPad E16 Gen 3 ILL(16型 Intel)のレビューをしました。
この機種の特徴は大きく分けて3つです。
- NPU 最大48TOPSでCopilot+ PCに対応。E16では この構成だけ
- 約1.61kgで動画再生 最大 約16.9時間。E16では最軽量
- メモリはオンボード最大32GBで増設できない
16型でAI機能と持ち運びやすさを優先する方に向いた構成です。Copilot+ PCの要件を満たし、重量はE16でいちばん軽くなります。
弱いのはCPUの数値とメモリです。8コア8スレッドで、メモリはオンボードの32GBまでになります。
処理性能を取るなら、最新のThinkPad E16 Gen 4(16型 Intel)という選択肢があります。16コアのCore Ultra 7 356Hまで選べます。
今回の記事が少しでもノートPC選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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