こんにちはマサです。
今回はThinkPad E14 Gen 8(14型 AMD)・ビジネス向けノートPCのレビューをしていきます。
結論からお伝えすると、
ThinkPadの入門ラインであるEシリーズの14型、最新世代のAMD版です。
14型 2.8K(2880×1800)で100% sRGB・500nit・120Hzという画面が選べます。Eシリーズとしては踏み込んだ仕様です。
CPUはRyzen AI シリーズから7種類。最上位は8コア16スレッドのRyzen AI 7 450です。
メモリは2スロットで64GBまで。同じ筐体のIntel版(上限32GB)より上まで積めます。
ThinkPad E14 Gen 8(14型 AMD)の評価

※評価はmasalog運営者の主観です
各項目は1.0〜5.0で評価しています。
| 点数 | 意味 |
| 5.0 | このクラスで最高水準 |
| 4.0 | 十分に満足できる |
| 3.0 | 標準的。価格なりで不足はない |
| 2.0 | 用途によっては足りない |
| 1.0 | おすすめしない |
5項目の内容は以下のとおりです。
| 項目 | 見ているもの |
| 処理性能 | CPU・メモリ・ストレージ。事務作業や開発、Web会議の快適さ |
| コスパ | 絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか |
| 携帯性 | 重量・本体サイズ・バッテリー容量 |
| 入力・画面 | キーボードの打ちやすさ、ポインティングデバイス、ディスプレイの見やすさ |
| デザイン・堅牢性 | 外観、筐体の素材、堅牢性試験への対応 |
総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。
向いている人
- 色域と輝度のある画面が欲しい方(100% sRGB・500nit)
- メモリを64GBまで積みたい方
- 8コア16スレッドのCPUが欲しい方
- 価格を抑えてThinkPadを導入したい方
向かない人
- WWANで外から通信したい方(非対応です)
- Thunderboltの周辺機器を使う方(USB4です)
- 有機ELの画面が欲しい方
- T・Xシリーズの質感を求める方
ThinkPad E14 Gen 8(14型 AMD)のスペック評価
各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。
各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。
| 項目 | 基準にしている数値 | 換算のしかた |
| CPU | PassMark(CPU Mark) | ノートPC向けCPU426件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| メモリ | 容量 | 8GB=5.0/16GB=7.0/32GB=9.0/64GB=10.0 |
| ストレージ | 容量と規格 | 256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0(Gen5は+0.5) |
| ディスプレイ | 解像度・パネル・リフレッシュレート | フルHD/60Hz=5.0を基準に、解像度とHz、有機ELを加点 |
| バッテリー | バッテリー容量(Whr) | 50Whr=5.0/80Whr=8.0/100Whr=10.0 |
| 携帯性 | 本体の重量 | 0.8kg=10.0/1.2kg=8.0/1.6kg=6.0/2.0kg=4.0 |
CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。
カスタマイズで選べる最上位の構成で評価したものです。
ディスプレイの8.5は14型 2.8K(2880×1800)100% sRGB・500nit・120Hzの液晶によるもの。Eシリーズでこの数値が出るのは珍しい部類です。
CPUの7.0は8コア16スレッドのRyzen AI 7 450によるもの。7種類あるCPUのうち、これだけが8コアです。
メモリの10.0は最大64GBによるもの。2スロットあるので後から増やせます。
バッテリーの6.4は64Whrによるもの。動画再生 最大 約14.9時間とされています。
ビジネスノートPCのスペック目安
どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。
| CPU | メモリ | ストレージ | |
| 文書作成・Web会議が中心 | Intel Core Ultra 5 | 16GB | 256GB以上 |
| 表計算や資料作成が多い | Intel Core Ultra 5〜7 | 16GB〜32GB | 512GB以上 |
| 開発・画像編集もする | Intel Core Ultra 7 | 32GB | 1TB以上 |
| 動画編集や大きなデータを扱う | Intel Core Ultra 7〜9 Intel Core Ultra X7〜X9 | 32GB〜64GB | 1TB以上 |
この機種は表の上から3行目まで対応できます。8コアのCPUと64GBのメモリまで選べるので、開発や画像編集にも対応できます。
ThinkPad E14 Gen 8(14型 AMD)のスペック
主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。
| 項目 | 内容 |
| OS | Windows 11 Pro 64bit ほか ※選択可能 |
| CPU | AMD Ryzen AI 7 450(8コア)/445/345(6コア) AMD Ryzen AI 5 PRO 340/435(6コア)/430/330(4コア) ※選択可能 |
| NPU | APU内蔵 AMD Ryzen AI |
| メモリ | DDR5 SODIMM 16GB/32GB 最大64GB ※スロット数2。増設できます |
| ストレージ | 256GB/512GB/1TB SSD ※選択可能 |
| グラフィックス | APU内蔵(AMD Radeon 860M/840M/820M グラフィックス) ※CPUにより異なります |
| ディスプレイ | 14型 2.8K IPS液晶(2880×1800)100% sRGB・500nit・120Hz 14型 WUXGA IPS液晶(1920×1200)マルチタッチ対応・45% NTSC・400nit・60Hz 14型 WUXGA IPS液晶(1920×1200)45% NTSC・400nit・60Hz ※選択可能。いずれも光沢なし |
| キーボード | 6列89キー JIS配列 TrackPoint + ThinkPadクリックパッド、バックライト付き |
| カメラ | 5MP/FHD 1080p+IR ハイブリッド/HD 720p いずれもプライバシーシャッター付き ※選択可能 |
| 無線 | Wi-Fi 7 + Bluetooth 5.4 WWANには対応しません |
| 本体寸法 | 約 313 × 220.3 × 10.1(前端)〜15.25(後端)/19.7mm(最厚部) |
| 重量 | 約1.34kg〜 |
| バッテリー | 64Whr(4セル)/48Whr(3セル) ※選択可能 動画再生 最大 約14.9時間/アイドル時 約29.1時間/JEITA 3.0 |
| カラー | ブラック |
処理性能
CPUはRyzen AI シリーズから7種類です。コア数で3つに分かれます。
- 8コア16スレッド:Ryzen AI 7 450
- 6コア12スレッド:Ryzen AI 7 445/345、Ryzen AI 5 PRO 340、Ryzen AI 5 435
- 4コア8スレッド:Ryzen AI 5 430/330
8コアはRyzen AI 7 450だけです。型番が近いRyzen AI 7 445は6コアなので、ここは間違えやすい点です。
内蔵グラフィックスもCPUによって変わります。450はRadeon 860M、最下位の330は820M、それ以外は840Mです。
いずれもNPUを内蔵し、Copilot+ PCに対応します。
同じE14 Gen 8のIntel版と比べると、以下のようになります。
| 項目 | E14 Gen 8 AMD(本機) | E14 Gen 8 Intel |
| 最上位CPU | Ryzen AI 7 450(8コア16スレッド) | Core Ultra 5 336H(12コア) |
| CPUの選択肢 | 7種類 | 4種類 |
| メモリ上限 | 64GB(2スロット) | 32GB(2スロット) |
| 高解像度パネル | 2.8K/100% sRGB・500nit・120Hz | 2.8K(色域・輝度は非公開) |
| USB Type-C | USB4 40Gbps ×2 | Thunderbolt 4 ×2 |
| 無線 | Wi-Fi 7 + BT 5.4 | Wi-Fi 7 + BT 6.0 ほか |
| バッテリー駆動 | 動画再生 最大 約14.9時間 | 測定中 |
CPUの最高値ではIntel版(12コアのCore Ultra 5 336H)が上ですが、メモリ上限と画面の仕様ではこちらが上です。
CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
ディスプレイ

14型が3種類。上位の1つだけ仕様が大きく違います。
- 2.8K IPS液晶(2880×1800)100% sRGB・500nit・120Hz
- WUXGA IPS液晶(1920×1200)マルチタッチ対応・45% NTSC・400nit・60Hz
- WUXGA IPS液晶(1920×1200)45% NTSC・400nit・60Hz
2.8Kのパネルは100% sRGB・500nit・120Hzで、Eシリーズとしては抜けた仕様です。色を見る作業にも使えますし、画面の動きも滑らかになります。
下位のWUXGAは45% NTSC・400nit・60Hzなので、同じ機種でも体験はかなり変わります。選ぶときの分かれ目になる項目です。
いずれも光沢なしです。有機ELは選べません。
外部出力はHDMIで最大4096×2160/60Hz、USB Type-C経由で最大7680×4320/60Hzまでです。
メモリと拡張性

メモリはDDR5のSODIMMで、スロットが2つあります。16GBと32GBから選べて、最大64GBまでです。
Intel版の上限が32GBなのに対し、こちらは64GBまで伸びます。Eシリーズで64GBまで積めるのは数少ない構成です。
オンボードではないので、購入後に自分で増設・交換できます。
ストレージは256GBから1TBまでです。2TBは選べません。
入出力端子

端子の構成は以下のとおりです。
| 端子 | 数 |
| USB Type-C(USB4 40Gbps/USB PD/DisplayPort Alt Mode) | 2 |
| USB-A(USB 5Gbps・USB 3.2 Gen1) | 1 |
| USB-A(USB 10Gbps・USB 3.2 Gen2/Always On) | 1 |
| HDMI | 1 |
| 有線LAN(RJ-45) | 1 |
| マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック | 1 |
Type-CはUSB4 40Gbpsで、Thunderbolt 4ではありません。速度と映像出力は同等ですが、Thunderbolt専用の周辺機器を使う予定があるなら確認が必要です。
USB Type-Aは2つ。片方はAlways On対応なので、スリープ中でもスマートフォンを充電できます。
有線LANとHDMIも本体に備えます。WWANには対応しません。
バッテリーと携帯性

重量は約1.34kgからです。14型のビジネス機としては標準的で、毎日持ち歩ける範囲です。
バッテリーは64Whrと48Whrから選べます。レノボの計測では最大で動画再生 約14.9時間、アイドル時 約29.1時間とされています。
本体の厚みは前端が10.1mm、後端が15.25mm、最厚部で19.7mmです。
2.8K・120Hzのパネルを選ぶと、駆動時間は公式の最大値より短くなると考えたほうが安全です。公式の数値はいちばん条件の良い構成での測定です。
キーボードと筐体

6列89キーのJIS配列です。14型なのでテンキーはありません。
TrackPointとThinkPadクリックパッドを備え、バックライトは標準で付きます。指紋センサーも搭載できます。
カメラは5MP、FHD 1080p+IR ハイブリッド、HD 720pから選べます。いずれもプライバシーシャッター付きです。
オーディオはDolby Atmosに対応します。
セキュリティはTPM 2.0、各種パスワード、ケーブルロックスロットに対応します。
レビューは以上です。
詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。
まとめ

ThinkPad E14 Gen 8(14型 AMD)のレビューをしました。
この機種の特徴は大きく分けて3つです。
- 14型 2.8K・100% sRGB・500nit・120Hzの画面が選べる
- メモリは2スロットで64GBまで。Intel版の倍
- 8コア16スレッドはRyzen AI 7 450のみ。他は6コア以下
入門ラインながら、画面とメモリで上位機に迫る構成が組める機種です。2.8K・120Hzのパネルと64GBのメモリは、Eシリーズでは珍しい組み合わせです。
注意したいのはCPUの型番です。8コアはRyzen AI 7 450だけで、445は6コアです。
CPUの最高値を取るなら、同じ筐体のThinkPad E14 Gen 8(Intel)という選択肢があります。ただしメモリは32GBで止まります。
今回の記事が少しでもノートPC選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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