こんにちはマサです。
今回はThinkEdge SE50a-21 Gen 1・エッジ向け一体型PCのレビューをしていきます。
結論からお伝えすると、
店舗や施設に置く、21.5型タッチパネルの一体型エッジ端末です。約538.1×64×341.1mm、約7.3kg。
ThinkEdge SE50aの3サイズでいちばん大きく、メモリも32GBと一段上から始まります。
CPUはCore 7 160UL。12.1型と15.6型のCore 5より上の型番です。vProにも対応します。
OSはWindows 11 IoT Enterprise LTSC。ファンレスで0〜50℃まで対応し、保証は3年間です。
ThinkEdge SE50a-21 Gen 1の評価

※評価はmasalog運営者の主観です
各項目は1.0〜5.0で評価しています。
| 点数 | 意味 |
| 5.0 | このクラスで最高水準 |
| 4.0 | 十分に満足できる |
| 3.0 | 標準的。価格なりで不足はない |
| 2.0 | 用途によっては足りない |
| 1.0 | おすすめしない |
5項目の内容は以下のとおりです。
| 項目 | 見ているもの |
| 処理性能 | CPU・メモリ・ストレージ。事務作業や制作の快適さ |
| コスパ | 絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか |
| 入力・画面 | 付属キーボードとマウス、ディスプレイの見やすさ |
| 拡張性・端子 | 端子の種類と数、メモリやSSDの増設可否 |
| デザイン・質感 | 外観、筐体の素材、仕上げ |
総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。
向いている人
- 来客に見せる画面が要る方(21.5型フルHDの10点マルチタッチです)
- 最初から32GBで使いたい方(3サイズでこの21.5型だけが32GBです)
- vProで管理したい方(この21.5型と15.6型が対応します)
- ファンのない端末が欲しい方(0〜50℃・湿度0〜95%まで対応します)
向かない人
- 置き場所が限られている方(幅538.1mm・約7.3kgです)
- CPUの性能が要る方(PassMarkは11,043でサンプル1件の参考値です)
- メモリを増やしたい方(32GBが上限で、スロットも1つです)
- モニターアームに付けたい方(VESA非対応で、スタンドも付きません)
ThinkEdge SE50a-21 Gen 1のスペック評価
各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。
各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。
| 項目 | 基準にしている数値 | 換算のしかた |
| CPU | PassMark(CPU Mark) | ノートPC向けCPU440件の最高値で10.0、中央値で5.0 |
| メモリ | 容量 | 8GB=6.0/16GB=7.5/32GB=9.0/64GB=10.0 |
| ストレージ | 容量と規格 | 256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0 |
| ディスプレイ | 解像度・パネル・リフレッシュレート | フルHD/60Hz=5.0を基準に、解像度とHz、有機ELを加点 |
| 画面サイズ | ディスプレイの対角サイズ | 21.5型=5.0/27型=7.5/31.5型=9.5 |
| 設置性 | 本体の重量 | 5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0 |
CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。
仕様書(製品番号 13ND0001JP)に載っている構成で評価したものです。このチャートには「バッテリー」の軸がありません。据え置きの端末だからです。グラフィックスの軸も外しています。CPU内蔵グラフィックスは比較表に載っていないためです。CPUはモバイル/組み込み向けを積むため、母数はノートPC向け(431件)で見ています。
CPUの4.1は10コアのCore 7 160ULによるもの。PassMarkは11,043で、ノートPC向けCPU440件の中央値(14,544)を下回ります。ただしこの数値はPassMarkのサンプルが1件しかなく、誤差の大きい参考値です。
メモリの9.0は32GB(32GB×1)によるもの。DDR5 SODIMMですが、スロットは1つで上限も32GBです。増設はできません。
ストレージの7.0は512GBによるもの。M.2のPCIe NVMe SSDで、OPAL2.0に対応します。
ディスプレイの5.0は21.5型 フルHD(1920×1080)のIPS液晶によるもの。10点マルチタッチと光沢ありのパネルです。リフレッシュレートと色域は公表されていないため、加点していません。
画面サイズの5.0は21.5型によるものです。「画面サイズ」の換算は当サイトの一体型デスクトップPC向けに作ったもの(21.5型=5.0)なので、カウンターや壁に取り付ける端末としては低く出ます。小さいことが短所という意味ではありません。
設置性の7.7は約7.3kgによるものです。
NPUはありません。そのためNPUの軸は入れていません。
エッジ端末のスペック目安
どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。
| CPU | メモリ | ストレージ | |
| 表示とデータ送信が中心(サイネージ・ゲートウェイ) | Intel Core 3 Nシリーズ | 8GB〜16GB | 256GB以上 |
| POSや受付など、業務アプリを動かす | Intel Core 5 相当 | 16GB | 256GB以上 |
| 複数のカメラ映像やセンサーをまとめる | Intel Core 7 相当 | 32GB | 512GB以上 |
| エッジでAI推論まで走らせる | NPU搭載CPU/外付けアクセラレーター | 32GB以上 | 512GB以上 |
この機種は表の上から3行目までが目安です。メモリが32GBあるので、複数のカメラ映像をまとめるような用途にも対応できます。ただしCPUとグラフィックスは業務アプリ向けで、制作や3Dには向きません。
ThinkEdge SE50a-21 Gen 1のスペック
主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。
| 項目 | 内容 |
| 筐体 | All-In-One(一体型) |
| OS | Windows 11 IoT Enterprise LTSC 64bit(日本語版) 稼働確認:Windows 11 IoT Enterprise LTSC(64bit)、Ubuntu LTS 24.04 |
| CPU | インテル Core 7 プロセッサー 160UL(10コア・1.80GHz・キャッシュ12MB) NPU:なし |
| チップセット | CPUに統合 インテルAMT:非対応/vPro:対応 |
| メモリ | 32GB(32GB×1) DDR5 SDRAM SODIMM 最大32GB/1スロット(空き0) |
| ストレージ | 512GB SSD(PCIe NVMe/M.2・OPAL2.0対応)/HDDなし |
| 光学ドライブ/カードリーダー | どちらもなし |
| グラフィックス | インテル グラフィックス(CPU内蔵)/ビデオRAM 最大約8GB(メインメモリと共有) |
| ディスプレイ | 21.5型ワイド 1920×1080ドット(フルHD)IPS液晶・16:9・光沢あり 10点マルチタッチ対応・視野角170°/170°・有効表示領域 476.064×267.786mm・自動輝度調整なし |
| スタンド | なし(該当モデルのみ搭載)/VESA規格には非対応 |
| 外部出力 | USB Type-C 3840×2160ドット(アナログ出力・HDMI・DisplayPortはなし) |
| 拡張スロット | M.2 2230:1(空き0)/M.2 2280:1(空き0)/M.2 3052:1(空き1) 拡張ベイ:なし |
| セキュリティ | TPM(TCG V2.0準拠)、パワーオンパスワード、ハードディスクパスワード、アドミニストレーターパスワード |
| 無線 | インテル Wi-Fi 6E AX210(a/b/g/n/ac/ax)/Bluetooth v5.3 WWAN:なし |
| 有線LAN | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T/2.5GBASE-T(Wake on LAN対応)オンボード×2 |
| カメラ・音声 | 内蔵カメラ・マイクロホン:なし/モノラルスピーカー(内蔵) HD Audio(オンボード) |
| 付属品 | キーボード・マウス・スタンドはいずれも付属しません |
| 本体寸法 | 約 538.1 × 64 × 341.1mm(幅×奥行×高さ) |
| 重量 | 約7.3kg(最大構成時) |
| 電源 | ACアダプター 150W/AC 100-240V(50/60Hz)【効率89%・120Wで動作】 最大消費電力 120W |
| 使用環境 | 温度 0〜50℃/湿度 0〜95%(結露なきこと) 保存環境:温度 -20〜60℃/湿度 0〜90% |
| 保証 | 3年間 |
3サイズでいちばん大きく、メモリも32GB

ThinkEdge SE50aは12.1型・15.6型・21.5型の3サイズで、中身も少しずつ違います。
| 項目 | SE50a-12 Gen 1 | SE50a-15 Gen 1 | SE50a-21 Gen 1 |
| 画面 | 12.1型 1024×768(4:3) | 15.6型 1920×1080(16:9) | 21.5型 1920×1080(16:9) |
| CPU | Core 5 120UL(10,558・サンプル1件) | Core 5 130UL(PassMark未掲載) | Core 7 160UL(11,043・サンプル1件) |
| vPro | 非対応 | 対応 | 対応 |
| メモリ | 16GB(1スロット・上限32GB) | 16GB(1スロット・上限32GB) | 32GB(1スロット・上限32GB) |
| ストレージ | 256GB | 512GB | 512GB |
| 初期導入OS | Ubuntu LTS 24.04(英語版) | Windows 11 IoT Enterprise LTSC | Windows 11 IoT Enterprise LTSC |
| 本体寸法 | 293.8×54.5×226.3mm | 391.2×61×239.2mm | 538.1×64×341.1mm |
| 重量 | 約3.2kg | 約4.2kg | 約7.3kg |
メモリが32GBなのはこの21.5型だけです。12.1型と15.6型は16GBで出荷されます。
ただしスロットは3機種とも1つで、上限も32GB。この機種は出荷時点で上限まで埋まっているので、あとから増やすことはできません。16GBの15.6型なら入れ替えで32GBにできますが、この機種は入れ替える先がない形です。
画面は21.5型のフルHD(1920×1080)、16:9。有効表示領域は476.064×267.786mm、視野角は水平・垂直とも170°です。10点マルチタッチに対応し、パネルは光沢ありです。
本体寸法は約538.1×64×341.1mm、重量は約7.3kg。15.6型(391.2mm幅・約4.2kg)と比べると幅が147mm広く、3.1kg重くなります。置き場所の幅は先に測っておいたほうが確実です。
当サイトの「画面サイズ」の換算では21.5型がちょうど5.0の基準にあたります。
CPUはCore 7だが、数値は参考値
CPUはインテル Core 7 プロセッサー 160UL。10コアで1.80GHz、キャッシュ12MBです。
| 機種 | CPU | コア数 | クロック | PassMark |
| SE50a-21(本機) | Core 7 160UL | 10コア | 1.80GHz | 11,043(サンプル1件) |
| SE50a-15 | Core 5 130UL | 10コア | 1.60GHz | 掲載なし |
| SE50a-12 | Core 5 120UL | 10コア | 1.30GHz | 10,558(サンプル1件) |
PassMarkの数値は11,043。ノートPC向けCPU440件の中央値(14,544)を下回ります。ただしこの数値はサンプルが1件しかなく、PassMark自身も「Margin for error: High(誤差が大きい)」と表示します。参考値として見てください。
3サイズのなかでは型番がいちばん上で、クロックも1.80GHzといちばん高くなります。コア数は3機種とも10コアで同じです。15.6型のCore 5 130ULにいたってはPassMarkに掲載自体がありません。
ULシリーズはエッジ向けの型番で、測定データが集まっていません。性能で選ぶ製品ではない、と割り切るのが実態に合います。
NPUはありません。ローカルでAI推論を走らせる前提なら、この機種は対象外です。
vProには対応します。インテルAMTについては仕様書で「非対応」とされているので、どの機能が使えるかは導入前に確認したほうが確実です。
CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
端子は背面にまとまっている

端子の構成は以下のとおりです。
| 端子 | 数 | 位置 |
| USB-A(USB 5Gbps・USB 3.2 Gen1) | 3 | 背面 |
| USB 2.0(Type-A) | 1 | 背面 |
| USB Type-C(USB 10Gbps・DP Alt Mode対応/外部給電) | 1 | 背面 |
| シリアルポート | 1 | 背面 |
| 有線LAN(RJ-45・2.5GBASE-T対応) | 2 | 背面 |
有線LANが2系統あり、どちらも2.5GBASE-Tに対応します。制御系と業務系のネットワークを分ける、といった使い方ができます。
シリアルポートが1つあります。レジ周辺機器や計測器など、シリアルで動く機器につなげます。
USBは背面に5つ。Type-Aが4つ(5Gbpsが3つ、USB 2.0が1つ)と、Type-Cが1つです。Type-CはDP Alt Modeに対応するので、外部モニターを1台つなげます。
HDMIとDisplayPortはありません。映像を外に出す口はType-Cだけで、3840×2160ドットまでです。
オーディオ端子はありません。スピーカーはモノラルの内蔵で、マイクとカメラはなしです。
無線はインテル Wi-Fi 6E AX210とBluetooth 5.3。WWANはありません。M.2 3052スロットは1つ空いています。
ファンレスで0〜50℃まで対応する

使用温度は0〜50℃、湿度は0〜95%です。保存環境は-20〜60℃。一般的なオフィス向けPC(5〜35℃)より上下に広がっています。
背面にファンの開口がなく、筐体全体で熱を逃がす構造です。ファンがないので埃を吸い込まず、動作音もありません。来客の前に置く端末でも音が気になりません。
電源は150WのACアダプターで、効率89%。仕様書には「120Wで動作」とあり、最大消費電力も120Wです。
スタンドは付きません。仕様書の「オールインワンスタンド」欄は「なし(該当モデルのみ搭載)」です。VESAにも非対応なので、取り付け方法は別に用意することになります。背面には取り付け用の穴が並んでいます。
キーボードとマウスも付属しません。タッチ操作か、USBで別途つなぐ形になります。
保証は3年間です。
OSはIoT Enterprise LTSC

初期導入OSはWindows 11 IoT Enterprise LTSC 64bit(日本語版)です。通常のWindows 11 Proとは違い、機能更新が長期間入らない版です。
店舗や施設の端末は、Windowsの大きな更新でアプリが動かなくなると困ります。LTSCはその更新が来ない前提なので、同じ構成のまま何年も動かす用途に向きます。
稼働確認OSにはUbuntu LTS 24.04も入っています。Linuxで組む場合もメーカーが確認済みです。なお同じシリーズの12.1型は、Ubuntuのほうが初期導入OSになります。
セキュリティはTPM(TCG V2.0準拠)、パワーオンパスワード、ハードディスクパスワード、アドミニストレーターパスワードです。
メディアカードリーダーと光学ドライブはありません。拡張ベイもなしです。
Microsoft Officeは付きません。
どんな場所に向くか

21.5型という大きさが効くのは、人に見せる画面がある場所です。受付の順番案内、商業施設の案内端末、工場の生産管理ボードなど、離れたところから読む用途に向きます。
10点マルチタッチなので、来客が自分で触る端末としても使えます。ファンレスで音がしないのも、静かな場所では利点です。
メモリ32GBは、ブラウザのタブを多く開く管理画面や、複数のカメラ映像を並べる用途で効いてきます。
逆に、カウンターの限られた場所に置きたい、持ち上げて移設することがある、という条件だと幅538.1mm・約7.3kgは重荷になります。その場合は15.6型(幅391.2mm・約4.2kg)か12.1型(幅293.8mm・約3.2kg)です。
画面が要らず設備に組み込むだけなら、同じThinkEdgeのSE10n Gen 2(約1.16kg・LTE標準)という選択肢もあります。
CPUの性能を求める用途には、このシリーズ自体が向きません。業務アプリの表示と入力に用途を絞った製品です。
レビューは以上です。
詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。
まとめ

ThinkEdge SE50a-21 Gen 1のレビューをしました。
この機種の特徴は大きく分けて3つです。
- 21.5型フルHDの10点マルチタッチ。3サイズでいちばん大きい
- メモリ32GBはこの21.5型だけ。ただし1スロットで上限も32GB
- vPro対応・ファンレスで0〜50℃対応・保証3年間
人に見せる画面が要る場所に向く21.5型の端末です。フルHDの10点マルチタッチで、メモリは3サイズでここだけが32GB。vProに対応し、ファンレスで0〜50℃まで対応します。保証は3年間です。
弱いのは大きさと性能です。幅538.1mm・約7.3kgあり、Core 7 160ULのPassMarkは11,043(サンプル1件の参考値)で中央値を下回ります。メモリも出荷時点で上限の32GBなので、増やす余地はありません。
カウンターの限られた場所に置くなら、ThinkEdge SE50a-15 Gen 1(15.6型・幅391.2mm・約4.2kg)が候補になります。
今回の記事が少しでもエッジ端末選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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