【レビュー】ThinkCentre neo 30s Small Gen 5(Intel) | 構成を絞ったSFF

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ThinkCentre neo 30s Small Gen 5(Intel)の本体(前面) ガジェット
引用元:Lenovo公式サイト

こんにちはマサです。

今回はThinkCentre neo 30s Small Gen 5(Intel)・ビジネス向けデスクトップPCのレビューをしていきます。

結論からお伝えすると、

ThinkCentre neoのスモール筐体(SFF)で、いちばん割り切った構成の機種です。約4.6kgです。

CPUはCore i5-13420Hの1種類のみ。メモリもノートPC用のSODIMMです。

DVDスーパーマルチドライブは標準で付きますが、メディアカードリーダーはありません。

TPMチップも搭載されず、ファームウェアTPMのみという構成です。

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ThinkCentre neo 30s Small Gen 5(Intel)の評価

ThinkCentre neo 30s Small Gen 5(Intel)の本体(前面)
引用元:Lenovo公式サイト

総合点・・・・・・3.3
処理性能・・・・・3.0
コスパ・・・・・・4.0
拡張性・端子・・・3.0
設置性・・・・・・4.0
デザイン・質感・・3.5

※評価はmasalog運営者の主観です

各項目は1.0〜5.0で評価しています。

点数意味
5.0このクラスで最高水準
4.0十分に満足できる
3.0標準的。価格なりで不足はない
2.0用途によっては足りない
1.0おすすめしない

5項目の内容は以下のとおりです。

項目見ているもの
処理性能CPU・メモリ・ストレージ。事務作業や制作の快適さ
コスパ絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか
拡張性・端子端子の種類と数、メモリやSSDの増設可否
設置性本体のサイズと重量、置き場所の自由度
デザイン・質感外観、筐体の素材、仕上げ

総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。

向いている人

  • 費用を抑えて台数をそろえたい方(構成を絞った機種です)
  • CDやDVDを使う方(光学ドライブ付き)
  • 古いモニターやプロジェクターをつなぐ方(VGAがあります)
  • あとからグラフィックボードやHDDを足したい方(PCIeと3.5型ベイに空きあり)

向かない人

  • TPMチップが要件の方(搭載されません。ファームウェアTPMのみです)
  • SDカードを使う方(メディアカードリーダーがありません)
  • 外部モニターを3台つなぎたい方(VGAとHDMIの2系統です)
  • 無線LANを標準で使いたい方(カスタマイズで足す必要があります)

ThinkCentre neo 30s Small Gen 5(Intel)のスペック評価

各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。

各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。

項目基準にしている数値換算のしかた
CPUPassMark(CPU Mark)ノートPC向けCPU427件の最高値で10.0、中央値で5.0
メモリ容量8GB=5.0/16GB=7.0/32GB=9.0/64GB=10.0
ストレージ容量と規格256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0
映像出力同時に出せる画面数1画面=4.0/2画面=6.0/3画面=8.0/4画面=10.0
電源電源ユニットの定格W数500W=5.0/750W=7.5/1000W=10.0
設置性本体の重量5kg=10.0/8kg=7.0/10kg=5.0

CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。

仕様書(2026年1月27日・製品番号 13DGS49系)に載っている上位構成で評価したものです。このチャートには「ディスプレイ」と「バッテリー」の軸がありません。画面の付かないデスクトップだからです。グラフィックスの軸も外しています。CPU内蔵グラフィックスは比較表に載っていないため、換算すると0.0になってしまい、実態を表さないからです。ビジネス向けの機種なので、評価軸も仕事で効くところに寄せています。なおこの機種はノートPC向けのCPUを積むため、CPUの母数もノートPC向け(427件)で見ています。

CPUの5.5は8コアのCore i5-13420Hによるもの。PassMarkは16,774で、ノートPC向けCPU427件の中央値(14,657)を上回ります。ノートPC向けのHシリーズをSFFの筐体に積んだ構成です。

メモリの7.0は16GB(16GB×1)によるもの。DDR5のSODIMM(ノートPC用の規格)で、2スロットのうち1つが空いています。上限は64GBです。

ストレージの7.0は512GBによるもの。M.2 2280スロットが2つあり、1つ空いています。

映像出力の6.0はVGAとHDMIの2系統によるものです。DisplayPortはありません。

電源の2.6は内蔵260Wによるもの。設置性の10.0は約4.6kg(最大構成時)によるものです。

この機種はNPUがありません。そのためNPUの軸は入れていません。

デスクトップPCのスペック目安

どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。

CPUメモリストレージ
Web・動画視聴・文書作成が中心Intel Core 5/Core Ultra 5
AMD Ryzen 5
16GB512GB以上
表計算や資料作成が多いIntel Core Ultra 5〜7
AMD Ryzen 7
16GB〜32GB512GB以上
写真編集・軽い動画編集をするIntel Core Ultra 7
AMD Ryzen 7
32GB1TB以上
3DやゲームもするIntel Core Ultra 7以上32GB以上1TB以上+独立GPU

この機種は表の上から2行目まで対応できます。CPUの数値が中央値をやや上回る程度なので、写真編集や動画編集を本格的にやるなら別の機種を見たほうが安全です。

ThinkCentre neo 30s Small Gen 5(Intel)のスペック

主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。

項目内容
筐体SFF(スモール)
OSWindows 11 Pro 64bit(日本語版)
稼働確認:Windows 11 Home/Pro
CPUインテル Core i5-13420H プロセッサー(8コア・2.10GHz・キャッシュ12MB)
NPU:なし
※レノボの製品ページにはCore i7-13620Hもカスタマイズで選べるとあります
チップセットCPUに統合
インテルAMT・vPro:非対応
メモリ8GB(8GB×1)/16GB(16GB×1)DDR5 SDRAM SODIMM ※構成により異なります
最大64GB/2スロット(空き1)
ストレージ256GB/512GB SSD(PCIe NVMe/M.2・OPAL2.0対応) ※構成により異なります
光学ドライブUltra Slim DVDスーパーマルチ ドライブ(5.25型・9.0mm・固定式)
メディアカードリーダーなし
グラフィックスCPU内蔵(インテル UHD グラフィックス)
HDMI 3840×2160ドット/VGA 1920×1200ドット(DisplayPortなし)
拡張スロットPCI Express x16:1(空き1)Gen4.0(x8 Link)ハーフレングス・ロープロファイル
PCI Express x1:1(空き1)Gen3.0
M.2 2230:1(空き1)/M.2 2280:2(空き1)
拡張ベイ3.5型:1(空き1)
5.25型:1(空き0・光学ドライブ搭載済み)
セキュリティTPMチップ:なし(ファームウェアTPMあり)
パワーオンパスワード、ハードディスクパスワード、スーパーバイザーパスワード、ケーブルロックスロット
シャーシイントルージョンスイッチを搭載可能(カスタマイズ)
無線WLAN なし/Bluetooth なし ※カスタマイズによる選択
有線LAN10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T(Wake on LAN対応)
付属品フルサイズ キーボード(109A 日本語・OADG準拠・USB)、光学ホイール・マウス(USB)
フロアスタンド、エアディフレクター、電源コード
本体寸法約 92.5 × 291.7 × 339.5mm(幅×奥行×高さ)
重量約4.6kg(最大構成時)
電源内蔵電源ユニット 260W/AC 100-240V(50/60Hz)【80PLUS・効率90%】
最大消費電力 260W
保証1年間・プレミアサポート+翌営業日オンサイト修理

構成を絞った機種

この機種はThinkCentre neoのSFFのなかで、いちばん構成を絞った位置づけです。

CPUは仕様書ではCore i5-13420Hの1種類だけです。8コアで2.10GHz、PassMarkは16,774。ノートPC向けCPU427件の中央値(14,657)を上回りますが、余裕のある数値ではありません。

ノートPC向けのHシリーズをSFFの筐体に積んだ構成なので、CPUの母数もノートPC向けで見ています。

レノボの製品ページには、カスタマイズでCore i7-13620H(23,202)も選べるとあります。仕様書に載っている直販の5構成はいずれもCore i5-13420Hです。

NPUはありません。Copilot+ PCの条件は満たしません。vProとインテルAMTにも非対応です。

グラフィックスはCPU内蔵のインテル UHD グラフィックスです。

CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。

TPMチップがない

ThinkCentre neo 30s Small Gen 5(Intel)を斜めから見たところ
引用元:Lenovo公式サイト

この機種はセキュリティ・チップ(TPM)の欄が「なし」です。仕様書には「なし(ファームウェアTPMあり)」と書かれています。

ファームウェアTPMはCPU側の機能で実現する方式です。Windows 11の動作要件は満たしますが、独立したTPMチップを求める社内規定がある場合は要件に合いません。

同じneoのSFFでも、neo 50s Small Gen 5/Gen 6はどちらも「あり(TCG V2.0準拠)」です。ここは明確な差です。

そのほかのセキュリティ機能は備えます。パワーオンパスワード、ハードディスクパスワード、スーパーバイザーパスワード、ケーブルロックスロット(3×7mm)です。

シャーシイントルージョンスイッチもカスタマイズで追加できます。筐体を開けた記録が残る仕組みです。

導入前に、TPMチップの有無が社内の要件に関わるかを確認してください。

入出力端子

ThinkCentre neo 30s Small Gen 5(Intel)の入出力端子
引用元:Lenovo公式サイト

端子の構成は以下のとおりです。

端子数位置
USB-A(USB 3.2 Gen1)2前面
USB Type-C(USB 3.2 Gen1・最大15W給電)1前面
USB-A(USB 3.2 Gen1)2背面
USB 2.0(Type-A)2背面
HDMI1背面
VGA1背面
DisplayPortなし—
シリアルポート1背面
有線LAN(RJ-45)1背面
マイク入力/コンボ・ジャック各1前面

映像出力はVGAとHDMIの2系統で、DisplayPortがありません。外部モニターは2台までです。HDMIは3840×2160ドット、VGAは1920×1200ドットまでです。

DisplayPortが無いのは、当サイトで扱ったThinkCentreのSFFではこの機種だけです。4Kモニターを2台つなぐような使い方には向きません。

VGAは残っているので、古いモニターやプロジェクターはそのままつながります。

USBは前面にType-Aが2つとType-Cが1つ、背面にType-Aが2つとUSB 2.0が2つです。背面にUSB 3.2 Gen1が2つあるぶん、neo 50s Small Gen 5(背面すべてUSB 2.0)より上です。

背面にシリアルポートが1つ標準で付きます。ほかのThinkCentre SFFはカスタマイズでの追加になるので、業務用機器をつなぐ用途では扱いやすい構成です。

メディアカードリーダーはありません。SDカードを使うなら外付けが要ります。

メモリはノートPC用の規格

ThinkCentre neo 30s Small Gen 5(Intel)をモニターとノートPCにつないだところ
引用元:Lenovo公式サイト

メモリはDDR5のSODIMMです。ノートPCと同じ規格で、デスクトップ用のUDIMMとは互換性がありません。

同じneoのSFFでも、neo 50s Small Gen 5/Gen 6はUDIMMです。増設用のメモリを買うときは間違えないよう注意が必要です。

2スロットで上限64GB、1つ空いています。8GBまたは16GBの1枚差しで出荷されるので、同容量を足すか入れ替えるかで増やせます。

M.2 2280スロットは2つあり、1つ空いています。SSDを1枚増設できます。M.2 2230(WiFi用)も空いています。

PCI Expressは x16 が1つ(Gen4.0のx8 Link)、x1 が1つ(Gen3.0)あり、どちらも空いています。3.5型ベイも1つ空いているので、大容量のHDDを足せます。

拡張の余地という点では、構成を絞った機種のわりに余裕があります。

設置と保証

ThinkCentre neo 30s Small Gen 5(Intel)をオフィスで使っているところ
引用元:Lenovo公式サイト

本体寸法は約 92.5 × 291.7 × 339.5mm(幅×奥行×高さ)、重量は約4.6kg(最大構成時)です。

幅9cm強なので、机の下や横に縦置きで収まります。フロアスタンドが付属します。

電源は内蔵の260Wで、80PLUS認証・効率90%とされています。エアディフレクターも同梱です。

Ultra Slim DVDスーパーマルチ ドライブは標準で付きます。CDやDVDを扱う業務なら外付けドライブが要りません。

キーボードとマウスは付属します。フルサイズのキーボード(109A 日本語・OADG準拠・USB)と光学ホイール・マウスです。

保証は1年間で、国内はプレミアサポート+翌営業日オンサイト修理です。保守活動の終了予定日は2032年1月31日とされています。

neoのSFF 3機種で比べる

ThinkCentre neo 30s Small Gen 5(Intel)をクリニックで使っているところ
引用元:Lenovo公式サイト

同じThinkCentre neoのSFFと並べると、位置づけがはっきりします。

項目neo 30s Small Gen 5(本機)neo 50s Small Gen 5neo 50s Small Gen 6
CPUCore i5-13420H(16,774)のみCore i5-14400(25,037)ほか3種類Core Ultra 7 265(49,689)ほか3種類
メモリ規格DDR5 SODIMM(ノートPC用)DDR5 UDIMMDDR5 UDIMM
TPMチップなし(ファームウェアTPMのみ)あり(TCG V2.0準拠)あり(TCG V2.0準拠)
カードリーダーなし3-in-1 搭載3-in-1 搭載
映像出力VGA+HDMI(2画面)VGA+DP+HDMI(3画面)DP+HDMI(2画面)
背面USBGen1 ×2+USB 2.0 ×2USB 2.0 ×4Gen1 ×2+USB 2.0 ×2
M.2 2280 空き101
無線標準では非搭載Wi-Fi 6/Bluetooth 5.2 搭載標準では非搭載

こちらが上なのはシリアルポートが標準で付く点だけです。背面USBの規格(Gen1が2つある)は neo 50s Small Gen 6 と同じで、neo 50s Small Gen 5(すべてUSB 2.0)に対してだけ上になります。

CPUの数値、メモリの規格、TPMチップ、カードリーダー、映像出力の系統数。いずれもneo 50sの2機種が上に出ます。

そのぶん構成を絞った機種なので、台数をそろえるときの費用は抑えられます。Webと文書作成が中心で、TPMチップやSDカードが要件に入らないなら、割り切った選択として成立します。

逆に、社内の要件にTPMチップが入っている場合や、4Kモニターを2台つなぎたい場合は、neo 50s Small Gen 6などを見たほうが確実です。

レビューは以上です。

詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。

まとめ

ThinkCentre neo 30s Small Gen 5(Intel)を斜めから見たところ
引用元:Lenovo公式サイト

ThinkCentre neo 30s Small Gen 5(Intel)のレビューをしました。

この機種の特徴は大きく分けて3つです。

  • CPUは1種類、カードリーダーなし、DisplayPortなしと構成を絞った機種
  • TPMチップは非搭載(ファームウェアTPMのみ)。社内要件の確認が要る
  • メモリはノートPC用のSODIMM。背面にシリアルポートが標準

費用を抑えて台数をそろえたい方に向いたSFFです。構成は絞られていますが、光学ドライブとVGA、背面のシリアルポートが標準で付き、PCI Expressと3.5型ベイにも空きがあります。

弱いのはTPMチップがないこと、カードリーダーとDisplayPortがないことです。とくにTPMチップは社内の要件に関わる場合があるので、導入前の確認が要ります。

TPMチップや3画面出力が要るなら、同じシリーズのThinkCentre neo 50s Small Gen 5という選択肢があります。無線も標準で載ります。

今回の記事が少しでもノートPC選びの参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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