こんにちはマサです。
今回はIdeaPad Slim 5x Gen 11(13.3型 Snapdragon)・薄型・軽量ノートPCのレビューをしていきます。
結論からお伝えすると、
IdeaPad Slim 5の13.3型で、CPUにSnapdragonを積むARM版です。
NPUは最大80TOPS。Copilot+ PCの要件(40TOPS)の2倍にあたります。
重量は約1.19kg、厚みは14.3mm。再生アルミニウムを使ったフルメタルの筐体です。
ただしARMなので、動かないソフトがないかは事前の確認が要ります。
IdeaPad Slim 5x Gen 11(13.3型 Snapdragon)の評価

※評価はmasalog運営者の主観です
各項目は1.0〜5.0で評価しています。
| 点数 | 意味 |
| 5.0 | このクラスで最高水準 |
| 4.0 | 十分に満足できる |
| 3.0 | 標準的。価格なりで不足はない |
| 2.0 | 用途によっては足りない |
| 1.0 | おすすめしない |
5項目の内容は以下のとおりです。
| 項目 | 見ているもの |
| 処理性能 | CPU・メモリ・ストレージ。事務作業や開発、Web会議の快適さ |
| コスパ | 絶対的な価格の安さではなく、同じ性能帯の相場と比べて価格が妥当かどうか |
| 携帯性 | 重量・本体サイズ・バッテリー容量 |
| 入力・画面 | キーボードの打ちやすさ、ポインティングデバイス、ディスプレイの見やすさ |
| デザイン・堅牢性 | 外観、筐体の素材、堅牢性試験への対応 |
総合点は5項目の平均ではなく、「この製品を人に薦められるか」という視点で別途付けています。
向いている人
- Copilot+ PCの機能を使いたい方(NPU 最大80TOPS)
- 毎日持ち歩く方(約1.19kg・14.3mm)
- 外で長く使う方(最大54.7Wh)
- タッチ操作を使う方(タッチパネル)
向かない人
- Windowsソフトの互換性を優先する方(ARMです)
- CPUの数値で比較したい方(PassMarkに登録がありません)
- 高解像度の画面が欲しい方(WUXGAのみです)
- USB Type-Cを2つ使いたい方(1つです)
IdeaPad Slim 5x Gen 11(13.3型 Snapdragon)のスペック評価
各パーツの性能をレーダーチャートにしました。評価の付け方は下のトグルからご確認いただけます。
各項目は10点満点です。主観で付けるのではなく、当サイトのベンチマーク比較表の数値をもとに算出しています。
| 項目 | 基準にしている数値 | 換算のしかた |
| NPU | AIアクセラレーターの処理性能(TOPS) | 40TOPS(Copilot+ PCの要件)=6.0/80TOPS=10.0 |
| メモリ | 容量 | 8GB=5.0/16GB=7.0/32GB=9.0/64GB=10.0 |
| ストレージ | 容量と規格 | 256GB=5.0/512GB=7.0/1TB=8.5/2TB=10.0 |
| ディスプレイ | 解像度・パネル・リフレッシュレート | フルHD/60Hz=5.0を基準に、解像度とHz、有機ELを加点 |
| バッテリー | バッテリー容量(Whr) | 50Whr=5.0/80Whr=8.0/100Whr=10.0 |
| 携帯性 | 本体の重量 | 0.8kg=10.0/1.2kg=8.0/1.6kg=6.0/2.0kg=4.0 |
CPUとグラフィックスは、以下の比較表の数値をそのまま使っています。
直販で確認できた最上位の構成で評価したものです。
このチャートにCPUの軸はありません。搭載するSnapdragon X2 Plus X2P-42-100が、当サイトの比較表の典拠であるPassMarkに登録されていないためです。他機種と同じ基準で数値を出せないので、推測で埋めずに軸ごと外しています。
NPUの10.0は最大80TOPSによるもの。Copilot+ PCの要件(40TOPS)の2倍にあたります。この数値は、同じX2P-42-100を積むThinkPad T14s Gen 7の仕様書の記載です。
携帯性の8.1は約1.19kgによるもの。当サイトで扱ったIdeaPadの中ではいちばん高い数値です(同じ筐体のSlim 5i Gen 11と同値)。
バッテリーの5.5は最大54.7Whによるもの。この換算は容量だけを見るので、Snapdragonの省電力性は数値に反映されていません。
ディスプレイの6.5は13.3型 WUXGA(1920×1200)・400nit・100% sRGBによるもの。メモリの9.0は32GB、ストレージの8.5は1TBによるものです。
クリエイター向けノートPCのスペック目安
どのくらいのスペックが必要かは、使い方によって変わります。目安は以下のとおりです。
| CPU | メモリ | ストレージ | |
| Web・動画視聴・文書作成が中心 | Intel Core Ultra 5 AMD Ryzen AI 5 | 16GB | 512GB以上 |
| 写真編集・軽い動画編集をする | Intel Core Ultra 7 AMD Ryzen AI 7 | 16GB〜32GB | 512GB以上 |
| イラスト制作・本格的な動画編集をする | Intel Core Ultra 7〜9 AMD Ryzen AI 9 | 32GB | 1TB以上 |
| 3DやAIを使った制作をする | Intel Core Ultra 9 AMD Ryzen AI Max+ | 32GB以上 | 1TB以上+独立GPU |
この機種は表の上から3行目まで対応できます。32GBのメモリと1TBのストレージまで選べますが、ARMなので使うソフトが動くかどうかを先に確認してください。
IdeaPad Slim 5x Gen 11(13.3型 Snapdragon)のスペック
主なスペックは以下のとおりです。購入時に選択できる項目には「※選択可能」と記載しています。
| 項目 | 内容 |
| OS | Windows 11 Home 64bit(日本語版) |
| CPU | Snapdragon X2 Plus Series X2P-42-100 NPU 最大80TOPS ※同じ型番を積むThinkPad T14s Gen 7の仕様書の記載です |
| メモリ | 16GB/32GB ※選択可能 ※レノボの日本語ページにスロット数と規格の記載はありません |
| ストレージ | 1TB/512GB SSD(PCIe NVMe/M.2) ※選択可能 |
| グラフィックス | CPU内蔵(Qualcomm Integrated Graphics) |
| ディスプレイ | 13.3型 WUXGA(1920×1200)IPS液晶・16:10 400nit・60Hz・100% sRGB・タッチパネル |
| キーボード | JIS配列・バックライト付き マルチタッチパッド ※テンキーはありません |
| カードスロット | microSDメディアカードリーダー |
| 本体寸法 | 約 295.58 × 206.95 × 14.3mm(最薄部) |
| 重量 | 約1.19kg |
| バッテリー | 最大54.7Wh ※駆動時間はレノボの日本語ページに掲載がありません |
| 筐体 | 再生アルミニウムを使用したフルメタルボディ |
| カラー | クラウドグレー |
処理性能とAI機能
CPUはSnapdragon X2 Plus Series X2P-42-100の1種類だけです。
この型番はPassMarkに登録がないため、当サイトの比較表には載せていません。CPUの数値で他機種と比べることはできないので、購入前に実機のレビューを探すことをおすすめします。
NPUは最大80TOPSです。Copilot+ PCの要件(40TOPS)の2倍にあたり、当サイトで扱った機種の中でも最高水準です。この数値は、同じX2P-42-100を積むThinkPad T14s Gen 7の仕様書に記載があるものです。
レノボは「電源接続時と同じパフォーマンスで、一日中使えるバッテリー駆動時間を実現」「『低電力モード』のトラブルは一切ありません」と案内しています。電源の有無で性能が落ちにくい点がSnapdragonの特徴です。
注意したいのはソフトの互換性です。ARM版Windowsなので、x86向けのアプリはエミュレーションで動きます。業務で使う特定のソフトやドライバーがある場合は、先に対応状況を確認してください。
同じ筐体のIntel版と比べると、以下のようになります。
| 項目 | Slim 5x Gen 11 13.3型(本機) | Slim 5i Gen 11 13.3型 |
| CPU | Snapdragon X2 Plus X2P-42-100(ARM) | Core 7 350/Core 5 320(x86) |
| NPU | 最大80TOPS(Copilot+ PC対応) | 最大17TOPS |
| 画面 | WUXGA 60Hz タッチ | WQXGA 120Hz または WUXGA タッチ |
| メモリ | 16GB/32GB | 16GB |
| バッテリー | 最大54.7Wh | 公式に記載なし |
| 寸法・重量 | 約295.58×206.95×14.3mm・約1.19kg | 同じ |
NPU・メモリの上限・バッテリー情報の明確さはこちら、画面の選択肢とソフトの互換性はIntel版が上です。
CPUの具体的な数値は、当サイトの比較表でご確認いただけます。
ディスプレイ

13.3型 WUXGA(1920×1200)のIPS液晶です。選択肢はこれだけになります。
400nit・60Hz・100% sRGB・16:10で、タッチパネルに対応します。
輝度と色域が公表されている点は利点です。この価格帯のIdeaPadでは記載のない機種が多いところです。
ただし解像度はWUXGAで、リフレッシュレートも60Hzです。Intel版のSlim 5iはWQXGA・120Hzを選べるので、画面の仕様ではそちらが上回ります。
タッチパネルなので、画面を直接触る操作には向きます。
携帯性とバッテリー
重量は約1.19kg、厚みは14.3mmです。本体寸法は約295.58×206.95mmで、Intel版のSlim 5iと共通の筐体です。
バッテリーは最大54.7Whです。レノボは「効率的なSnapdragon X2 Plus Seriesプロセッサーと最大54.7Whの大容量により、1回の充電で朝から深夜まで使用できます」と案内しています。
駆動時間の具体的な数値(JEITA測定法など)は、レノボの日本語ページに掲載がありません。
容量だけで見れば中くらいですが、Snapdragonの省電力性を考えると、実際の駆動時間は容量以上に伸びる可能性があります。
同じ筐体のIntel版はバッテリー容量そのものが非公開なので、情報の明確さではこちらが上です。
入出力端子

端子の構成は以下のとおりです。
| 端子 | 数 |
| USB Type-C(USB 10Gbps/USB 3.2 Gen2・USB PD・DP対応) | 1 |
| USB-A(USB 5Gbps) | 1 |
| USB-A(USB 5Gbps・Always On) | 1 |
| HDMI | 1 |
| microSDメディアカードリーダー | 1 |
| マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック | 1 |
| 有線LAN(RJ-45) | 0 |
USB Type-Cは1つだけです。USB PDとDP出力に対応するので充電と映像出力はできますが、ドックと充電を同時に使う構成は組みにくくなります。
USB Type-Aが2つ(うち1つはAlways On)とHDMI、microSDメディアカードリーダーも備えます。
13.3型でHDMIが付くのは便利な点です。会議室のモニターに変換なしでつなげます。
有線LANの端子はありません。
キーボードと筐体

JIS配列のキーボードで、バックライトが付きます。13.3型なのでテンキーはありません。
ポインティングデバイスはマルチタッチパッドです。
筐体は再生アルミニウムを使ったフルメタルです。レノボは「堅牢さを保ちつつ、日常使いに最適」と案内しています。
本体カラーはクラウドグレーです。
カメラの仕様と指紋センサーの有無は、レノボの日本語ページに記載がありません。
メモリとストレージ

メモリは16GBと32GBから選べます。スロット数と規格は、レノボの日本語ページに記載がありません。
ARMのプラットフォームは、一般にメモリをSoCの近くに置くオンボード構成が多くなります。この機種も増設前提では考えないほうが安全です。
ストレージは512GBと1TBから選べます。
長く使うつもりなら32GBと1TBを選んでおくと安心です。買ったあとで足す道がない前提で構成を決めてください。
底面には通気口があります。
レビューは以上です。
詳細について気になる方はレノボ公式サイトからご確認お願いします。
まとめ

IdeaPad Slim 5x Gen 11(13.3型 Snapdragon)のレビューをしました。
この機種の特徴は大きく分けて3つです。
- NPU 最大80TOPS。Copilot+ PCの要件の2倍
- 約1.19kg・14.3mmの再生アルミ筐体。最大54.7Wh
- ARMのため互換性の確認が必要。画面はWUXGA 60Hz
AI機能と持ち運びやすさを優先する方に向いた機種です。NPU 80TOPSを約1.19kgの筐体に収めて、バッテリー容量も公表されています。
弱いのは互換性と画面です。ARM版Windowsなので使うソフトを先に確認する必要があり、画面もWUXGA・60Hzになります。
画面の仕様とソフトの互換性を取るなら、同じ筐体のIdeaPad Slim 5i Gen 11(13.3型 Intel)という選択肢があります。WQXGA・120Hzを選べますが、NPUは17TOPSになります。
今回の記事が少しでもノートPC選びの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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